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【Spoon】リスナーのタイプ別特徴一覧、及びリスナーの求める価値に応じた配信戦略の例

お世話になっております。まるです。

今回の記事では、音声配信アプリ「Spoon」について、自分の経験からリスナーをいくつかのタイプに分けた上で、各リスナーがどのようなことを求めているか、それに応じて配信者はどのような配信の戦略を立てられるかを自分なりに考えてまとめてみようと思います。


はじめに : リスナーはなぜ配信を聴くのか

自分はSpoonを始めたのは3年ほど前ですが、その時から今までにかけて
さまざまな配信者の方やリスナーの方を見てきました。
Spoonのユーザーは本当に多種多様で、なぜSpoonをはじめたか、どのような配信をしているか、といったことは十人十色なのですが、俯瞰してみると、大まかにいくつかのグループに分けられるように思えます。

配信者のグループ分けについては、今まで2回ほどnoteに記事としてまとめていました。それぞれ大変多くの方に読んでいただきました。
読んでくださった皆様、ありがとうございました。

上の二つの記事のように配信者をグループ分けをすることは、いくつかメリットがあると思っています。例えば配信者の方からすれば、自分がどのようなタイプの配信者であるかを知っておくことは、今後の配信の方向性を考える上で役に立つことでしょう。また人気配信者のグループに絞ってその特徴を見ていけば、自分が人気になるためにどうすれば良いかのヒントになるかもしれません。リスナーからしても、自分がどのようなタイプの配信者が好きなのかを把握すれば、新しく枠を探す際の指針とすることができます。

そのような理由で配信者のグループ分けに今まで興味を持って記事を書いてきたのですが、上記の配信者のグループ分けと同じように、リスナーの方についても似た傾向をまとめてグループに分けてみることは、さまざまな恩恵が得られそうです。
特にグループ分けの方法の中でも自分が最も関心があるものは、各リスナーが「何を求めてSpoonで配信を聴いているのか」ということです。さまざまなリスナーがいるなら、Spoonの配信を聴く理由も多種多様でしょう。そしてリスナーが何を求めているか、リスナーが欲している価値が何なのか、その傾向がある程度分かれば、配信者の方としてはリスナーの求める価値を満たすように配信をすることで、配信の質や満足度をより高めることができるかもしれません。

このような背景から、今回の記事では「リスナーの求める価値によるグループ分け」を行っていきたいと思います。リスナーの情報を数値として定量的に取得するのは現時点では難しいため、今回は今まで自分がさまざまな配信を回ってきた経験をもとに分類をしていきます。
記事の最後ではグループ分けの活用例として、配信者がよく抱える悩み事について、「リスナーの求める価値が何か」と言う観点から、自分なりに解決方法を考えていきたいと思います。

リスナーのタイプ別特徴

自分が今までSpoonでさまざまな人を見てきた経験では、リスナーは主に以下の8種類の傾向に大別できるように思っています。

  • 推し活型

  • 育成型

  • 承認欲求型

  • 同業配信者型

  • リスナー枠回り型

  • 有効型

  • コンテンツ志向型

  • 厄介型

もちろんリスナーそれぞれに個人差があるため、綺麗に各グループに当てはまることは稀ですし、各グループにまたがっているような方もいるでしょう。
ただ上記の分類について、TwitterでさまざまなSpoonユーザーの方に意見を伺った分には、ある程度の納得感はあるようです。

以下ではこの8つのグループについて、特徴を詳しく説明してきたいと思います。

推し活型

特定のDJを強く推しているタイプ。推しの人生が自分の人生の一部であるという感覚があり、推しの活躍が自己実現の手段の一つである。比較的、他のリスナーとも仲が良い。特に金枠に固執はしていないが、推しを応援した結果としてFanランキング上位になっていることも多い。
推しの活躍や喜びそのものを価値として求める。

育成型

自分が気に入った無名の配信者を人気にしたいと思うタイプ。NewDJのランキング上位の配信者を回ることが多い。応援していた配信者が人気になった後は、推し活型に移行するか、自分の役割が終わったと感じて他のNewDJの枠を回るようになるかの二択になることが多い。
比較的Spoonやバスターを投げて支援することも多いが、一方で育成欲が度を過ぎてダメ出しのコメントやDMをする人もいる。
自分の推しを成長させることに価値を感じる。

承認欲求型

DJに一人の個人として承認されたいという気持ちが強い。周りのリスナーとの交流は少なく、DJと一対一の会話のように振る舞う。枠全体の話の流れを切って自分の愚痴を語るようなことも多い。比較的金枠や常連温度に固執する傾向があり、他のリスナーに対して競争意識が強い。MYはかなり絞られている。
自身の承認を価値として求める。

