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渡邊省亭 展覧会

 今日は久々に東京に出ました。
大好きな日本画家渡邉省亭の展覧会があったのでまだ更年期障害で足も腰も痛いが前回はコロナ感染拡大中の最中泣く泣く諦めたので小さくても行きたいと行って来ました。

 一つは京橋の加島美術と言う画廊。
掛軸ばかりが並んでいるのですがガラスケースの中ではなくて壁に直に飾られて遮るものもなく息がかかってしまうのではと思われるぐらい近づけてこれはちょっと緊張するとあまり長居はできませんでしたがそれでも本物を間近で見られて感動しました。


 もう1箇所は世田谷代田の齋田記念館。
こちらもこじんまりとしているのに本で見たことのある作品が何点もあってまたまた感動。こちらはガラスケースの中のもの額に入れられたものそして掛軸はやはり壁にそのままに飾られていました。グルグルと3回ほどじっくり回って一回目はただ眺めて2回目は解説を読みながら、3回目は少し離れて見たり、近づいてじっくり見たりして堪能しました。


 こちらの会場の説明書きはわかりやすくて私の腹に落ちて来るで(これは指導書がわりに買って帰ろう。)と受付でこの本はこちらの展示会の説明書きと同じですか?と訊ねると本は前回の展示会の物今回のは説明だけですがこちらです。と言われて同じ方が書かれているのですか?と訊ねると「はい、どちらもわたしが書いております。」と言われてこれまたビックリ。2冊とも買ってご本人に会えて嬉しいと伝えて大満足で帰って来ました。


 今回初めて渡邊省亭さんの絵を拝見してジョウビタキがいたり、カケス、ヤマガラ、モズにサギ、鳩や梟まで。カタツムリや蛙もよく描かれていたようでなんだか同じような風景を見てほくそ笑んでいたに違いないと思いながらその画の中の強弱の付け方やラフに描くところ詳細に描き込むところの書き分けなどを勉強させて貰いました。

 私はいつもこの鳥とこの花じゃあ季節が合わないとか後ろに明るい物が来れば手前は暗いから絵にならないとか思ってしまうのですがお構いなしに美しい、可愛いと書き込んでいる様子が見られて、そうか絵だもの好きな物を好きなように描いていいんだ。。。と自分で縛っていたしがらみを解くことができそうな気がしました。

 見てくれる人に自分の見た物ではなくて感じた物を伝えられるようなそんな作品を作っていきたいと思いました。

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