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これまで触れたフイルムカメラを紹介その1 【OLYMPUS OM-1】

ということで、今回はこれまで使用したフイルムカメラについて(素人ながら)その操作性について比較紹介してみたい。ラインナップは4機種。順番は購入順となっている。今回はOLYMPUS OM-1について書いていく。


OLYMPUS OM-1

まずはこの子から。

馴初め

OM-1は現在手元に3機あるが、いずれも父が購入したもの。固着が少なく比較的状態の良い上記画像の個体を使用している。小学生の頃から近くにあって、父も気安く持たせてくれた。まさか今のようにカメラを日常的に持ち歩くようになるとは思っていなかったけど、その最初のきっかけを与えてくれたのはこのOM-1ゆえだと断言できる。露出という概念もないまま何枚も撮ったし、裏蓋を途中で開けると全てがパアになるということを知ったのもこれ。私が20代のころに「別のを買ったから」とひとつ譲ってくれた。それから漸く露出のことを知るのだった。

この機種が発売されたのは1972年のこと。当時の一眼レフカメラとしては軽量でコンパクトな機種だったらしい(のちにPENTAXがさらに軽量、小型化するとかなんとか)。といってもこの機種しか知らなかった私には、とはいうものの分からん、という状態だった。ただ、最近になってその他の機種を触ってみると、なるほど確かに軽量でコンパクトだと分かる。片手に持っていてもほとんど落っことしてしまう心配がなく、意識せずに持っていられるという感じがする。

操作性

さて、その操作性はというと、やはり慣れているせいもあってか、とても扱い易い。別の機種をいろいろ試しても、いや試したからこそ、今後も使い続けたいと思わせてくれるところがある。

まずは、誤操作防止機能が無いという点が挙げられる。これは悪い点のように思うかもしれないけど、むしろ思ったときにサッとシャッターが切れるという利点にもなっている。例えばレリーズのロック機能がない。一度シャッターを切ると巻き上げ操作をするまではロックがかかるが、反対に巻き上げたあとのロックがない。また裏蓋もクランクを引き上げるだけで開いてしまう。当時としてこれが標準だったのかどうかは分からないがCANON AE-1Nikon NikomatELについてはロック機能があってむしろ新鮮だった。

もうひとつ、OM-1の操作性で特徴的なのはシャッター速度の設定がレンズマウント部に配置されていることだ。これによって露出設定がカメラを支える左手だけで完結することになる。これは優れもので、慣れてくると目視しなくても設定できるようになるので、ファインダーを覗きながら設定を変更することが可能になる。

ブラインドできるようにしているのは、シャッター速度リングのグリップ?部の配置と形状にもある。

シャッター速度リング

写真の左右にある突起部に指を当てるとスムーズに回転させることができる突起の側面も指先の腹になじむ曲線を描いていて、しっかりとフィットする。そのため、ギザギザになっているグリップ天面をがっちり押さえつけて回すこともできるし、突起側面に指を当てたり引っかけておいて突き上げたり引き下ろしたりして回すことも可能になっている。OM-1の操作性はここがもっとも優れもの。

OLYMPUSはこういう気配りがとても繊細で、以前店頭でOM-Dを触ったことがあるが、あれも右手のグリップの緩やかなカーブが手をしっかり吸着してくれるので驚いたものだ。閑話休題

私の持ち方では、構えたときはこういう指の配置になる。
人差し指が絞りリングに置かれ、中指はシャッター速度に置く。親指は適宜絞りとシャッター速度のリングを行き来し、ピントを調節するときに人差し指とともに真ん中のリングに当てられることになる。よい。

ちなみにこの方式に近いっぽいのにNIKON NikomatFTがあって気になる機種なのだが、まだ画像と動画で見ただけなので一度生で見て実際に触ってみたいと思っている。デザインを見る限り、操作性はOM-1を超えはしないように思う。

とまあ、今回はOLYMPUS OM-1を紹介。
次回はPENTAX MXを紹介しようと思っているよ。

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