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【人狼note】2023.4.8 児玉事変を語る ~前編(1-3日目)~ 

みなさん、こんにちは。
まるこです。

最近人狼頻度が増えてきました。とても喜ばしいことですね。
月2-3は維持できるようになったので、土日いずれかに休みがあることは遊ぶ上で有難いことだと噛みしめております。体感そんなに行っていない感覚ではなかったのですが、約2年の空白期間は久々に会うに心からの「久しぶり~元気~!?」を出させるには十分すぎる期間だったようです。
(※ただしまるこは陰キャかつ人見知りしやすいため自分から声をかけられないタイプです)

THE SPECIAL ROOM

さて、先日、「THE SPECIAL ROOM」という対面イベントが行われました。

人狼ルーム 公式SNSより引用

人狼ルームと人狼TLPTがコラボした1日限定の観覧イベントです。

初めてこの対面イベントが行われたのが2019年4月21日。
2020年1月5日に2回目イベント、2020年4月3日にオンラインイベントが行われ、どの回も大盛り上がりとなったのですが、コロナの影響で、なんと3年ぶりの開催となったイベントでした。

私は人狼ルームの初参加イベントが第1回目のTHE SPECIAL ROOMだったので、とてもこのイベントを心待ちにしておりました。
児玉さんにも「まるこはスペシャルルームが好きすぎる」と言われたことがありますが、大げさでもなくめちゃくちゃこのイベントが大好きです。

そんな、THE SPECIAL ROOMのイベントで
個人的に過去最高に感動したゲームを観ることができ、振り返りたくなったときにまた気軽にみられるよう、特に感動した、「昼の部第1戦目」を振り返っていこうと思います。

個人的に、このゲームで起きたとある出来事を例えたときに、「児玉事変」というワードがしっくりきたので、児玉事変を語る、というタイトルにしてみました。

プレイヤー、レギュレーションについて

今回のTHE SPECIAL ROOMは
人狼ルームより
児玉さん、阿部さん、アリサさん、石丸さん、浦さん、仲田さん、柏村さん、富山さん、メイソンさん
人狼TLPTより
デイジーさん、ダンカンさん、サミーさん、キンバリーさんというプレイヤーが参戦されました。

メイソンさんはルーム専属のプレイヤーでありつつもTLPTの看板役者の一人であり、仲田さんはバロウズ、富山さんもジャスパーとしてもTLPTの役者としても大活躍しています。
人狼TLPTの役者は1ゲームに命を懸けている。1ゲームの重さが違う、とメイソンは自己紹介で話していましたが、まさに命を燃やすゲームを体現されていました。

初参戦の柏村さんは、私が初めて人狼ルームの店舗イベントに参加した際は一緒にお客さんとしていらっしゃっていた方で、とても筋が通った動じないプレイヤーさんで、人狼仲間を一緒に引いた際にも「この方には勝てないわ…」と思ってしまうくらいのオーラがある方です。個人的に今イベントでの活躍をとても期待していたプレイヤーさんでした。(今回の児玉事変でも大活躍されていますよ!!)

今回は2戦のルールが採用され、
1戦目は人狼TLPTから生まれたルナティックルール、
2戦目は人狼ルームのスタンダードルールが採用されました。

ルナティックルールとは
13名は人間陣営の正確な能力者の内訳を知らないままプレイします。
1. 予言者、予言者、BG(ボディガード)
2. 霊媒師、霊媒師、BG
3. 予言者、霊媒師、BG

人狼TLPT 第19ステージ エキスパートルナティック プレイログより(該当ページは重大なネタバレ要素があるため、公演一覧ページを引用しております。)
https://oracleknights.co.jp/jinrou-tlpt/appear.php?046&focus=19#s19


村役はBG以外の本物がわかりにくいルールとなっています。
今回夜の部で「引いたカードはまやかし」とおっしゃっていた児玉さん。
役職に縋らないゲームに、と言う意味ではピッタリのレギュレーションと感じました。

1日目

細かい発言は覚えきれていないため、多少ニュアンスを踏まえた上で創作されている点が多いですが事前にご了承ください。
(むしろ正確に覚えてるフレーズあったら教えてください!随時加筆修正していきます!)
敬称略、以下プレイログ

それぞれの自己紹介から、このイベントに臨む熱意を感じ、観客も拍手に合わせてボルテージが高まっていました。

自己紹介からとみー(富山さん)への疑いがあり、議論開始まもなく、スポットがあたる。

富山「俺が人間になるには、何かを成し遂げなくちゃいけない!!!俺はダンカン!!!サミーと戦う!!!」


早速ギアが入る富山さん。富山さんは人狼ゲームをするときだけ、命の炎を燃やしすぎてこち亀の本田速人くらいに人格が変わってキレ散らかしていくのがもう人狼ルームでの恒例行事となっている。(ずっとというわけではなくてトリガーはある)

