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【1000字でススメ!】第20回「リルビ/ロボ子さん」

みなさんこんにちは

ここは週1回ホロライブのオリ曲・歌みた動画から1曲選び、1000字程度でおすすめする。そんな記事。

今回の曲はこちら

「リルビ」ロボ子さん/2022年9月4日

あなたといるから最高性能

今回取り上げるのは、ホロライブ0期生ロボ子さん「リルビ」

まずはこの記事を読む前にぜひ1回お聴きください。

博士とロボットとの関係性を描いた本曲。
普段の配信のおっとりした感じとは一変し、低い声で抑揚を抑え、機械的にカッコよく歌い上げます。
ロボ子さんの可愛い歌声の時とのギャップがとても魅力的ですよね。

MVにおいて、歌詞に合わせて機械的に歯車と腕が連動して動く演出もシンプルながらとてもお洒落。
「三原則(ロボット三原則)」や「電気羊(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)」などのSF文学の用語も散りばめられる一方で、「最先端のPON(ぽんこつ)」などの彼女らしいワードも取り入れられ、一度聞いたら耳から離れないまさに高性能のポップスに仕上がっています。

さて、この曲のピックアップ歌詞はこちら。

もうバグでもなんでもいいけど明日も
ちょっとだけ巻いて
ちょっとだけね ちょっとだけね
こんな毎日も悪くないよ

引用:ロボ子さん「リルビ」(作詞作曲:てにをは)

歌詞の中に繰り返し出てくる「ちょっとだけ=リルビ(little bit)」の言葉。
完璧な存在で在り続けるために日々些細なメンテナンスをしてもらう彼女。そんなやり取りの中で芽生えたものは果たしてなんなのか。

作家カレル・チャペックが「ロボット」という言葉を用いてから早百年。人々はいまだロボットに魅了され続けています。
そんなロボットに求められるものといえばやはり正確性や完璧さ。しかし、この曲の最後は「little bit」ではなく「more」で締められ、そこからは遠ざかっているのです。

完璧なモノとはなんなのでしょう。
私たちは日々の生活のなかで無意識にそれを求め、囚われてしまいます。
ただ、完璧なものはときに近寄りがたく、可愛げがなく見えるもの。

欠けることなきものを求める過程こそが美しく、愛おしいのかもしれません。

未だ解けない答えを求めて。

あなたと二人で、もうちょっとだけ。

ホロライブのオリ曲・歌みたはホロライブ公式チャンネル「hololive ホロライブ - VTuber Group」さんの再生リストから見るのが便利です!
あわせてご覧ください。

それではまた次回

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