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書字・読字・計算に困っている子どもたち①※※「親なればこその迷いと選択」※※

Qちゃんと出会ったのは、1月2日
学校の冬休みに合わせて この日になった。

パパとママが連絡をくださったのは12月初め
「書字、読字、計算」に難しさのある 1年生というお話だった
2学期は学校に行くのが嫌で、毎朝 泣いていたんだって!

先生から「支援級は、どうですか?」とのお話があり
国語と算数の時間には支援級に通級する試みもしたけれど
そのうちに支援級には行かなくなったらしい。


支援級か普通級か

11月に個別の相談会があり
学校の先生から、支援級を進められた。

両親は、普通級でもう少し学習を見てもらえないかと相談してみたが
今の学習理解では普通学級では無理とのことだった。
返事の期限は 12月半ば!

生活行動は年相応であるが
学習の困難さがあると発達検査の結果ではでている。
LDとまでの判断はでていないが
書字・読字・計算の困難さは明白である。

日常生活には特に困ったことはない。
帰宅後は、友だちの家とも行き来しながら遊んでいる。
3月末の生まれだから、
しばらくの間の勉強は差がつくよと、ママ友は言った。

選択と迷い

支援級が本当にQくんに合うのだろうか・・・
パパとママは迷っていた。

支援級が嫌なわけではない
試みに始めた支援級への通級を行きたがらなくなったQちゃんには
どのように話したらいいのだろうか。

3か月先の2年生の教室を
親が勝手に決めていいものか・・・

支援級では、個人に合わせてゆっくり進めてもらえますよ
学年の教科書を使って勉強を進めますよ
と、担任の先生はおっしゃったが
支援級での学びの方法やシステムは知らせてもらってはいなかった。

確かに書字や計算学習は少人数で楽になるかもしれない。
個別指導をしてもらえますよと、メリットも教えていただいた。
本当に、その通りだと思う
普通級にこのままいたら、学習困難や不安はつきまとっていく。

でも・・・
支援級だってメリットばかりではないはず
デメリットととは言わないまでも
支援級で学ぶにあたっての問題点も示唆していただきたかった

クラスが別になったら、新しい友達ができるので
遊ぶ友だちにも変化があると聞いたことがある

今は学校帰りに友だちと遊ぶ約束をして帰ってくるが
支援級に変わったら、友だち関係は、どうなるのだろう

etc・・・etc
Qちゃんの両親は迷っていた
12月半ばまでの返事に


学校には学校の理由

学校が返事を急ぐには訳があった。

支援級はぎりぎりの人数で、2クラスになるかもしれない瀬戸際。
学校としては、学級数を増やしたい意向なのだ。
支援学級が1クラス増えると クラスの人数が少なくなって 
先生にも児童にもメリットになる。
それに、
学習困難を抱えた児童は、
支援級でゆっくり学べる方が安心できるという話だった。

本当にそう・・その通りです。
先生のおっしゃることはわかります・・・

1クラス増えるとなると、人事の面にも影響するから
返事を急いでほしいのだろなあ・・・

とは思うが、
支援級の学級経営方針や具体的な学習方法、
ひとり一人の個性の違う子との生活の様子、
学年が違う子との学び方や学習進度、
まだまだ わからないままに
このまま 親が決めてしまっていいのだろうか

親の決断

パパとママは知り合いの伝で、maruko先生に連絡をとった。

Qちゃんとmaruko先生は離れた地域に暮らしているから
maruko先生の教室には通えないけど
意見を聞いてみたいと思ったから


maruko先生は言った
どちらとも言えない・・・と

支援級になったら勉強が理解できるようになって
よかったと思う子もいるし・・
仲良しの友達のいる普通級の方がよかった子もいる・・

Qちゃんの漢字プリントから見た文字や
計算プリントの出来栄えから見ると
確かに個別支援が望ましい

Qちゃんには会ったことがないので
今の学習からの伸びしろや
友人関係までのことまでは 判断できない

返事の期限は決まっているので
どちらにしても決めなくてはならないが
その決断は、今の時点ではベストなのだと思って決めること。

よい悪いではなく、
新2年生になるQちゃんにとって必要なのは、
支援級か通常級かを子育て上から考えること。

両親は話し合い、考えた!

学校の意向は理解できるが、それが最良とも決めかねるし、
自分たちの考え方にも自信があるわけではない

親として、どうありたいか・・・

支援級でも友だちはできるけれど
毎日のように遊ぶ約束をしてくる今の友達との交流を
大切に続けさせたいと思った。

勉強で困ったり泣いたりすることはあるけれど
全力で受け止める覚悟をした。

両親は考えに考えて
2年生は普通学級で行こうと決めた。


オンラインでつながることに!

1月2日 
Qちゃんとmaruko先生は出会った。

遠いところでもオンラインでつながるんだんね

きらきらした目!
はっきりとしたお返事!
人懐っこい明るい笑顔!

指先を使うゲームは少しやりにくそうだった。
こんなに かわいい子が悩むなんて・・・


75才から maruko学習教室は閉じる予定!
ここ数年、新しいお客さまは募集してない。
今、教室に通っているのは引き続きの数人だけ!
作り貯めてきた手作りグッズもほとんど処分した
着々、絶賛店じまい中!
Qちゃんのパパママには、オンライン学習でと打診されたけど
「大人のご相談はオンラインでできるけれど、小学校1年生のお子さまの学習は難しいと思います。パソコン画面を見る、教科書を見る、話を聞く、文字を書く・・いろいろなことをやるのは難しいと思います」と、伝えていた。コロナで大変だったころ、特性を持つ児童のオンライン学習をした経験があったから。


ところがところが!!!
Qちゃんに会ったら
胸ときめき! 
宿題ならできるかも!と、思ってしまった!

このパソコンはね、Qちゃんの家とつながるんだよ
どっちからも 顔が見れて お話ができるんだよ
maruko先生と、これで宿題も一緒にできるんだよ
maruko先生と一緒に宿題してみる?

いいよ! maruko先生と一緒に宿題する!

本当か? マジか?
もう、びっくりぎょうてん!!

Qちゃん、即答なんだもん!! いいのかい!! 本当に!!

小さな芽!大きくなあれ!大切に育てたい。

その場で、オンライン授業の契約!!
1回15分ぐらい、無理をしない程度に、
開始は1月5日 冬休みの宿題をする

パパもママも大喜びしてくれたけど
marukoは知っている
いちばん喜んでいるのは maruko先生だという事を。

同居の家人は
marukoのボケ防止にありがたいと言った。
それもその通りだとmarukoは思った。

よ~し!!!
若者から若さいっぱい吸い込んじゃうぞ~


※※次回は オンライン授業を始めた様子※※




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