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【詩】終着駅

私が死ぬときには
私が世の中に生きたという証を
残したいと思っていた

なにかを成し遂げ
あの人は他の人とは違ったね
すごい人だったねと
いつまでも人の記憶に残るような
そんな人間になりたいた思っていた

それこそが生きる意味だと
思っていた

でも最近気づき始めた
私の人生に人の記憶に残るような
素晴らしいことはない、と

100年もすればこの世の中に
私のことを記憶している人など
1人もいないだろう

人生とは死が訪れるまで
ただ生きることである。
何かを残そうと思ったところで
苦痛になるだけだ

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