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あつまれ!東方ステーション! いいだしっぺプロデューサーレター解

みなさま〜〜〜〜〜〜〜(感謝感激)
IOSYS三期生、オレンジ担当のまろんです。

先日、2023年9月3日(日)に無事開催されました「あつまれ!東方ステーション!」にご来場・ご観覧いただき誠にありがとうございました!!!!!!!
すべての参加者・視聴者・及びすべての関係者の方々に心から感謝申し上げます。

あれから約二週間が経ち、ハッシュタグ「#あつまれ東方ステーション」も一通り徘徊し終わりました。
まるで夢のような一日でしたね。もしや幻想だったのでは……? と内心フワフワしていたのですが、皆様の熱気を改めて文面で見てじわじわと実感に変わってきております。良かった!!!楽しんでくれてありがとう!!!!!!!!!!!

ところざわサクラタウン

私まろんは「いいだしっぺプロデューサー」としてこのイベントを監修しておりました。
その立ち位置に至る迄の経緯などは、前回のnoteにて説明していますので、もし宜しければ先にご覧頂けましたら幸いです。

何それ〜?という方は、なんと全編閲覧できるアーカイブがYouTubeにございますので、こちらも(ry

また、アンケートフォームもあり、こちらも一通り読み終えました。スゲー数来てました。
沢山のご意見・ご感想、そして改善点やご要望等、本当にありがとうございます。
我々にとって非常に重要な糧になりますので、引き続きご協力いただけましたら大変嬉しいです!!

アンケートフォームはこちら

メインステージ・開演前

さて、イベントから二週間経ちまして。皆様の感想や想いも一通りインターネットに出し切った頃合いだと思います。運営サイドとしての反省会も一通り終わりました。みんな頑張った。えらい!!!
最後に、この「いいだしっぺプロデューサーレター解」を投稿して、このイベントを締め括りたいと思います。拙い乱雑な文章では御座いますが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

スクリーンに映る、クソデカ生首

イベントを終えて

開催するまでは、本当に人が来るか不安でした。
何せ東方ステーションとしてのリアルイベントは初めての開催ですし、とにかく担保できるデータが無く、想定に想定を重ねた出たとこ勝負で当日を迎えていたのが本音です。しかし、そんな不安を嘲笑うかのように、蓋を開けてみたら有難い事に約2000人を超える参加者の方に楽しんでいただき、結果としては大成功と言っても過言ではないイベントとなりました。

ホールA入場待機列の様子

インターネット上のコメントや空気感があまりにも大絶賛すぎた為、個人的には「本当に大丈夫だったかな……?」「至らない点など御座いませんでしたか……?」など、勝手に一人でオロオロ不安になっていたくらいです。陰キャオタクの悪い癖!

自分は立場上ホールAでのメインステージにてDJや裏方をずっと担当していたので、他コンテンツ(カラオケ大会や獣王園U-12大会など)の様子をこの目で拝見出来なかった事が心残りでしたが。。。速報会場フォトレポートやアンケート、ツイート等でその様子を追々感じる事が出来ました。

中でも、スタンプを押して質問を埋めて回る「前略東方プロフィール」が大好評だったようで『自らの東方愛と改めて向き合えた!』『見せ合って友達を作れた!』などの感想を見て「そうそう、それをやって欲しかったんだよ!」と、嬉しくなりました。
現地で見せ合える事が無かったとしても、是非写真を撮るなどしてインターネットに放流してみてください。何かのキッカケになれば最高!!!

前略東方プロフィール・スタンプラリー

また、想像以上に親子連れの方々も多く、改めて東方の年齢層の広さを実感しました。特にDJタイムなんかは事前チェックで音量を少し下げたり低音を削ったりと、シビアな調整をギリギリまでしていたので、やっておいて良かった……と、内心胸を撫で下ろしました。(ここの調整をしないと、慣れない人や小さなお子様は体調や耳を壊したりしちゃうので)

