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Vtuberの歌ってみた動画の再生数に関する推察

こんにちは。八ツ橋まろんです。

この記事では、Vtuberの「歌ってみた」動画の再生数に関して、データを使って考察します。

おそらく、Vtuber自身やファンの方々は気づいていると思いますが、Vtuberの動画の中で最も再生数が伸びやすいジャンルは「歌ってみた」動画です。なぜ伸びやすいのかは複数の理由があって、3~5分の短い動画であること、Vtuberの人気に声質が重要なウェイトを占め、歌はその声質をよく堪能できること、作業用BGMやリラックス用として繰り返し視聴されやすいことなどです。(ただし、そもそもの音質が悪かったり、歌が下手な場合は上記を満たさないので再生数が伸びない)

この辺りはデータではなく直感で書いてますが、おおよそ当たっているでしょう。

では、歌ってみた動画の中で、より再生数が高い動画はどんな傾向にあるのかを知るべく、ちょっとしたデータをとりました。歌ってみた動画の中でも人気の多い「ロキ」について、Vtuber上位勢のチャンネル登録数、ロキの再生回数、投稿から何か月経っているか、ミュージックビデオ(MV)の出来、チャンネルの専門性について調べ、相関がないか調べてみました。

以下、その結果です。(2019年7月6日現在)

まずは取得したデータの説明から。

・歌の上手さが一定以上の人を選出しています。
・名前が青がかっているものは1人で歌った動画、オレンジは2人で歌っている動画です。
・投稿月にばらつきがあるので、指標として「再生数/月」を用います。投稿から日が浅い方が多少は有利ですが、大きく盤面を狂わせるほどの誤差ではないと考えています。
・MVの出来とチャンネルの専門性は線引きが難しいので主観です。

次にグラフの説明です。

・青の点は1人で歌っている動画、オレンジの点は2人で歌っている動画です

・(左のグラフ)チャンネル登録者数(≒知名度)と再生数/月でとったグラフは、ばらつきが大きく相関が低いです

・(真ん中のグラフ)MVの出来と再生数/月でとったグラフは、オレンジを無視して青だけ見ると多少右肩上がりの相関があります。

・(右のグラフ)MVの出来とチャンネルの専門性を掛け算してみました。オレンジを無視して青だけ見ると、きれいに右肩上がりの相関があります。

上記から、『歌が一定以上うまいVtuberの歌ってみた動画(1人)の再生数は、MVの出来が良いほどよく伸び、チャンネルの専門性(歌に特化した活動)が高いほどさらに伸びる』と考えられます。また、『2人で歌った場合はこれに当てはまらない』ということもわかりました。

最後に、簡単な考察です。

MVの出来と再生数にある程度相関がありました。Vtuberの歌ってみた動画は静止画と歌詞のMVが多いのですが、今回のデータではそれらは、再生数が低く、やはり視聴者からは3Dモデルがよく動くMVが求められているのだと思われます。
(MVの出来の評価は個人的な付け方であることは注意が必要です。今回、3Dモデルが動いていないものは出来が低い扱い(全て5以下)としています。)

チャンネルの専門性が高いと再生数が伸びるというのは、考察するのにさらに踏み込んだデータが必要そうなので今回のデータのみでの考察はしませんが、専門性が高い方が良いぞ!ということです笑

2人で歌った場合、良い相関が得られませんでした。理由はわかりません。データも足りませんし絡む要素が多すぎます。ただ一つ言えるのは、2人で歌った場合、大成功と大失敗の両方を含むので気を付けること!考えなしのコラボ歌は爆死するということです。今回のデータでは成功しているのは月ノ美兎×樋口楓のみでした。これも投稿から1月しか経っていないので、再生数/月にはブーストがかかっているため、数か月後のデータを見ないとコラボによって成功したかどうかはまだわかりません。意外と、視聴者は2人以上の歌声が耳に入るの嫌がっているのかも?

さて、稚拙なデータ解析でしたが、Vtuberのみなさんの気づきになれば幸いです。

あ、これだけ言っておいて自分のコンテンツには歌動画も専門性もないのですが(笑)、VR空間でクイズ大会を配信したり、機械学習やAIの動画を投稿しています。下記から是非ご視聴ください。

※追記 歌動画投稿しました!是非見て聞いてください!超カッコいいです。

『ヒバナ/八ツ橋まろん』
https://youtu.be/4tEh1s_qdp0


八ツ橋まろん

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