人狼ゲームで怒るおじさんに怖い思いをしたことがある人は、富山さんと遊んでみてほしい。きっともれなく大爆笑して帰ることになるだろう。
GM陣の発言がアーカイブには残しちゃいけない感あるくらいのものが多かったのだが、人狼ルームに富山さんという個性が生まれたからこそ、暴言と感じるよりも、より面白い、笑えるエンタメになっているのではないだろうか。

並行した議論の中で阿部が人間と何人かに信じられ、「阿部さんが最終票をもってほしい」とメイソンがアクションを起こした。

折り重なる議論の中で、石丸の発言から盤面が動いていく。

石丸「議論を聞いていて今日票が入りそうだと思ったのが、俺、デイジー、浦、柏村。でもこの差があったままで良いと思う。俺は今の状態で役職を出したい。」

この言葉がきっかけだった。

仲田「予言者です!アリサが人間。今日中に出るべきだと危機感を感じてた。」
柏村「僕が予言者です。阿部さんを人間と知っています。」

予言者について議論をしながらも、さらに盤面が動いていく。

浦「予言者に偽物がいます。僕が霊媒師です。」
富山「浦が敵だ!お前をコロす!俺が本物の霊媒師だ!!!

今回のレギュレーションは人間陣営の役職がスタンダードな予言ー霊媒もあれば、予言ー予言、霊媒ー霊媒の組み合わせもあるルナティックルール。
「なぜ浦が敵だと思ったのか」という問いかけに、とみーは「仲田さんが本物だと思っていたから潜伏を続けたかった」と返答をする。

その間に、阿部が立ち上がった。

阿部「僕は最終票を放棄して言います。僕が真の予言者です。ダンカンを人間と知っています。」

CO状況
予言者
 仲田:アリサ○
 柏村:阿部○
 阿部:ダンカン○
霊媒師
 浦
 富山

児玉「これ、撤回はないの?」
全員「ない!!!」

児玉の一声で、盤面が確定した。

3-2盤面だが、安易な役職ローラー(真をひっくるめて役職者を全員処刑すること)は難しい。特に、霊媒ー霊媒での真の可能性もあるため、ここで即座に霊媒ローラーと安易にいけないのがルナティックの良いところである。もっと普及して霊媒ローラーを撲滅してほしい。
さらに、人狼ルーム、人狼TLPTの共通するいいところは人間だ、本物だと思う人を守ろうとする議論ベースである。どの役職から処刑するか、といった進行論で戦っているのではない。

偽物だと思う役職者を処刑するため、それぞれが誰が本物の相方か、人狼2人は誰か、と内訳を推理していくこととなった。
役職者ではない人たちの考察の中で、”阿部さんと誰かの組み合わせが本物である”という議論内容に寄っていき、それが誰なのかという議論が重ねられていく。

阿部「俺は今日霊媒を占おうと思う。」
浦「なら俺を占ってほしい。俺を人間だとみてくれれば、阿部さんと本物であることがわかる。」

普段の人狼ゲームの中ではなかなか初手から役職者を占う手段を選びにくい。しかしルナティックは本物の仲間が予言にいるのか霊媒にいるのかわからないこと、役職CO者が多いことから有効的な作戦であろう。

そして、12分という比較的長い議論時間はあっという間に終わりを迎えた。1日目の処刑者を決める、投票時間に入る。

それぞれが偽物だと思う人に投票する中…
阿部の霊媒占いの宣言もあってか、票は次第に偏っていく。
そして、仲田・柏村に集まっていった。
最後にメイソンが仲田に投票をし、決選投票に至った。

そして弁明を経て、決まった初日の処刑者は…
一番はじめに予言者としてCOした仲田であった。

仲田「お前ら人狼下手くそか!!!俺はずっと危機感もってたから真っ先に出たんだ!!!

