アメリカ住みで日本語がおぼつかなくなってきた

ここにきて、自分の日本語力の低下を如実に感じており、ちょっと焦っています。

というのも、先日、日本に一時帰国した時のこと。友達やら仕事関係の人やら、かなりたくさんの人たちと会うことができたのですが、そうした人たちと会話をする中で、「言いたいことが日本語でスッと出てこない!」という現象がたびたび発生したのでした。

「英語は出てくるけど日本語が出てこない」という時もあれば、そもそも言葉が出てこなくてあー、うー、と唸ってしまう時も……。

アメリカに住んでいると、こっちに移住して50年みたいな年配の方に出会うことがあるのですが、そういう方って日本語がもはや第二言語になっていて、英語まじりのカタコトな日本語を話されることが多いんですよね。なので、「私もいつか日本語がカタコトになるのかな」なんて思っていたのだけれど、その未来は想定外の速さでやってきました。

アメリカ本土のオレゴンに引っ越してきて、約半年。英語漬けの毎日で、英語力が多少アップしたとは感じていたけれど、まさかシーソーのように日本語力が低下しているだなんて考えてもみませんでした。自分では全く自覚がなかったんです。

でも、私、オレゴンに来る前には9年間もハワイに住んでいたのに、その間は特に努力しなくても日本語力がそのままキープできていたんですよね。
(ちなみに、ハワイは日本語が通じるイメージがありますが、それはワイキキの中心地やホテルといった旅行者が頻繁に出入りするごく一部の場所だけで、生活圏では基本的に英語しか通じません。なので、英語が使えない人だと日常的にかなり苦労します)

さらに不思議なことに、衰えてきたのは会話力のみで、日本語での読み書きは、以前と変わらずスラスラと行えるんです。それこそ日本にいた頃と同じ感覚で。

・ハワイでも英語漬けの生活だったのに、なぜオレゴンに来てたった半年で日本語力が低下したのか?
・読み書きには遜色がないのに、なぜ会話力だけが落ちたのか?

私なりに、その原因と解決法を考えてみました。
で、この話って日本語に限らず言語学習全般に通底していることなので、逆に英語学習にも活かせるなと思ったりしています。


オレゴンでは完全にぼっち状態なのに。

ハワイではキープできていた日本語会話力が、オレゴンに来て半年で衰えてきた理由。それは、「圧倒的なインプット不足」にあると思っています。

ハワイとオレゴンでの私の生活で、何が大きく違うかを考えてみると、仕事環境しかないかな、と。ハワイでは日本人の同僚がいる職場で働いていたのに対し、オレゴンではフリーランスの自宅作業で日本語ネイティブと接する機会がほぼゼロ。それ以外のプライベートな時間の過ごし方はほとんど変わらないので、やはり仕事環境に原因があると見て間違いないと思います。

私がフリーランスに転身したのは、オレゴンに引っ越す2ヶ月前。あのままハワイでフリーランスとして働き続けていたら、もしかしたらハワイにいても日本語会話がおかしなことになっていたかもしれません。

会話力の低下は会話不足に原因があるとして、なぜ「インプット不足」なのか、という点ですが。

オレゴンに来て、フリーランスで基本的に自宅作業している中で、私、かなり「ぼっち」状態なんですね。日本語どころか英語でもほとんど会話をしていないんです。3日ぶりに人と話したのが、病院の受付やカフェ店員さん、みたいな日常。それなのに、英語での会話力は上がっていて、日本語での会話力は下がっている……その差は、話す量ではなく、聞く量ではないかと。

ハワイで会社勤めをしていた時は、1日8時間以上オフィスにいて、会議や雑談などで日本語に触れていた環境でした。自分が会話に参加していなくても、背景で何かしらの日本語を聞いていたわけです。それがフリーランスになり、ほぼゼロになった。この差がいちばん大きいのではないかと思います。逆にフリーランスになって、音声でのインプットがほぼ英語オンリーになったことで、英語力が上がったのではないかと。

