#2 中小企業診断士をめざす僕がせどりをする理由

士業と聞けばどのようなイメージを持つだろう

エリート
高給取り
識者(先生)
サムライ

概ね世間的には、良いイメージだと思う

僕は長い間税理士事務所で働いている
その中で僕は働き始めて1年で税理士という資格に一切魅力を感じなくなった
ここら辺の事を書くと長くなりすぎるので、士業全体の僕の考えはまたの機会にでも書こうと思う
今回は、あくまで、世に言うエリート呼ばれる士業を志す僕が何故?世間ではゴミとまで言われているせどりをしているのかについて書こうと思う

一般的には、“たら、れば”発言をすることはタブー的な意見が多い
何故なら、それはあくまで仮定の話であり、実際にそうなれるかどうは別問題だからである
ある意味それは現実逃避の言い訳でしかない

でも、僕は今回あえて“もし僕がせどりをしていなければ既に僕は診断士になれていた”と使わせてもらう

こう書くと・・・
せどりを馬鹿にしている人は僕の事を笑うかも知れない
いや間違いなく馬鹿にするだろう
更に僕は利益を出すためにせどりをしているのではなく、所謂せどりに使うツール等を稼ぐためにせどりをしているのである

“つまり一切儲かってないのである”

世の中では、ゴミ扱いされているせどらーが

せどりをしていなければ診断士試験に受かっていたと大ぼらを吹いている
更にせどりでは利益が出てない現実に対して「利益のためにやっている訳ではない」と言っているのである

普通に聞いたら頭がいかれたやつか・・・ただの負け犬の遠吠えにしか聞こえないだろう
まさしく“愚の骨頂”である・・・いや、愚かすぎる
と世の中の人は笑うだろう
特にせどりに、厳しい意見をもつ人であれば猶更だろう

まぁ、僕の事をそう思うのであれば、別に否定はしないし、確かに今ある僕の現実だけをみればそう思われても仕方がない

でも、僕は常々物事をある1つの結果・側面からだけみると本質を見誤るという事を過去の経験で何度も体験してきた

何故?僕がこんな事をしているのか?僕の置かれている状況を踏まえてその本当の理由を聞かないで、この現実のみで判断することは、その良い例になるだろう

前回のnoteで書かせて頂いたが僕は物事を色々な側面から考えた上で自分の納得の行くまで調べて判断するタイプである

僕は“経営コンサルティング”になりたい

税理士じゃなく中小企業診断士を志した理由はそこにある
これは税理士事務所で働いた上でお客様が求めているのは税務の事ではなく経営のアドバイスだという事を実感した上で、また士業全滅と言われている時代の流れを鑑みた上での判断である

実は税理士はその試験科目に経営に関することが一切ないのである

また、税理士は国から所謂独占業務を与えられている上に、一度顧問契約を結べば、顧客はよほどのミスを犯さない限り離れないという独特の事業形態の中で仕事をしている
お客様からは先生と呼ばれて仮に間違ったことを教えても喜んで帰っていく。かなり致命的なミスを犯さない限りお客様が離れない・・・普通の事業における顧客との関係ではなかなかあり得ないことである

そのような独特の業態であるため“基本的には経営に関してはずぶの素人と言ってしまうと色々な問題が出るので、必ずしも経営に長けていない”と言うに留めておく

中には、経営の知識が必要と感じて勉強している向上心の高い先生もいるがそれはごく一部であるがその様な素晴らしい先生に巡り会えた経営者はは幸せであると思う


なのに、この国の中小・零細企業の社長が経営を相談する相手のアンケートにおいて
税理士が95パーセントぐらいを占めているこの愚かさ

僕は、常に“無知ほどこわいモノはない”と色々なところで発している

そうすべては、税理士試験の内容・税理士の業務の独特性を知らない無知のなせる業なのである

誤解のない様に補足しておくと、僕は経営の知識がない税理士を否定しているのではなく、税理士の本来の仕事は税金の計算であり申告書を作る事であるのならば、税理士のレベルを図るには適正な税務申告・税務アドバイスを行えているかどうかであり税理士に経営の知識はそもそも必要ないということである

僕は15年ぐらい前に、事務所を去る先輩に「僕もこの業種にはこのような理由で未来も魅力も感じません。先輩は辞めて正解だと思います。僕も他にやりたいことをみつけてこの業種から抜け出したいです。」語ったことを思い出す

話が少しそれてきたので元に戻すとしよう

まず僕は「せどりで使うツール代を稼ぐためにせどりをしている」と言った所から説明すると
実際の所、経済的に一切困ってなく、現状ではせどりをしなくても十分すぎるほどの世帯収入があるのである
具体的な数字を言うのはプライバシーの関係等あるので控えるが、“僕が仲間と呼んでいる人達”にはなんとなく分かっていると思う

