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神戸長田のソウルフード


うん?「ぼっかけ焼きそば」って?

かつて神戸の長田区には食肉屠場(現在は市中央卸売西部市場)があり、牛スジは使われることなく廃棄されていた。食糧不足だった戦後まもない頃、廃棄されていた牛スジとコンニャクを一緒に甘辛く煮込んで美味しく食べられるように調理したのが始まり。
地元では、牛すじを煮込んだものは「すじ」「すじこん」。それをご飯やうどんに「ぶっかけ」て食べるものがいつの間にか訛って「ぼっかけ」となった。

お好み焼きや焼きそばなどに練り込んだものは、ぼっかけとは言わなかったというが、「ぼっかけ」を全国区にした仕掛け人がいた。
阪神・淡路大震災(1995年1月)で大きな被害があった長田を盛り上げようと新長田地区のまちづくり会社「神戸ながたTMO」が「すじコン」に着目した。
2002年当時のB級グルメブーム到来に乗り「すじ」「すじこん」ではなく、インパクトの強い「ぼっかけ」という言葉を使い、まちの目玉商品に据えようと企画した。地元の食品会社とレトルトぼっかけを共同製作したり、ぼっかけメニューを提供する店を記した地図を作成したりして町起こしに乗り出した。

ぼっかけ焼きそば

日本三大焼きそばと言われる秋田の「横手焼きそば」、静岡の「富士宮焼きそば」、群馬の「上州太田焼きそば」を筆頭に大分の「日田焼きそば」、岡山の「ひるぜん焼そば」や「ホルモン焼きそば」、新潟には焼きそばにミートソースがかかった変わり種焼きそば、和歌山の「せちやき」、秋田の「男鹿しょっつる焼きそば」など日本にはご当地焼きそばが沢山あります。
そのうちの一つ「ぼっかけ焼きそば」は神戸長田を発祥の地とする焼きそばです。

ぼっかけ焼きそば

美味しいものが溢れる神戸

異国文化が入り混じる港町・神戸はグルメも多国籍。
街なかに点在するオシャレなフレンチやイタリアン、世界に知れ渡った神戸牛、ハイレベルな中華料理、パンやスイーツ、などなど神戸は美味しいもので溢れている。

オシャレな港町・神戸にもB級グルメもたくさんありますよ。

味噌だれ餃子、神戸コロッケ、中華街で食べる豚まん、そばめし、そしてぼっかけ、明石名物の明石焼き、加古川名物のかつめしなど。

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