悔しさを滲ませながら、あふれ出す思いに乗せて遺言で叱咤激励していく。
普段は綺麗な言葉で人狼陣営にじわじわと圧をかけていく仲田(とても褒めている。)。そんな仲田が、大切な友達であり、仲間である一人ひとりに、ストレートな言葉で熱い情熱を伝え、思いを託し処刑されていった。

そして緊迫した空気を仲田さんが幽霊タイムで和ませながら、夜時間を迎えた。

2日目

壇上にプレイヤーが登壇していく。誰から座っていくかは特に決まっていないため、全員が座って確認するまで誰が襲撃されたかがわからない。
全員が座って辺りを見回し、状況を理解した観客から小さく声が上がっていく。
昨晩襲撃されたのは…アリサであった

センター席の右隣は、TLPTのエスターが担っていた。そのエスターに重ね、神ではなく、観客全員に近い、最後の自己紹介の大役を果たしたアリサ。
キンバリー「アリサさんはぜったい!人間だって信じてる!だってお客さん全員に誓っちゃってるんだよ?これで人狼だったらお客さん全員裏切っちゃうじゃん!」
初日の議論中には、キンバリーから猛烈に信じる声が上がっていた。デイジーはそのキンバリーに対して、「その誓いは人狼で嘘をついているかもしれない。むしろそんなアリサさんが人狼で、騙された!って方がかっこいいんじゃないかな!?」と発言をしていた。

そして…初日処刑された仲田のお告げ先でもある。

浦「仲田さんの正体は人間でした。」
富山「仲田さんは人間です。」

霊媒結果はともにVサイン…人間。

阿部「浦が人狼です。昨日から役職者を占う予定で、浦を見ると言った。昨日から富山が本物なんじゃないかと思っていたが、それは今でも変わっていない。」「最後の人狼を探しにいくのは容易である。でもそれをしたくなかった。みんなの力で探してほしい。でも今日はさすがにLWを探しにいくと思う。」

柏村「キンバリーさんの結果を見て、人間でした。本物だと思っているのは阿部さん。最後の人狼候補の一人だったキンバリーさんを占って人間でした。」

CO状況
予言者
仲田:アリサ○→処刑
柏村:阿部○→キンバリー○
阿部:ダンカン○→浦●
霊媒師
浦:仲田○
富山:仲田○

浦「は?」

阿部からの結果に愕然とする浦。

浦「嘘だろ…….ちょっと待ってくれ…」

本物と評価の高かった予言者阿部からの結果に思考が飛ぶ浦。
前日の内訳推理でも、浦は阿部と本物同士ではないかと主張していた。

そして、自身が出した結果からも、浦視点ではさらなる事実が明らかになる。

浦「これ、仲田さんが本物か…?…やってしまったかもしれない。」

直接浦への予言結果は出していないが…浦・富山目線では柏村が偽物であることも明らかとなったのだ

解説
今回柏村と浦・富山の役職が分かれたポイントは
「柏村:阿部○」
「浦・富山:仲田○」の結果からである。

柏村視点、仲田○の結果が真となる場合は、阿部・仲田の中に本物・狂人の組み合わせとなる。そのため、残りの浦・富山が人狼となるのだ。
この結果から、柏村視点では霊媒に本物がいなくなってしまうため、浦・富山目線でも柏村の結果が偽物になるのだ。

浦目線での本物候補は、仲田・富山の2人。
富山は昨日から
「浦はコロす!!!!!」
「阿部さんが本物!!!!!」
とブレない意思を貫いており、浦の本物の可能性を考えていないあたり、敵対陣営であるように感じられる。
浦にとっては、仲田が本物仲間であるのが濃厚であるだろう。

浦「阿部さんが偽物なんだ…阿部さんが狂人で富山、柏村が人狼なんだと思う。とにかく処刑は飲めない。」

突然四面楚歌となった浦。しかし阿部が本物という声は変わらず、今日の票取り合戦の相手としては柏村が濃厚だろう。

柏村は昨日阿部の人間結果を持っており、阿部が本物であると主張している。富山が浦を処刑するためにCOをしたことから、富山・浦が人狼同士でないという主張が押されていた。富山が狂人、浦・仲田が人狼仲間である。柏村の推理の軸はブレていなかった。

しかし、霊媒が狂狼の組み合わせでも結果を割るのではないか。つまり柏村本物の視点での内訳も納得しがたいものであり、偽物ではないか。
そして、阿部が果たして本物だと信じていいのだろうか…そんな疑心暗鬼の議論が展開される。

そして最後の人狼は誰なのか。
そのことにも、言及が及んだ。

霊媒師より、投票結果が洗われていく。仲田が人間結果であったことから、浮かぶ人狼候補が昨日仲田に投票をした人物。
その中でも、ダンカンは阿部の白先であることから、デイジー・サミー・石丸の3人が浮かび上がってきた。

デイジー「私は確かにバロウズ(仲田さん)偽物だと思ってバロバロ投票だったよ!でもアリサさんって、昨日唯一阿部さんを疑って投票してたじゃない。人狼はそれを利用して阿部さん偽物を主張すると思ってたんだけど、誰も言わないから…ほんとに信じて大丈夫なのかな?」