そう言うと・・・猶更何故?この人はツール代を稼ぐ為だけに自分の時間を犠牲にしてまでせどりをしているのか?
この発言で、このまるいちという人物、更に胡散臭いと思われた方がいればその人は間違いなく優秀な人だと思う

そう、これは一つの利益を出せてない事に対する言い訳ではあるが今回の明確な答えではないのである

何も考えずに、思ったことを書いてきたら長くなってきた上に眠たくなってきたので、本当はこのコラムの内容に入れたかったが、僕の受験記については、近いうちに別コラムにして記載することにする

受験記のコラムに関しては、せどりをしなければ診断士になれていたという僕の発言の根拠にもなると思うので、その記事をアップした際には、また読んでほしい


“僕は、かなり色々な事を考えた上で自分なりの答えを出す”

診断士の勉強をしていた時に・・・それは突然やってきた
ある時ふと思った

“こんな机上の空論が本当に経営という現場で役に立つのか?”
“このレベルの内容で本当に経営者相手にコンサルなんて出来るのか?”


世の中の大半の所謂難関の資格を志す人は資格を取ればそれで食べていけると思っているかも知れない
それは専門学校とかパンフレットに良い事が書いてあるしそれを鵜呑みにしてもしょうがないのである
でも僕は士業という業種の中で働いてきた上に他の士業も含め士業というものを常に考えてきた人間である
正直、僕は自分の興味のある事はとんでもないレベルまで調べる

士業に関して言えば・・・資格を取って果たして食べていけるのか?実際どんな仕事をしているのか?等

士業全滅の時代において資格は・・・“足の裏についた米粒”と比喩されることがある
要するに“取れるが食べれない”という事である

実際に、僕が診断士の全体像を一通り勉強して思った事は

これじゃあだめだな・・・これじゃあ、僕の理想とする経営コンサルなんて出来ない

である

そこで僕は調べてみた・・・中小企業診断士がどのような仕事をしているのか?
やはり、僕の思った通りだった
僕のしたい民間企業の経営顧問的な仕事はほとんどなく、実際は、公的機関の下請けでの書類の作成等が大部分を占めている
僕がしたいのはあくまで経営コンサルであり公的な書類の作成ではない

その時、僕の理想は打ち砕かれた

でも、それは考えたら当然の事なのである

何故なら・・・本当に経営コンサルが出来るレベルであれば、少ない報酬をもらって顧問契約をするのではなく自分で起業するということである

僕は現実を知った・・・でも、例え最悪の現実であれそれを受け入れなければ成長も何もない

僕は考えた

どうすれば、僕の望む経営コンサルに成れるのか?

そしてまずは、机上の空論ではなく現実の成功者の体験を聞くという経営の勉強を始めた
と言っても、バラエティ番組を見るのをやめて、ビジネス番組ばかりみるようにしたぐらいだったがこの効果は大きかった
良い時代である7年分の番組をすべてオンデマンドでスマホで観れるのである
ある程度観終わった頃には、自然と今の顧客と今までよりも高い次元での話が出来るようになっていた

ちなみに、この知識を得るために、僕は受験勉強時間を1としたら4ぐらいの時間を費やした

ある程度満足出来た頃、僕は次に何をすべきか考えた

それで、自分に足りたいのは、一般常識だという事を痛感した

何故なら、もし経営者と話す機会を持てた時に、最初に何を話すのか?
それは試験勉強で手に入れた机上の空論かそれともビジネス番組で手に入れた実践的な知識か

そしてそんなことに何も意味がないと気づいた
何故なら、最初に与える“心象”以外に大事なものはないと考えたからである

そう、自分が経営者なら、中小企業診断士の肩書を持つ人と話す機会を得た時に果たして経営の相談をするだろうか?

いやしない
まずは、人を見る

そう大事なのは、この人とまた話してみたいと言う印象を植え付けられるかどうかなのである

その為には一般常識雑学は必修なのである

もし仮に、自分は診断士だから話を経営に持ち込めたら自分の得意分野だからいくらでも社長に自分を売り込める考えている診断士がいるのであれば、僕は愚かすぎると思う
何故なら、診断士も結局は“事業”を行っていないのである
一般的な経営の知識だけでやっていけるほど企業の現実は甘くない
その中で事業を継続させている経営者に、初対面で的確なアドバイスなど出来る訳がないのである

