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【音楽的アングラ観】Queenフレディ・マーキュリー

彼の高くつきあげた腕は、太陽に溶け込んでいく

感性の孤独。

月が孤独を紛らわすのではなく、太陽が孤独を焼き尽くすのだと知った夏だった

フレディ、君がために生きている

音、それに言葉も。

***

素晴らしい数々の音楽を生み出したフレディ・マーキュリー。彼の素晴らしさは音楽に表現された、その生き様だろう。

ここでは割愛させていただくが、彼の人生はなかなか壮絶なものだ。(気になる方はこちらをご参照。)

私は初めて彼の音楽を聴いたとき、血が沸き立ち、自分が特別な人間であるかのように感じられた。

芸術家特有の「感性の孤独」を乗り越えたような彼の音楽は、純粋そのものだった。

話は少し変わるが、私は人間の根源にアングラがあると感じている(アングラの解釈は個人的なもの)。
ここでいうアングラとは、たとえば孤独や虚無感、嫉妬、支配欲などだ。

一般的な〝善〟というものは、教育や社会生活の中で身に付けていく概念でしかない。

ただ、そういった善人の心みたいなものが存在しないということではない。

自分の根源に存在しているアングラへの深い拒絶。それを乗り越えた先に、本物の〝善〟を見出すことができる。

フレディは、そういったアングラとの対立や葛藤を乗り越えたからこそ、純粋な音楽を創り出すことができたのではないのだろうか。

ある意味では、アングラの真髄が彼のようなアーティストなのかもしれない。

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