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長期的研究に向かわせるもの(『猫が30歳まで生きる日』)

先日、この方の講演会にいってきた。

このAIMというタンパク質により、猫ちゃんは30歳まで生きられるようになり、人間は透析しなくてすむ世界になるそう。すごい発見だ-。

宮崎先生、実はAIMを発見した当初は、これがどういう働きをするのかはわからなかったそう。10年考え続けて、11年目にようやくわかったとのこと。長い。

先生によると、長期の研究とか、なにか長期的なことをするのには、人間的ななにかが影響しているという。先生の場合はふたつ。

ひとつは、医学生のときは「病気は治せる」と習ったのに、医者として世間に出てみると、ほとんどの病気は治せないことにショックを受けたこと。(その代表例は腎臓病。)

もうひとつは、友人が不治の病にかかり亡くなったこと。「良くなっている」って気休めの嘘をつくしか出来なかったこと。

だから病気にリベンジしようと思ったと。
そういうことがあって、AIMをみんなに行き渡るようにしたいと働いておられる。

本当に10年もずっと同じ想いがひとを動かすのかな、てことだけど、動かすと想う。
想いはそのひとを一生でも動かす。50年以上生きた私の実感です。

いい話だった。本もいずれ読もうと思う。

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