第二部「DJまろん × DJぱらどっと」より

ステージから見た参加者の皆様の笑顔は、今までの東方ライブステージでは見たことがない、純粋な暖かい笑顔が広がる世界でした。
本来のライブは言葉を選ばずに言うと
『憧れのアーティストに認知されたい!』
『この楽曲を一番好きなのは俺だ!』
『好きな音楽で熱狂したい!暴れたい!!』
など、邪な気持ちが少しは入るようなギラギラした素敵空間なのですが(自身の厄介オタク時代の経験を踏まえた独断と偏見です)
今回はどちらかと言えば
『東方好きだらけの空間で楽しい!』
『僕らと同じ東方好きがステージで輝いてる!』
『ZUNさんだ!ZUNさん!わぁい!』
など、非常に平和でほっこりとする空間が広がっていた気がします。おかあさんといっしょコンサートに来てる、みたいな気持ちに近かったかな。

第一部「東方大運動会」より

良いイベント

本編第四部「大・のど自慢大会」の最中です。

「あぁ、これは良いイベントだな〜」

ありきたりな台詞ですが、そう心から思えた瞬間がありました。
ホールBで繰り広げられた「東方カラオケ歌ってみたステージ」から、特に印象的だった4名がステージに立ちパフォーマンスを披露したシーンです。

・トップバッターとして圧巻のライブパフォーマンスをする射命丸
・魂音泉の楽曲を歌う後ろから、本人がサプライズで登場する展開
・ZUNさんに娘を会わせたくて参加したお母様と、夢が叶う瞬間
・リア友とおばあちゃんが見守る中、臆する事なく歌い上げた次世代のボーカリスト

是非ともアーカイブで見ていただきたい。5:59:21〜辺りです。このパートには夢と希望を叶える人たちのストーリーが詰まっています。
イベントを通じて夢を叶える者たちの姿。
その背中を僕もDJブース裏から見守っていました。

第四部「大・東方のど自慢大会」より

振り返ると、このイベントは全てを通して「夢」への近道なのかもしれません。

・憧れの東方二次創作アーティストと触れ合える
・遠い存在のDJが、優しく仲間に招き入れてくれる
・ZUNさんの見てる前で東方原作をプレイできる
・同じシューターとして、憧れの人と対戦できる
・アーティストへの一歩を踏み出すチャンスがある

「もしかしたら、僕・私も夢を叶えることが出来るかもしれない!」
という希望や夢へ至るルートを、獣王園大会やカラオケをはじめとする各コンテンツでしっかり用意できたのかもしれない。そう実感できた瞬間でした。

以前、別現場の控え室でビートまりおさんと初めて東方花映塚を対戦する機会がありました。待ち時間だったので偶然の産物ではあったのですが、ずっとビートまりおを追っかけてきた東方キッズ出身の僕は誇らしくもあり、対戦中にまりおさんから漏れ出た「おっ、しっかり東方やってる人の動きだな!」なる言葉を噛み締めながら戦っていたのをよく覚えています。これも一つの夢が叶った瞬間でした。

その時に得た感動を、作れてたら良いな。
みんな大変だったけど、やって良かった。
全部やれることをやり切って良かった。

負けてた。悔しくなってきた。
キーコンのせいだかんな!

全部やり切る。ということ

時はイベント当日。第三部DJパート。
DJ乱入したまろんが「インターネットサバイバー」をプレイして、ボーカルを務める "あやぽんず* feat.ビートまりお" がサプライズ出演をする、というシーンがありました。参加者席からは驚きの声が聞こえて、ワンテンポ遅れてドカーン!!と爆発的に盛り上がった瞬間がとても嬉しかったのを良く覚えています。

第三部「DJモリモリあつし × 乱入DJまろん」より

・・・実は出番の15分前まで、あやぽんず*さんとビートまりおさんがDJパートで出演する予定は無かったんです。
出番直前に「よく考えたら、DJでインサバプレイする時にボーカル陣が出たら参加者のみんなは喜ぶよね」と、思い立ったら即行動。バックヤードを全力で駆け巡って各関係者にお願いをし、お二人には急遽出ていただく運びになりました。(本番直前にこのように変更や調整をするのはとても大変ですので、無理を通して下さった各関係者の皆様、そしてあやぽんず*さんビートまりおさん、本当にありがとうございました!!!!!!!!!!!)