同業配信者型

枠主と仲が良い、比較的人気のある配信者がリスナーとして遊びに来たタイプ。自分はリスナーというよりは配信者であるという意識がある。企画等でもよく絡む。CHOICE繋がりや、ネクチョ繋がりで仲が良いことも多い。Fanに比べMyがかなり少ない。自身が投げられ慣れていることもあり、比較的高額のSpoonを投げる。
自身と同程度の人気をもつ配信者同士の繋がりや、仲間意識を価値として求める。場合によっては自枠のリスナーを増やすための営業の一環を含むことがある。

リスナー枠回り型

自分の枠に来てくれるリスナーをメインに枠周りしている。同業配信者型と同様、自分はリスナーとしてより配信者として活躍しているという意識が強い。自枠に投げられるSpoonの総額に比例して、自身の投げるSpoonの額も増える。
リスナーとの繋がりを強くすることを価値として求める。場合によっては、繋がりを強くすることで、自身の枠の定着率や投げられる額を増やそうとする計算を含めて枠回りをしていることもある。

友好型

基本的に色々な人と仲良くしたいタイプ。DJと自分と他のリスナーの全員が対等だという意識がある。他リスナーとも仲が良い。頻繁に高額Spoonを投げることはないが、おめでとう・おつスプ・ふぅーと言った配信の盛り上げに貢献するスプーンは比較的投げる。
DJ・リスナー問わず、色々な人との良好な人間関係の構築、および友人関係としての交流の楽しさを価値として求める。

コンテンツ志向型

他のタイプと比べて、人間関係の構築は重要視しておらず、トーク内容の面白さや充実感を求める。初見で来た場合、トークが面白い場合は長居するが、人としての関わりに固執がないため、よほどトークが差別化されていない限りはファンポチにつながらないこともしばしばある。暇つぶしでSpoonを使っている場合もここに該当する。
話の面白さ、興味深さ、エンターテイメント性を価値として求める。

厄介型

基本的に人に対しての共感能力が低いタイプ。会話の流れを切って自分中心の会話をしがち。枠主にSpoon投げることもほぼない。枠主や他のリスナーを困らせているが、本人に悪気がないことが多い。
人から好かれ難いことから、自身への承認や興味を価値として求める。

リスナーの求める価値に基づく配信戦略

前章ではリスナーのタイプを分類した上で、各タイプのリスナーが配信に求める様々な価値が何かを挙げてきました。
以下では、配信者が遭遇するさまざまな状況に対し、「ユーザーの求める価値」という観点からどのような戦略を立てることができるかを考えていきます。

ケース1: Choiceを狙いたいが、いまいち投げてもらえない

まず、自分のリスナーが友好型でないかどうか確認する必要がある。Fanが多ければ人気に直結しやすいと考えるかもしれないが、友好型のリスナーは配信者とリスナーを対等な関係として捉えるため、投げる額には期待できない。
友好型のリスナーが多いと感じた場合、推しとリスナーという関係性を明確にすることが先決となる。例えば相互ポチを極端に減らすことは有効であり、実際、Choice/Voiceの大半が相互ポチを2割以下に抑えている。
推しマを作ってリスナーに普及させることも、配信者とリスナーという立場を明確にする手段となる。

相互ポチを抑えると友好型のリスナーが減るため、その分他の方法でリスナーを集めなければならない。
とりあえず転生してNewDJになれば、ある程度の数の育成型のリスナーが枠に来ることを見込める。転生した配信者を嫌がるリスナーもいるが、別に気にしないリスナーも多いため、堂々とすれば良い。
自分より人気のある枠に積極的に顔を出すことも有効である。リスナー枠回り型の配信者の枠に顔を出せば自枠に遊びにくることがあり、優しい配信者の場合はTwitterシェアでリスナーを連れてきてくれる場合もある。
自分と同程度にNewDJで活躍している人と積極的につながることも、リスナーを増やすことにつながる。相手が同業配信者型なら仲間意識を持って積極的に遊びにきてくれることもあり、やはりTwitterシェアをしてくれることがある。Twitterシェアをされる率を高めるために、自分自身も様々な配信者をシェアしておくと良い。
トークに自信があるなら、コンテンツ志向型のリスナーを捕まえる手もある。