だって、3日に一度、カフェの店員さんと話すだけの生活って、明らかに話す量は不足してますよね。なのに英語での会話力がメキメキと上がっているのを実感しているので、つまりは会話力をアップしたいなら、話すより聞く量を増やすのが大事なんだと思います。アウトプットよりインプット。

これ、意外と盲点なんじゃないかなと。英語学習者で、特に会話力を上げたいと思う時、話すことにフォーカスする場合が多いですよね。街なかの英会話教室なんかも「たくさん話そう」と謳ってますし。でもインプット不足な状態で出そうとしても、出るものがなくて苦しむだけという気がします。

「話す練習が必要」という考え方もありますが、よっぽどビギナーレベルでない限り、話す練習ってそれほど必要じゃない気がします。例えば英語を話すことに対して気恥ずかしさがあるとか、外国人を前にすると緊張してしまうといった場合は、話す練習をすることは効果的かもしれませんが。

英語学習で会話が伸び悩んでいる人は、多くの場合インプットが足りていないと思います。インプットって自主的に行わないといけないから、わりと根性いるんですよね。おすすめなのは英語のテレビ番組、とくに日常ドラマやコメディなどを見るのが効果的ですが、ダラダラ流し見しても意味がなくて、ちゃんと集中して聞き取る姿勢じゃないといけないですし。


読み書きと会話は別物。

次に、「読み書きには遜色がないのに、なぜ会話力だけが落ちたのか」について。

私は日本語でライター業をしていることもあり、書くことは日常的に行っています。また、日本の書籍やネット記事を読むことも日常的に行っています。日本語での読み書きのインプット・アウトプットは足りている状態。なので、まさか会話力が落ちるなんて想定もしていなかったわけです。

ただ、こうして自分の身に起こってみると、「読む書く」と「聞く話す」のスキルって、別物なんだなと認めざるを得ないですね。

考えてみれば、文章だと饒舌なのに話下手という人や、その逆のパターンもありますよね。ただし、対面での会話の得手不得手は、人柄ともからんでくるので、習熟度だけでは計れないところもありますが。

読み書きの力を鍛えることは、ボキャブラリーを増やしたり、論理的な思考力や説明力を高めるためには有効ですが、会話の瞬発力はもっと運動神経とか筋力と近いところにある気がします。ずっと身体を動かしていないと筋力が衰えて柔軟性が失われていくのと同じで、日常的にウォームアップしておかないと、すぐカチコチになっちゃうんでしょうね。


脳内の両語をどうスイッチするか問題。

そんなわけで。
オレゴンに来て、さらに英語力を高めたいという思いがあったため、英語にフォーカスしすぎてしまったのですが、これからは日本語も意識的にインプットしていかないとまずいなと思っています。

あと、これは私の中で答えがまだ出ていないのですが、
今回の帰国中、日本語で話しているのと同時に頭の中では英語も出ている……ということが時々ありました。そのせいで日本語の発言が遅くなる感じがあったんですね。

よくバイリンガルの人は両語が頭の中で同等に存在していて、状況に合わせて自在に選んでいるという話を聞きますが、私の場合は全然そんなレベルではなく、日本語に集中したいのに英語が出てきてややこしい!という感じ。イライラが募るだけでした。

この問題、どう解決したらよいのか……。会話ではスイッチをオン・オフするようにコントロールできたら最高なんですけどね。日本語も英語も中途半端になってしまわないよう、両語の学習を積みつつ、コントロール方法を見つけていきたいです。


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マローン恵

ハワイの現地メディア副編集長を経てオレゴン(ポートランド近郊)に移住。フリーランスの編集/ライター。最近は雑記noteも書くので、英語学習のみ興味ある方はマガジン「チート英語学習」をフォローしていただくのが良いかと思います🙏 Twitter @Megumiinhawaii
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