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恐らく今が、一年中で一番寒い時期だろう。
ぼくが誕生日(1月後半)が嫌いなのも、この寒さが原因の一つだ。

冬は、嫌いなのだ。
文字通り、死ぬほど寒いし、雪が降ると行動に制限がかかるし、
暖房代に金がかかる。
夏は、裸で居られるので、とても楽だ。暑さはあまり苦にならないたちだ。

そして今は、冬真っ盛り!

そんな時期に、ぼくの“バイク熱”はもう後戻り出来ぬほど盛り上がっていた。

一昨年の8月にハーレーをドナドナしてから、すでに一年半が過ぎようとしていた。
もうハーレーのような大型バイクに乗りたいとは思わないのだが、近所のお散歩やたまの通勤などに、小型の下駄代わりバイクが、どうしても欲しくなった。

最初は、125CCクラスのスクーターでも、と思っていたのだが、何故か最近ブームになりつつある“カブ”(スーパーカブ系)に興味が行った。

ぼくが昔愛読していたバイク雑誌「別冊モーターサイクリスト」の元編集長が、「上がりのバイク」について語っていた時のことだ。

散々バイクを乗り散らかしてきた男が、人生の最後のバイクとして何を選ぶ?という問いに対しては、「HONDA SUPERCUB 90」っと言っており、そのワケをとうとうと述べていたのだ。

当時はまだ「バイクはデカさだ!」と思っていたから「何いってんだ、この爺さん」と感じたのだが、今になって何となくそのチョイスに“重み”を感じるようになった。

「バイクは、デカさじゃない…」

前に乗っていたハーレーも確かに“味わい深い”のだが、やはりあの大柄な車体は、年を取る毎に億劫になる。

ぼくの場合、買った時は駐車場付きの一戸建てに住んでいたが、その後引っ越してアパート生活となると、どうしても駐車スペースが遠かったり不便だったりして、それもまた、乗らなくなるキッカケになってしまった。

また、一度だけハーレーでは富士山近くの強烈坂道の林道をおっさんとのニケツ(二人乗り)で登ったことがあるだけで、およそダートや砂利道などは走るものではないのだが、それもまた、ある種の楽しみをスポイルする材料となった。

長々と言い訳を述べたが、簡単に言うと、「カブ主」になったのだwww.

“二八”と言って、2月と8月は景気も冷え込む時期なのだ。
ましてやこの時期、バイクに乗るのはかなり苦痛なので、バイク屋も“売れない時期”としてある種の諦めもあり、さりとて売らなければ生きていけない、という事情もあるので、割りとオトクな価格を出していがち。

っというわけで、ぼくは結構、この時期バイクを探すことが多い。

少なくとも、他の季節よりは中古車の球数は多いと思うから、探しやすくはある。

で、最初に述べた通り、ぼくは“あるバイク”を探していた。
「ホンダ クロスカブ110」


これにも紆余曲折があった。

本当に一番欲しかったのは、CT110という元祖ハンターカブ。
しかし、こいつは流石に古いし、結構人気車種になってしまっていて、買いにくい。

新型のCT125も捨てがたかったが、意外にも買った人たちからの評判が悪く、第一値段も高くてしかも球数がないと、全く“買えないバイク”と化していた。

元祖の元祖、スーパーカブはどうかというと、あの形と運動性能がイマイチ好きになれない。
昔親父が乗っていたイメージもあるし、なんか買う気がしないんだよな。

で、その丁度中間のバイクが、「クロスカブ」というわけ。

最初に出たのは2012年くらいだったと思うが、当時の中華カブ(中国生産の純正カブ)は何となく角ばって、さりとてスマートというわけでもなく、イマイチ評判が良くなかった。
その派生モデルとして、レッグシールドを残しつつ車体色を変え、各部を露出させてちょっと“無骨感”というか“悪っぽさ”を演出して出されたのが、この新型バイク「クロスカブ CC110」だった。

正直最初は「ダッサ!」と思っていた。
最初はともかくその後の市場の反応も悪かったらしく、近所のホンダのバイク屋に展示してあったクロスカブの価格表の値段が、数ヶ月単位で下がっているのが目についた。
同時に新品に近いCT110ハンターカブは45万円以上の値段がついていて、やはりこれも売れ残っていたw。当時は一部マニア以外には受けないタイプのバイクだったのだ。

クロスカブは発売当初、確か定価で298000円くらいだったのだが、最後は20万円くらいで投げ売り状態だった(それでも売れてなかったw)のを思い出す。

今のクロスカブは、そりゃもう当時とは雲泥の差、というくらい洗練された独自のバイクとなっている。生産も「熊本県」と純国産だ。
昨年のモデルチェンジでEuro5への対応や、ABS装備のためのフロントディスクブレーキ化やキャストホイール採用による整備性の向上など、長い歴史を感じる進化を遂げている。

フレームやブレーキのポッド数なども、本家のスーパーカブとの差別化が図られており、もはや“派生モデル”とは呼びにくい、単独のモデルとなっている。

新車で買っても恐らく40万円弱ということで、
これなら、買ってもいいかな?っと、チラッと思ったことは事実だ。
が、しかし…。

これもまた、手に入らない…。今申し込んでも「半年待ち」は当たり前だった。


まあ、半年も経つと人の心は変わるものだし、金があるかどうかもわからんので、こういう買い方は好きじゃない。

今乗りたくて探しているのだし、元々中古バイクは嫌いじゃないので、手頃な中古車を探すことにした。

スタイルはともかく、価格的にも性能的にも、初期型の中華カブは悪くない。今乗りたい!という欲求を満たすなら十分だと思われた。

約1ヶ月に渡り中古バイクサイトやヤフオク・ジモティーなどを探し回り、いくつか候補を出してみたが、いろいろあってようやく1台のバイクに行き着いた。


中華製の初代クロスカブJA10型

やはりバイクは自分で見て、乗って確かめるか、もしくは信用のおける店で買うか、が信条なので、今回もキチッと現車を見に行くことにした。

とある水曜日の午後、所用を済ませた後に大宮まで見に行ったのだ。
ほぼずっと16号線を行くことになるので割と気楽に行ったのだが、やはり「85km」、その道のりは遠かった(´・ω・`)。(カーナビでは2時間弱と出ていたのだが…)
行きは何やかやと3時間以上を要したのには、久々疲れたワイ…。

そのせいか、現車とご対面してもイマイチ感動もなく、チェックも甘くなった感はある…(*^^*)


で、まあアッサリ購入を決めてしまったのだが、果たして良かったのか?
納車まで2週間というシステムにも、ちょっと引いた…。
やれやれ…。

さてと、もう少し時間はあるが、Youtubeとか見てると、最新型のクロスカブの高性能ぶりを語っている物が多く、「やっぱ新車にすべきだったか?」などという気持ちも起こってしまう…(*^^*)。

とにかく、今月中旬にはやってくると思うので、まあ頑張って待ってましょうwww.



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