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プチオンリーの主催をしました

タイトル通りで、特に今更何かいうことはないですのですが、やりました。

7/21赤ブーブー社主催のオンリーイベントの中で「よねぽぷち」という、米澤穂信作品プチオンリーです。詳しくは、ツイッターで検索していただければと思いますが。

きっかけは、ずいぶん昔に行われたミステリー作品プチオンリーだったと思います。それに合わせて、私も、小市民シリーズのアンソロジーを作ったのが、個人サークルでの同人誌製作の最初です。ずっと読んでいた小説の二次創作をふとした思いつきで始めて、それを形にする契機になりました。アンソロは参加者が20名ほど、イベント当日は人も賑わっていました。

その頃には、アニメ「氷菓」が始まっていて、世間的知名度がようやっと小市民から氷菓に切り替わった頃だと。でもそこに、氷菓(古典部)の同人誌は確かなかったと思います。氷菓は高山市含めていくつかの地域でオンリーイベントが開催されるほどの人気。原作が小説であることがそこまで重要視されていないのかな、と私自身不信感があり、氷菓のオンリーイベントには一度も行くことがありませんでした。そこに、元々大好きな絵師さんがいるとしても……。当時、その絵師さんは、「氷菓だけじゃなくて、米澤穂信作品のオンリーイベントがいいな」と仰っていました。私はその頃はまだ、うまくアニメ化というものを脳内で整理できてなくて、各々のキャラデザで描かれていた古典部の面々が、消えていくことへの悲しみが強かったのです。アニメという媒体が、コミカライズとは比較にならない程の影響がある。

こつこつとその後も私は小市民シリーズで二次創作をし続けましたが、その頃には氷菓というジャンルも同人的に下火になりました。コミケで必ず本を出すサークルがいるだけで、オンリーイベントがなくなりました。高山市で行われていたオンリーイベントもいろいろあって開催されなくなったのを知りました。その頃には、整理がついてきて、アニメを見返したりしていました。(リアルタイムでもほとんどちゃんと見てますが、最終回だけ期待値が高すぎて三年前ぐらいにやっと見ました)

結局、メディアミックスがどんなに進んでも、他の作品で本を出すレベルの二次創作が私より後に出てきませんでした。(今回のプチオンリーでわかったのですが、私より前に小市民同人誌を出している方はいました)なんだろうな、と悲しくなったのと、公式からの供給もあり、暫く米澤作品の二次創作はやってませんでした。まぁよねぽ作品は公式が完成度高すぎますからね……。

奇想館(スタジオYOU主催)というオンリーイベントが台頭し、ミステリ二次創作にも復活の機運が現れました。これでもし、もし、赤ブーブー社が便乗してくれたら、プチオンリーが開けるのに……と思っていたら、mysterious doorは開催されました。一回目が開催された後、本格的に決意しました。米澤穂信作品のプチオンリー。作ろう、と。

行動力だけはバカな私です。いつも贔屓にしている絵師と、デザイナーを仕事にしている人間が知り合いにいたので、思わず声をかけました。「フライヤーとりあえず手伝って!」

そこからはすぐでした。ミスドア第二弾が決まり、ここでやるしかないと決め、奇想館や文学フリマなどさまざまな地域の同人誌即売会でフライヤーを配りました。もう、知り合い総動員です。

このバカ熱意と、詳細が決まっていくごとに協力者はさまざなかたちで増え、当日プチオンリーサークル参加は12を数えました。記念アンソロもジャンル取り混ぜで参加してもらいました。フライヤー一枚から始まったのが、ここまで来たのかと感慨深いです。氷菓(古典部)や小市民だけでなく、多様な同人作品がありました。来場者の数がわかるわけではありませんが、多くの方に来ていただき、そうでなくても興味を持っていただきました。感謝です。

二次創作というのは、べつに褒められたことでもありませんけれど、様々な解釈を表現する一手段だと個人的には思っています。










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