デイジーの発言にキンバリーも議論を重ねる。
そう、アリサは昨日、唯一阿部に投票していた人物であった。それもあり、阿部への疑いが拭えないのだ。

サミーは初日のとみーへの切り口や軽やかな姿勢、挙動から人間らしいと言われている。デイジーはアリサ処刑への言及からも人狼として噛みを活かした議論展開をしているようにも感じられるが、切り口は人間であった場合にとても良い。議論姿勢が素晴らしい。
そして石丸は悩んでいた。初日の石丸の発言から議論が動いていることから、起点になる人物であり、実際処刑対象ではないかと言及した浦、柏村からCOが出てきている。だがそこからの主張がなかったため、デイジーからは疑いの声が上がっていた。

石丸「柏村が偽物だと思っているが…わからない。阿部と浦では今日は浦が本物ではないかと感じた。阿部さんの方が今日は本物らしくなかった。」

仲田が人間陣営であったときの最後の人狼候補は誰なのか、観客視点でもそれを明らかにできないくらい、誰もが人間のように感じた。
もしかしたら、引いたカードはまやかしで、みんな人間なんじゃないかと思うくらいだ。

そして投票時間を迎える。
それぞれの推理が議論を重ねたことにより、より深いものになっていく。
単純に阿部を信じるのではなく、疑った上で見極めていく。

何千回と人狼をして、たくさんのプレイヤーの人狼を観てきた人狼ルームのGMと、役者として1戦1戦を命を懸けて戦っているプロたちだからこその本気の精査がそこにはあった。

最終投票を終え、結果は…やはり阿部の本物の声を押す声が強かった。

本日処刑となったのは、今日阿部から人狼結果を出された、浦。

初日の自己紹介で、浦は熱意のこもった声色で、こう話していた。

浦「俺は自分がわからない。いま自分探しをしているところです。」
「その答えは人狼の中で見つかると思っています。だから俺は生き残りたい。そして俺は今、阿部さんと最後まで生き残りたいと強く思っています。」

プロ顔負けのOP動画や各種デザインを手掛ける浦。というかもうプロである。デザイン製作費などのお金は今後ちゃんと取ったほうがいい。
今回に向ける熱意は日々このイベントに向けて準備を重ねる中で高まっていたことだろう。

その熱意を、阿部を人間と心から信じ、生き残るために命を燃やそうとしていた浦。
だが現実は過酷なものであった。

阿部が敵対陣営とわかり、絶望に似た衝撃と、悔しさに声をにじませる。
絞りだした声は、とても切なかった。
浦「阿部さんが本物だと思っていたから、人狼だと言われて思考が一瞬飛んでしまった…。仲田さんを処刑してしまった。阿部さんも柏村も偽物です…。悔しい。」

言葉を荒げずに、絞り出した遺言。その声からは仲田の処刑を悲しみ、悔しさに溢れた涙を感じた。

そして夜を迎える。


幽霊タイムでは、襲撃されたアリサも登壇する。
そして和やかに「1/100ゲーム」が行われ、仲田が「これまでに仲田という名字の人とお付き合いしたことがある人~~?」と観客に問いかけ、0人であったことから仲田の身の潔白が証明された。

3日目

プレイヤーが壇上に戻ってくる。

ちなみに裏では立ったままプレイヤーたちが円になり、実際に対面イベントでやるときのように人狼ゲームの夜時間をしている。ステージ上の声が聞こえながらも、淡々と夜時間の役職行動が行われていくのだ。
一度裏を見させていただく機会があったのだが、夜時間でさえ、まさにこれからステージが始まるときのような緊迫感がある。裏でもプレイヤーたちは本気なのである。

そして襲撃されたのは…

「阿部さん!?」
誰かがそう声を発した。
最後の役職者としてCOをし、昨晩浦へ人狼結果を出した阿部の姿がなかったのだ。

柏村「阿部さんが襲撃されましたが大丈夫です。最後の人狼を見つけました。児玉さんが人狼です。僕は初日から推理が変わっていません。キンバリーさん、児玉さんの中に最後の人狼がいると思っていたので占いました。」

富山「浦は人狼だった!!阿部さんが絶対本物だ!この噛みからも柏村が人狼だということをわかってくれると思う」

CO状況
予言者
仲田:アリサ○→処刑
柏村:阿部○→キンバリー○→児玉●
阿部:ダンカン○→浦●→襲撃
霊媒師
浦:仲田○→処刑
富山:仲田○→浦●

柏村は昨日より役職以外の人狼候補を占っている。柏村視点では霊媒に本物がいない。占いに選ぶ先としても推理とのブレがなく、終始一貫している。本気で物理的に押し倒そうとしても一切ブレなそうなのが柏村のすごいところである。