そこで僕は経営コンサルにおいて一番大事な事は

経営の知識よりも人としての“魅力”だと判断した

経営の知識に関しては、コンサルをやるのであれば努力して身に着けておくのは当然のもの
そんなもの得意げに話しても何の意味もない

それ以上に大事なものは人としての魅力でしかなく、1番大事なのは人と人とのコミュニケーションなのである

だから僕は更に一般常識・雑学の勉強を始めた

これも試験の勉強時間を1としたら4ぐらいの時間を割いてきた

分かっている
自分でも分かっている
普通に考えたら僕はやばすぎる人間である

本来は受験するのであれば、仕事して子育てもしている立場であれば、試験勉強のみをするのが常識

でも、一般常識を勉強すると言いながら、僕は敢えて違うことをしている
そもそも常識ってなんだ・・そんなモノ、時代・立場・考え方によって人によって変わって当然のもの

そもそも資格なんて取ってスタートライン
資格をとった所で実力がなければ結局は淘汰されるのである

そして、僕は僕の人生を変えてしまうほどのとんでもないモノに出会ってしまう


それがせどりである


実は、平成18年頃、ある先輩に勧められてオークションでゲーム機を半年ほど売っていたことがある
経営の勉強もしている僕が現代のせどりの現実を知って正直度肝を抜かれたというか体に稲妻が走るほどの衝撃を受けた


こんな世界になっているのか

僕は十分な世帯収入がある事で時代を見ていなかった

そこには、現在の“ネット社会とテクノロジーがあってからこそ実現できた新しいビジネス”があった

その時に、僕は僕の中で“認めたくなかった”ある事を思い出した

そう、“中小企業診断士はコンサルの分野において、その分野で成功を収めた人の行うコンサルには絶対に勝てない”という事だ

とあるビジネス番組でスカイラークの創業者で外食会のレジェンドと呼ばれている人の特集をみた
その人の発言にはとんでもない説得力があり、その瞬間、僕は自分の無能さを知り、結局は机上の知識には限界があり、実際に経営を行っている人には絶対に勝てないという現実を思い知らされた

そして僕は自然とビジネスをしてみたくなっていた

僕は診断士ではなく“経営コンサル”になりたいのである

僕はせどりをしているからせどりを肯定するのではない
これは間違いなく新しいビジネスだと思うから肯定するのである

実際にやってみるとかなり大変である

でも、僕には将来この経験が経営コンサルにおいて必ず役に立つと信じている
幸いにも、現在所属させて頂いているコミュニティでは、資金繰りの件等、普通のビジネスにおいてなんら変わらない相談等が飛び交っている

その情報を目にする度に、規模は小さいかもしれないが僕は実際の経営に触れることが出来るのである

そして、商品の損切のタイミング等、金額は小さくても経営者と同じ悩みを共有することが出来るのである

僕はせどりをすることによって、他の診断士には経験できないビジネスを経験している
この経験は将来間違いなく経営コンサルを目指す僕の宝になり僕の武器になると信じている

僕は、診断士の仕事の大部分を占める誰もが出来る書類作成等の仕事に興味はない

僕がしたいのは経営コンサルのみである

もしせどりで最低限の生活費が稼げるのであれば、僕は自由に仕事を選べる

去年の4月からせいどりにはまった僕は・・・仕事、子育て、経営の情報集め、一般常識・雑学の収集、受験勉強そしてせどりというとんでもない生活をしている

せどりを初めて一年程度の時間配分は、受験勉強に1に対してせどりに関しては6ぐらい費やしてきた上で、もちろん今までしてきた他の事も行っている
但し、僕が時間を割いているのは、利益ではなくせどり知識の収集である
現状は十分な世帯収入があるので毎月ツール代を稼げれば十分なのである
お金と時間はトレードオフの関係であるならば今の僕にはツール代以上のお金は必要ないのである

試験に関してはこの2年ぎりぎりの所で泣きをみている

正直、はたから見たら、僕の事を愚かだと思う人も多いかもしれない

でも、価値観など人それぞれ、僕はこの3年間でとんでもない宝を手に入れたと自負している
それは試験に受かって診断士になるよりも僕にとっては大事なことである


ただ、ある程度満足出来たので、今年は真剣に合格を狙いに行く

そして、僕はこの数年、受験勉強を犠牲にしてまでしてきた経験を武器に経営コンサルの道を歩む

ただそれだけである

それではまた😑🤚

※文章の途中で、税理士、診断士の行っているのは、事業ではないという趣旨の発言を行っているが、その意図するところは、日本では資格について独特のブランド力があり、所員の自分の発言を信じない経営者も所長の税理士が同じ発言をすれば信じるという経験もあり、有資格者が資格に基づいて行なっている事業と資格で守られてない事業の区別の意味で用いている

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