比較的投げる額の大きい傾向のある、推し活型と育成型について、リスナーが求める価値は「枠主の活躍」である。そのためにも、配信者が何かしら目標を立てて公言しておくと、どのようなことが配信者の活躍につながるかがリスナーに分かりやすい。よくある例としては「NewDJ期間中にChoiceになりたい」「⚪︎日以内にFan数⚪︎⚪︎人を達成したい」と公言することが挙げられる。枠主が目標に向かって努力をし、リスナーがそれを応援をする、という構図を作ると、推し活型や育成型から支持を得やすい。
また両タイプとも「枠主の喜び」も価値として求める傾向があるため、Spoonやバスターを貰ったらとにかく喜びの態度を見せること。自分が喜べば喜ぶだけ、リスナーの満足度が高まる。

なおSpoonを大量に投げるタイプとしては承認欲求型のリスナーも挙げられる。このタイプを狙う場合は、大多数のリスナーからの人気は放棄した上で、とにかく心が満たされていないリスナーを探し、DMなりなんなりでそのリスナーの存在意義を認めていく、という戦略も考えられる。
ただしこのような方法でChoiceになると、大多数の配信者が1年以内に消える(リンク先の「熱狂Fan一本絞り」を参照)ことが分かっており、長期的な人気は狙えない。

ケース2: アクティブがとにかく少なく、配信をしていて寂しい

別に人気配信者になりたいわけではなく、単に友達が欲しいだけなら、友好型の配信者の枠を回るのが手っ取り早い。このタイプは、配信者とリスナーという垣根があまりないため、自分が配信に遊びにいけば、自分の枠に大体遊びにきてくれる。友好型は相互ポチ率が高い傾向にあるため、プロフィールのFan/My数を確認すれば判別しやすい。

すでに仲良しのグループができている中に飛び込める人であれば、とりあえず見かけた友好型の枠に入れば良い。ただそれが苦手な人は、リスナーが定着していないNewDJの枠から友好型の配信を探すと人間関係が作りやすい。NewDJで良い配信者を探すためのノウハウは過去に記事でまとめている。

ケース3: 面倒なリスナーに好かれやすい

今までとは逆で、来てほしくないタイプのリスナーに対して、求める価値を与えないようにする。面倒なリスナーが求める価値を満たさなければ、好かれにくくなる。

厄介型のリスナーは他の枠でも受け入れられることが少ないため、自身に対する承認や興味を求める。そのため、自枠に来てほしくないと感じたら承認をしたり興味も持ったりしない方が良い。
変な名前やアイコンの人に「面白いアイコンですね」などと反応すると、興味を持ったことになってしまう。本当に面白いと思っていないのであれば、反応を示さなくてよい。
変わったコメントをして興味を惹こうとする人もいる。これについても、自分が本当に興味を持っていなければ、不必要に反応する必要はない。
要するに、変な人に対して気を遣って優しくする必要はない。素直につまらなければつまらない、興味がなければ興味がないとあしらっておけば自然と退出することが多い。

中にはどうしても、配信に来てくれたリスナー全員に気を遣って対応してしまう配信者もいる。しかし、厄介なリスナーは枠主だけにではなく、自枠のリスナーの方々にも迷惑をかけてしまう。自分の枠を、自分にとってもリスナーにとっても居心地の良いものにするために、厄介な人の対応方法は早めに取得しておくに越したことはない。

また育成型のリスナーの中には、育成欲が高じた結果、コメントやDMでダメ出し等をしてくるケースもある。ダメ出しに対してストレスを感じ始めたら、絶対に受け入れないこと。育成型の一部の人は他者をコントロールすることに価値を見出す傾向があるため、言うことを受け入れたり、自分に非を認めたりしているとますます相手を寄せつけてしまう。自分のしたい配信と異なることを言われたら「あなたはそう考えていても、私はそうは考えていない」と毅然とした態度で突き返すのが良い。結果としてそのリスナーは離れるかもしれないが、自分のメンタルを犠牲にしてまで一人のリスナーを止める必要もない。

おわりに

今回の記事では、リスナーをタイプ別に分類した上で、リスナーの求める価値に応じてどのように配信の戦略を立てていけば良いか、自分なりに考えてみました。

今回の内容については、データとして客観的に正しさを示しているわけではなく、自分の経験や考えに基づいたものであるため、人によっては「この分類よりもっと良い分類があるのではないか」「今回のケースに対して、配信の戦略は有効でないのではないか」といった様々な意見があるでしょう。
そのような意見は、いつでも歓迎しています。色々な方の考えが聞けるほどありがたいことはないと思っています。
もし今回の記事についてご意見やコメントがありましたら、Twitter等で気軽にご連絡いただけたら幸いです。

この記事がもし面白いと思って頂けたら、是非いいねを押していただけると今後の励みになります。
またこの記事の他にもSpoonに関する記事をいくつか出しているため、合わせてご覧いただけると大変嬉しいです。

以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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