もっと良くなる方法思いついたけど、
調整大変そうだしな、まぁいっか。
という妥協の選択肢を取っていたら、
僕は一生後悔していたと思います。

ディズニーランドの創設者であるウォルト・ディズニーの名言に「ショーは毎日が初演」という言葉がありまして。まろんはこの言葉を座右の銘の一つにしています。
僕らにとっては何回も行っているライブかもしれないけれど、来てくれる参加者にとっては今日のライブが初めてのライブかもしれないし、もしかしたら最後かもしれない。なので、毎回出来る限り全力のパフォーマンスとセット・企画で臨むようにしています。ビートまりおが毎回えーりんを必ず歌うのと同じように。

第四部「会場全員500人えーりん」より

13歳で東方に出会って音楽を始めて17年。
東方キッズだったまろん少年はちょうど30歳になりました。そんな節目の年に、こんなに大きな会場と沢山のスタッフさんのご協力のもと、この東方アレンジがすごい2022でユーザー投票1位をいただいた自分の東方アレンジ曲を、関係者全員揃って。DJまろんとして。同じ東方好きのみんなと。同じ空間で全力で楽しめた事が何よりも嬉しかったです。

本当にありがとうございます!!!!!!!!!!
嬉しい!!!!!!!!!!!!!!!!!111
わーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!

いいだしっぺプロデューサーとして

今回のイベントは「東方での楽しみ方」をまだ見つけていない方々や、未だによく分からない方々への入り口の一つになれば良いな。という目線で徹頭徹尾プロデュースしていました。前回のnoteでも記載した通り、界隈お手軽入門セットとしてのスペシャルステージやコンテンツが出来たのではないかなと思います。

やりたい事やアイデアはまだ沢山ありました。
銅像とか立てたかった。ZUNさんと霊夢が手を繋いで大空を指差すウォルト・ディズニーっぽい銅像建てたかった。でもお金かかるんよ。おかあさんといっしょみたいにラスト上空からゆっくり霊夢ゆっくり魔理沙が印刷された風船大量に降らしたい。でもお金かかるんよ。結構かかるんよ。

そんな理想と現実の境界を行き来して取捨選択を繰り返し。予算やスタッフの制約など、さまざまな問題がある中で、今回のイベントを成功させるために全員が今の実力で全力を尽くしました。今出来ることは全てやり遂げた!と胸を張ることが出来ます。
各関係者の皆様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

VJ・照明ブースより

古参の方々には物足りなかったかもしれません。
「FloweringNight2008」のような  "酸欠になる程のライブの熱狂" は無いかもしれません。
「博麗神社例大祭5」のような "揉みくちゃになる戦場としての即売会" は無いかもしれません。
……ただ、そんな我々はもう「自分なりの東方の楽しみ方」を知っているんです。

推しのライブに通ったり、即売会に行ったり。
オフ会に行ったり、グッズを買い漁ったり。
もしくはインターネットで議論したり。
我構わずと、原作を極めればいいんです。

あなたが楽しいと思える感覚が正解です。

最近東方を知った人。ずっと東方を知ってる人。
今の東方の楽しみ方を是非見つけてみてください。
このイベントでそのお手伝いが出来たのなら、いいだしっぺプロデューサー冥利に尽きます。

幻想郷のおえかき道場より

東方キッズと、東方オトナ

第四部「会場全員500人えーりん」の間奏で、フロアに降りて参加者に次々とマイクを向けるビートまりお。ゼロ距離の復唱欲求に対し「えーりん!えーりん!」と全力で叫ぶ参加者達。コロナ禍前の在りし日のライブでよく見た光景です。
DJとしてステージで演奏している僕は、少しだけ寂しい気持ちになりました。

フロアに降りて参加者に次々とマイクを向けるビートまりお

もう僕はフロアで「えーりん!えーりん!」と酸欠になりながら腕を振って騒ぐ事は出来ないんだな。

この気持ちには正直戸惑いまして、自分でも「え、今更!?」と驚いたのですが、よく考えたらまろんがCOOL&CREATEのサポートとして出演を始めたのは2019年頃で。ご時世柄コロナ禍向けの配信ライブメインで出演していた僕にとって、今回のようなゼロ距離スタイルが許される完全有人ライブはほぼ初めてに近かったのです。
素敵なリアルの熱気は嬉しくもあり、時の流れを実感する熱気でもありました。ステージ上で経験したこの寂しさは、一瞬で現実を突きつけます。あー、もうキッズでいちゃダメなんだな。と、改めて覚悟を決めた瞬間でした。

