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ふと日の長さを感じる3月9日。

祝日でも記念日でも何でもないが、僕ら世代にとって3月9日という日は少し特別な日だ。卒業式はもう少し後だったはずなのに、やたらと門出を連想してしまう。つまり、とてもセンチメンタルになってしまう日である。

レミオロメンの3月9日という曲はそれくらい、僕ら世代の卒業シーズンを彩る曲だった。

昨今は暖冬であるから桜の開花は早いが、僕が10代の頃は卒業式で咲いている年は珍しかった気がする。
まあ、でも「卒業=桜」とおなじくらい「卒業=3月9日」なのだ。

ちょうど小学校6年の朝の会の歌で、この曲をみんなで歌っていた記憶がある。
そのクラスには初恋の女の子がいて、あんなエモい曲を同じ教室で歌っていたんだから、さあ大変だ。
聞く度にあの頃の甘酸っぱい思い出が溢れてきてしまう。

その女の子には結局、思いを伝えることはなかったけれど、大学生になってもたまにお茶をする中だった。今ではそれぞれ結婚し彼女には子どももいる。

今日の仕事中にラジオでは3月9日が流れていた。
あぁ、懐かしいなと思いながらパソコンをいじる訳だが、昼過ぎの生温い空気がとごるオフィスでは日が長く感じた。

早く春が来てほしいものである。


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