事件ファイル「予行演習」についてのヒントです。ネタバレも多少含まれますので、ご注意ください。

　予行演習とありますが、十分に難しいです。

　概要：
　銀行強盗犯（未遂）を逮捕、車内からいくつかの証拠を押収した。
　容疑者は、同日のひったくり事件にも関わっている可能性あり。

　ひったくり事件発生日時：２００９年１０月５日　午後３時１０分
　容疑者：カーター、ハリス、アンソニー
　ひったくり事件の被害者：ヘレン
　主な証拠：メモ、新聞、携帯電話、現金、陳述書、現場周辺地図
　盗られたもの：バッグ（財布、現金、携帯電話などが入っていた）

　まず、Ｆキーを押して、下のタブから状況を確認しましょう。最初に逮捕されたのは男１人のようです。車の隣にいたようなので、この男がドライバーだと推定して調査を進めます。

　メモを見ると、銀行強盗の計画が細かく書かれています。警備が手薄な３時１５分からの２０分間に決行するつもりだったのでしょう。

　次に、携帯に残されているメッセージをよく読んで、情報を整理します。
押収された携帯のメッセージから、「ボス」と呼ばれている人物がいることがわかります。そして言葉遣いと内容から、３人の年齢順が推定できそうです。
　また、ドライバーは、ボスとは付き合いが長い、と言っています。２人の過去の接点が証明できそうな手掛かりはないでしょうか？

　しかし、銀行強盗は素人にはとうてい無理だと思いませんか？容疑者３人のうち、銀行強盗の前歴がある人物がいたりしないでしょうか？もしそうなら多少は慣れているでしょうし、彼が犯罪を計画したボスである可能性は高そうです。

　ちなみに、ボスはドライバーでないもう一人の仲間に対して、「行動が予想できない」という印象を持っていたようです。そしてこの仲間が、銀行強盗の直前にいきなり、ドライバーに儲け話を持ち掛けてます。報酬は６００ドルだそうです。これから命を懸けて大金を奪おうとしているのに、小金に目が眩んでます。ボスの分析は正しかったようです。結局ドライバーも話に乗っかったのでしょうか。
　調書によると、ひったくり被害者のヘレンは現金をそんなに持っていませんでした。現金は証拠として車から押収されていてますが、ヘレンの当時の手持ちより多いようです。さらによく見ると１００ドル札６枚はピン札にも見えませんか？もしこの６００ドルが報酬だとしたら、どこから得たのでしょうか？調書にはお金に関わる話はないでしょうか？同じ金額が何かに書かれてませんか？

　以上、推理のヒントになれば幸いです。

　銀行強盗が未遂に終わっていることと、ひったくり事件との関連性を考察すると、いろんな可能性がありとても面白いです。一見無関係に思える、ビールの空き缶なども話に絡められそうです。

　次回、事件ファイル「失踪 ＃１」について書く予定です。