ちなみに児玉は昨日の投票を見たうえで、「仲田さんは昨日の投票で本物の可能性が全然あると俺は思っているよ」と主張をしていた。そのため、柏村目線では占う価値は十分にあるだろう。

児玉「オッケー、オッケー、良いと思う。俺視点でははっきりしたから。この襲撃は、阿部がさすがに本物だよね?」

黒結果にもボス・児玉健は動じない。外堀を固めることで柏村が人狼陣営であることを伝えようとしているのだろう。

霊媒師に占い結果を落とす行為は狂人でなかなかできる行為ではない。正体がわからない狂人が恐れるのは、本物の予言者であると誤認されて襲撃されることなのだから。浦が本当に人狼であったときに処刑に誘導をし、噛まれることを阿部が狂人の場合に本当にしたのだろうか。にわかには考えにくいことであった。

ダンカンをはじめ、生き残ったひとたちが同意をする。

児玉「つまり阿部さんが本物の予言者だったことから、俺は富山も本物だと思っている。今日は柏村を処刑してほしい。」

柏村「その場合、浦さんと僕が人狼になるけど、俺は阿部さんが本物、浦さんが人狼だと言って投票しています。人狼同士の投票だと思っているのですか?」

そう、阿部ー富山が本物同士の組み合わせの場合には、浦ー柏村が人狼候補となる。その際に浦と柏村には投票のやりとりがあった。
2日目から実は明らかになっていたことであったが、今日この盤面になったことでより推理をする上での材料となる。

富山ー浦の人狼同士は、富山が浦を処刑するために出てきたことから考えにくいように、純粋な投票をみたときには浦ー柏村もつながりにくいのだ。

だが、それを武器として利用できるため、意図的にしている可能性もある。

デイジー「でもこれだけ役職者が出ていて、役職者以外の人狼が少ない状況だよ。だからこそ、役職者同士のライン切りは全然あると思う!」

デイジーが役職者の人狼同士の投票はあるのではないかという可能性について、すぐに言及をした。さすが世界一かわいい鬼である。強い。

昨日に続き、今度は児玉さんの視点も借りて役職者でない最後の人狼を探していくことになった。推理の争点は昨日の3人ながらも、ダンカンやキンバリー、メイソンの意見も重ねられていった。

ダンカン「霊媒師である浦・富山が狂人・人狼の組み合わせの可能性は本当にないのだろうか。今日は柏村さんが偽物だと感じたが、俺はまだ霊媒狂狼はあると思っているよ。」

ダンカンのキレのある考察が飛ぶ。
この推理は二日目にも投票時に発言しており、ダンカンは霊媒師は本物なのか、という点について推理を深めているようだった。主に富山からの主張を聞き、周りはそれは考えにくいと推理をしているが、ダンカンにとってはまだ納得がいっていないのであろう。唯一、その可能性について繰り返し言及をしていた。

にしても議論の論調が美しすぎる。芸術点が高い。どのような生活をしていたらあれほど言葉選びや組み立てがうまくなるのだろう。

ダンカン極上心よりお待ちしております。
個人的に夜の部の1戦目で両面待ちかカンチャン待ちかという説得に、思わぬ誤算で仲田さんが麻雀を唯一やっていなくて通じておらず、そのまま処刑されていってしまったのが議論を聞いていてひそかに一番面白かったです。

柏村は本当に本物なのだろうか。
本物ではなかった場合、残りの人狼は誰なのか。
生き残った霊媒富山と襲撃された阿部が本物なのか。

いままで様々な視点で議論が展開されてきたが、日を重ねて論点は絞られる。その中で初日からの様々な行動を振り返り、さまざまな角度で考察を深めていった。

そして投票時間を迎える。
おそらく今日は柏村が児玉の人狼結果をみたことから、柏村か児玉の二択だろう。

この日の処刑者は…

「僕は最初から意見が変わっていません。最後の人狼は児玉さんです。浦さん、仲田さんが人狼だと思っており、富山さんが狂人だと思っているので、児玉さんを処刑したら終わると思っています。児玉さんを処刑してください。ありがとうございました。」

予言者の中で最後に生き残った人物、柏村であった。


4日目以降は後編へ

だいぶ文章量がえげつないことになってきたので、
前後編に分けようと思います。

まだまだ面白くなっていきますよ。

後編も是非ご覧ください。


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