マルヒロに入ってどがんね?~後編~
「マルヒロに入ってどがんね?~前編~」では、5月のゴールデンウィークに開催されたマルヒロガレージセールの㊙エピソードや、東京から移住してきた里奈さんが入社するに至ったきっかけなど、興味深いお話をたくさん聞くことができました。
後編では、どんなお話が出てくるのでしょうか?会社近くの池のほとりにて、私が質問をしてみなさんにお話ししてもらう形でプチ座談会後編のスタートです!
―良二さんはどのようなきっかけでマルヒロへ入社することになったのですか?
良二:マルヒロに入社する前はずっと公務員で転職したいなという思いがあって。でも、前職の関係でなかなか面接を受けたりするタイミングがなかった。
そんな中、二十歳ぐらいから付き合いのある匡平(マルヒロの跡とり息子:現社長)からずっと「うちに来い」って言われてて。
そうしよったら匡平の友達がマルヒロに入社して、その友達と匡平と遊ぶようになって、マルヒロでの仕事の様子とか話を具体的に聞くうちに、マルヒロで働くことに対して具体的に考え始めるようになったね。
―公務員をやめてマルヒロに転職しようと決意した決め手は何だったんでしょう?
良二:やっぱり匡平がそれだけ誘ってくれたからかな。やきものに関して素人にもかかわらず、友達だからっていう理由だけで誘ってくれて。そこまで言ってくれるならば、1回匡平の期待に答えたいって思ったね。
新里(カメラ担当):匡平くんがいつも「友達同士で会社作ったら失敗する」っていうジンクスを覆したいって言っとるよね。
良二:うん。匡平はその言葉を誰からも言われたらしいけど、その言葉を覆したいって匡平はずっと言ってるね。
涼花:匡平さんの熱いもの想いを感じたからですね。
良二:そうね。
里奈:良二さんって意外とまじめじゃないですか?すごい男気ありますよね。
良二:ありがとうございます。ちょっと恥ずかしかった(笑)
―龍星さんはどういった経緯でマルヒロに入ることになったのでしょう?
龍星:一番初めは匡平さんと李紗さんが、自分の地元の武雄(佐賀県)に講演会に来て、それを聴きにいったのが始まりですね。もともとマルヒロが好きで、『ブランドのはじめかた』(中川淳・西澤明洋, 2010)とか読んで匡平さんも知ってたので。
涼花:すごい大ファンですね。
龍星:高校生のときにセラミック科で、やきものには興味がずっとありましたね。
あとマルヒロが以前MYSTERY CIRCLEというブランドの中でコラボレーションしたアメリカのプロスケートボーダー・Mark Gonzalesが好きで、「自分が好きなアーティストと一緒に作品を作っているマルヒロってどんな会社だろう?」って思って、マルヒロのことを調べたりして。
龍星:マルヒロに入るまではカメラマンとして働いてて、映像を作ったりしていました。
そんな中、講演会で李紗さんとお話する機会があって、そのときは名刺交換程度だったんです。
講演会の後、李紗さんから突然連絡があって、「窯元さんが作陶している様子を映像に撮れる?」って。
良二:ファンだしね。まじか!ってなるね。
龍星:そうそう(笑)まじか!!!みたいな。
します!ってなった後、匡平さん・李紗さんとかとご飯食べながら打ち合わせをして、窯元さんのところに行って撮影をして、その撮影後も他の撮影をお願いされたりと、そんな感じでマルヒロと関わりを持つようになりました。
その中で、「龍星君、マルヒロどがんね?」ってなっていって、ずっとファンだったマルヒロに入社することになっていった感じですね。
―みなさんの入社するに至るエピソードを聞いてみて、「偶然」的な部分がそれぞれにあるように思います。
そう考えると、今ここでみなさんと一緒にお仕事できることがすごく奇跡的なことだなって。これからがすごく楽しみになってきました!
そんなみなさんが縁あって集まってきた「波佐見町」。おいしいものがたくさんあって、温泉も気持ちいい、そしてなんといっても暮らしている人たちが面白い!
田舎とは言えども、掘れば掘るほど面白味が出てくるんだろうなという予感がしてます。みなさんは波佐見町についてどのように感じてますか?
良二:そこは東京から来た里奈ちゃんでしょ。
龍星:ぱっとでそう。
里奈:えー!(笑)でも、本当になんで車がないと生活できないんだろうっていう。
涼花:びっくりですよね。
里奈:あとは、野菜と魚がおいしい。スーパーで買ってもおいしいなって思う。
良二:じゃあ東京のスーパーで買ったらあまりおいしくないとか?
里奈:あっ、おいしいと思ったことないです。野菜も小さいし、割と値段が高い。東京で私が住んでいたところは、特にそういうものが充実してなかったので。
あと波佐見町に来て感じているのは、私が抱いていた九州のイメージと波佐見町が違うから、あまり九州にいる実感がないですね。
良二:えっ、じゃあ逆にどんなイメージだったの?
里奈:長崎の海の方面に行くと、ちょっと南国感が出てくるじゃないですか。
多分そういうところに行くと、あぁ九州に引っ越してきたなって思うけど、ここは盆地だから海がないし、まだ九州にいる実感が湧かないですね。
里奈:あとは、星がきれいなところがいいですね。ちょっと行くとある大自然も、東京にはなかったので、それはカルチャーショックですね。
龍星:東京とかおってここに来たら何もなさにびっくりですよね。
里奈:波佐見町はショッピングする場所が少ないじゃないですか。仕事終わりに「じゃあ買い物に行こう!」みたいなストレス発散がないから、今、すごく物欲を抑えて生活してます。
でもこの前、佐世保のユニクロに行って爆買いをしました(笑)
東京にいるときは、そんなに物を買えないことを苦しいって思ったことなかったけど、ユニクロに行ったときの自分の反応にちょっと引いちゃいました(笑)こんなに楽しんだ!って思って(笑)
里奈:たぶんこれで東京に帰ったら、なんか本当に欲しいものが見えそう。
良二:無駄なもの買わないね。
里奈:そう、なんか今デトックスしてる感じ。断食中みたいな。
―波佐見町に住んでみて初めて分かる楽しさや不便さがありますよね。「波佐見あるある」がたくさん出てきて何回も共感してしまいました。(笑)
さて、名残惜しいですが座談会も終盤に近付いてきました。マルヒロに入ったきっかけ、初めてのマルヒロガレージセール、波佐見町についてなどなど、今回の座談会を通じて、まだ知らなかった部分をお互い知ることができたのではないでしょうか?
最後にまとめとして、これからの意気込みをお願いします!
里奈:なんか面白いことしたいですね!
龍星:今までしてきたことプラスαができればいいですね!
良二:大きな単独展示会もあるからね。
―みんなでマルヒロをもっと盛り上げていけるように頑張りましょう!ありがとうございました!
text by : 衞藤
400年続く焼き物の町、長崎県波佐見町を拠点に、有限会社マルヒロが運営するカルチャーメディアです。 波佐見町のひと・こと・長崎についてなど、マルヒロから広がるつながりを、ときにまじめに、ときにゆるくお伝えしていきます。私たちを取り巻く日常を一緒に歩いてみませんか?