この日まろんは東方キッズを卒業して
東方同人アーティスト……………………
即ち、東方オトナになったんだと思います。
(ネーミングのダサさは許して欲しい)

一方、獣王園大会でガッツリ決勝まで勝ち抜き上げたビートまりお。MCの十六夜くろのさんが明かすように、彼は本番中も楽屋裏で真剣に獣王園の練習を重ねていました。東方ステーションサイドからは「エンタメとしての敗北を期待」する声と、東方キッズビートまりおとしての「絶対に勝つ」という強い意志。両方の想いが交錯し、最終的には圧巻で非常に見応えのあるステージが繰り広げられました。
彼は、この瞬間は東方オトナを捨てて、東方キッズに戻ったんだと思います。
(……カッコよく書きましたけど、多分純粋に楽しかったんだと思います)

第三部「東方獣王園宇宙最速最強決定戦」より

当時と今では世界も違うし、僕らも成長しているし、沢山の経験をしてしまっている。きっと今ビートまりおがステージ上で純粋な東方キッズに戻れるのは、僕らがオトナになったからなのかな? 勝手にそう思い込みました。少し自惚れてみました。もう僕は昔と同じ楽しさには戻れないけど、今だからこそ全力で楽しむことはできる。

次は僕らがオトナになって、
キッズが楽しい現場を作るんだ。

そう心に覚悟を決めたイベントでした。

かつて東方キッズだった俺たちへ

帰りの電車内で僕のことを見つけてくれた参加者の二人が、降り際に駆け寄ってきてくれて「お疲れ様でした!楽しかったです!また、楽しみにしてます!」と一言、礼儀正しく声をかけてくれました。
素直に、めちゃくちゃ嬉しかったです。
あの時の二人、ありがとうね!!!!!!!!!

僕らはステージに立ってる以上、アーティストでもあります。
しかし、それ以上に東方が好きだからこそ、東方二次創作を作っています。
同胞が楽しんでくれたならば本望。これに尽きます。
「やって良かった・・・!」と、深く実感した一言でした。

一つのイベントを作る際、沢山のスタッフや関係者が全力をかけています。
いいだしっぺプロデューサーがいれば、がんばったディレクターもいます。
(プロデューサーは八雲紫、ディレクターは八雲藍みたいな感じ。伝われ)

裏でトランシーバー片手に常に現場の把握や指示を出していた、がんばったディレクターにしかわ。彼もひとりの東方キッズとして、所謂次の世代が輝く為のステージを用意する覚悟を決める選択を迫られた人間でした。(個人的な感想です)

がんばったディレクターにしかわ、お疲れ様!!!
俺らが作ったイベント、楽しかったってよ!
良かったね!!!!!!!!!!!!!

がんばったディレクターにしかわと
いいだしっぺプロデューサーまろん

おわりに

キリッとカッコよく書き上げるつもりが、
長々と、エモーショナルになってしまいました。
改めまして。この度はご来場・ご観覧いただき、ここまで長文にお付き合いくださり、誠にありがとうございました!

まろんが引きこもりだった頃。
東方を通じて出会ってきたインターネットの友達と遊びまくってる時。
母親が僕に言った一言があります。

J( 'ー`)し「どうやって出会ったにせよ、楽しく生きてるならよし!」

みなさまも
東方で出会った縁を、
東方で出会った楽しい感情を糧に。
楽しく生きていってくれたら本望です。
もしも、この空間が少しでも楽しかったのならば、
もしも、何か新しい世界が見つかりそうであれば、
もしも、一緒に青春を過ごしてくれるのであれば、
また次回も遊びに来てくれたら嬉しいです。

本当にありがとうございました!!!!!!

いいだしっぺプロデューサー、まろんでした。







追伸:
ビートまりおさん、今日曲仕上げないと本当にヤバいんでよろしくお願いします。やるぞ!

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