"ネット欲" パソコンからPCの時代に変わっても

ネット中毒だった。10代の頃の私はオンラインの世界で生きていた。
友だちなんていらない。
素直な気持ちを話せるのも、心をゆるせるのも全て顔が見えない"友だち"だけでよかった。

三大欲求は「食欲」「睡眠欲」「ネット欲」

デスクトップの重いパソコンを、朝はリビングに、夜は2階の寝室に毎日移動させた。朝起きたらインターネット、帰宅したらインターネット。毎日夢中でパソコンを操作した。

今思うとほんとうにバカだなぁと思う。重たいパソコンを、自分のライフスタイルに合わせて持ち運ぶ。ある意味時代の先端にいたのかもしれない。

当時はまだノートパソコンはなかった。モニターとハードが別になっていてとても大きい。Windows95だったか?その辺の記憶はあまり残っていない。

パソコンをするときは、決まってチャットルームに入る。そこにいた見ず知らずの人とおしゃべりをする。当時13歳くらいだった私は最年少で、大学生のお姉さんやサラリーマンのお兄さんと仲良くしていた。
毎日利用していると自然に"友達"が増えていった。いわゆる"ネッ友"だ。

インターネットの黎明期と呼ばれるのは、1994年~1999年のこと。当時中学生だった私は、電話回線を使ってインターネットに接続していた。今では考えられないかもしれないが、インターネットを使っている間は電話がつながらない。

当時は携帯電話も普及していなかった。固定電話が連絡をとる唯一の手段。だから、両親の目に触れずにメッセージを送れるチャットやメールは画期的だった。

私がネットにのめりこむようになった最大の理由は、いろいろな人と会話ができたから。
現実では得られない空想の世界の中で自分を作ることができる。

私のような13歳の中学生が、大学生や社会人の大人とおしゃべりできることが面白かった。自分の知らない世界を知れたから。

自己表現の場がホームページ

さすがに気がついていると思うが、私は学校であまりうまくいっていなかった。
上手く自分を表現することができず、友達と楽しくおしゃべりができなかった。暗い子だ。

今とは違ってまだSNSが無かった時代。連絡がすぐにとれないのが当たり前の世の中で、唯一の希望であった。

もっともっと話したい。つながりたい。

1年くらいたつと、チャットに慣れてしまい新しいものを探すようになる。
そこでネット上に掲示板やホームページを作るようになった。

今とは違い、ネット上にも本屋にも情報はあまりない。いろいろなホームページや掲示板のコードをみて感覚で覚えた。

『好き』が仕事では物足りない

いま、私はIT企業のマーケティング部で勤務している。SNSアカウントを管理し、自社のメディアのコンテンツを制作する。コーポレートサイトも管理する。まさに、私が学生時代に熱中したホームページ作りの延長線にいる。

なぜだろう?

好きなことをしているのに、満足感がない。

大好きなPCを一日中眺め、操作する。さまざまなSNSをチェックし、投稿し、記事を執筆したりコーポレートサイトを作る。なんて素敵な職場!

好きなことに近い場所にいるのに、何かが違う。満足感は始めて携わることができた一瞬だけのもので持続しない。ぬ

いま、私はロゴを作ることに熱中している。自分のブログのアイキャッチに使いたいから。納得できるものができたときにはじめて"満足感"を味わえるのかもしれない。『チャット』から始まった私の好きは、どんどん幅が広がっている。

今も昔も、私は"インターネット"が大好きなのだ。

#明日のライターゼミ #好きなこと #コラム #大賀ずえ


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kazue

遠い日の記憶

私が日々考えていること、思ったこと、感じたこと、いろいろな気持ちをつづったコラムです。

コメント4件

好きを仕事にしていることがもうすごいのに、その好きがどんどん広がるってすごいです!ネットの世界でできることもどんどん増えていて、可能性の大きさにわくわくします。
自分もネットが大好きなので、とても刺さりました。好きなことを仕事に出来たこと、そしてそれでただ満足ではなかったこと、今は好きの幅が広がっていること、その全部が素敵だなと思いました。好きなことが仕事…自分だったらどうなのだろう、でも満足のいかない事があってもこのnoteを読んだからもう大丈夫、頑張れそうだ。って気持ちになってます
黒りすさん 好きって結構変わっていきますね!ネットで仕事をするようにもなって、幅が広がったなぁと思います!
Yutoさん 結果的に好きな仕事をしていますが、それまでには嫌いなことも嫌なことも経験しているので、好きを仕事にするっていうキラキラ感はないですが…(>人<;)誰にでもきっかけやチャンスはあるんじゃないかなって思っています^ ^ 満足いかないのは、満足するための準備みたいなものですね✨
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