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MUC

 M:マナー講師
 U:占い師
 C:コンサルタント  

 MUC。何を隠そう 先入観もあろうが、私にとっては人としての信頼度が低い人たちだ。なんとなく地に足がついていないように見え、また実効性も確認しづらく、よってそれを生業としている方々とは基本的にソリが合わないのだと思う。

《マナー講師》
 マナー講師が『マナー』と位置付けるものの中には、マナーではないものが少なくない。彼(女)たちは『知っておかないと恥をかきますよ』と脅し、言葉や行為を押し付けるが、『ノックの回数』や『了解しました の失礼問題』、『出されたお茶 飲む飲まない問題』など、数え上げるとキリがないが、どーでもいいことも少なくない。もちろん礼節がどうでもいい という意味ではなく、そもそもそんなものは礼節でもなんでもないということだ。
 反感を持つ人も多いのを覚悟して言うなら、マナー講師はマナーを捏造する。またしきたりを見つけてきて増幅させ、あたかもそれが日本の伝統的な決まりごとのように布教する。元々そんな決まり事はなかった所に、『これは失礼なことなんですよ』と後付けして触れ回る。当然周りの誰もが知らないことだから『え?そうなの?』となって、マナー講師は潤うという図式である。
 私は仕事として若者に『ビジネスマナー』や、『職場で失礼にあたること』を教えなきゃならない立場だ。前述の通り 本心ではつまらないと思うようなことも少なくないのだが、怖いのは企業側の担当者が何も考えないタイプだった場合(ほとんどはそうだ)に、会社訪問や面接において、後付けで植え付けられた情報をもとに、我が校の生徒の方が『失礼な応募者』にされてしまうことであり、それを避けるために 泣く泣くアホ臭い『ビジネスマナー』を指導しなきゃならんのである。

《占い師》
 占い師の胡散臭さはつい先だって述べたばかりなのでその時の原稿を借りるにとどめる。

 今日も占い師は営業中であり、心酔してる人たちが、根拠のない話を有り難がって聞いている。アテモンみたいに完全な遊びならよかったのに、妙にマジにやってる人もいて、それを信じる人もいて・・・。

《コンサルタント》
 コンサルタント。なんとなくカッコ良く聞こえる響きだ。しかし私がこれまで受けたセミナーには実効性はほぼなかった(知らなかった情報を知ることができたっていうのはある)。ヤル気になって取り組んでもらわないと実現なんかしませんよ! と言われたこともあったから、今度は『ヤル気になる云々•••』や『部下をヤル気にさせる!』みたいな ヤル気系のものも受けたりしたが、こちらがハナから信じていないからなのか、受講したとてサッパリヤル気にはならない。
 コンサルタントという職業は、自信タップリでないとできない仕事だ。しかし私が今まで接したコンサルタントは皆、自信過剰だと思えた。なんでも知っていて、何でも解決できるって感じに見えたものだ。もちろん自信が無きゃできないだろう、アレは。
 しかし何よりコンサル料というもの、高いのよー。ほんといい商売だなぁと思う私である。

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