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「グループワークのグルーピング」をテーマに研究しています。デザイン会社を経営し、専門学…

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「グループワークのグルーピング」をテーマに研究しています。デザイン会社を経営し、専門学校でデザインの講師をしています。(ノートの内容は固定ではありません。改善のために変更が入ります。ご了承ください。)このアカウントは、研究者として成長する目的で開設しています。

マガジン

  • 【研究】グループワークのグルーピング

    【研究】グループワークのグルーピングについて研究しています。

  • 【技法】グループワーク(学習)

    【技法】「協同学習の技法」(バークレイほか, 2009)などを中心に技法をまとめます。

  • 【文献】教育工学・心理学

    研究と関係のある様々な「教育工学・心理学」の文献を紹介します。

  • 【研究】デザイン教育

    【研究】デザイン教育について研究しています。

  • 【尺度】教育工学・心理学

    様々な心理測定尺度を紹介します。

最近の記事

参考文献(英語):アクティブラーニング:フォーマル協同学習グループでの教員の役割

Smith(1996)は、「フォーマル協同学習グループでの教員の役割」について述べている。(下記は要約である。) 1. 授業の目標を具体的に設定する(Specify the objectives for the lesson.)全ての授業には「授業目標」があり、具体的な「授業のコンセプト」「方策」「手順」と、授業を通して使い習得する「チームワーク目標」を、設定すべきである。 2. 教育のための決定事項を作る(Make a number of instructional d

    • 参考文献(英語):アクティブラーニング:フォーマル協同学習グループの5つの基本要素

      Smith(1996)は、「フォーマル協同学習グループの5つの基本要素」について述べている。(下記は要約である。) 1. 積極的な相互依存(Positive interdependence)協同学習の中心は、積極的な相互依存である。学生は「メンバーの成功がなければグループの成功はない。」と、他者とつながっていることを信じる必要がある。 2. 対面の促進的な交流(Face-to-face promotive interaction)学生はお互いの成功を促進し、課題を達成する

      • 参考文献:学習能力目標の設定と関連する、グループ学習の分類

        大山・田口(2013)は、グループ学習実践事例を、「事前作業」の有無と「事後作業」の在り方に着目し、「(A)交流型」「(B)意見獲得型」「(C)課題解決型」「(D)主張交換型」「(E)理解深化型」「(F)集約型」の6つに分類している。 (A)交流型〈事前作業:なし、事後作業:なし〉 グループ学習課題が授業内容と関係が薄く、グループメンバーとの交流を目的に行われている (B)意見獲得型〈事前作業:なし、事後作業:個人〉 事後に個人課題が設定されていることから、課題に対して、

        • 参考文献:教育工学とアクティブラーニング

          山内(2018)は、教育工学とアクティブラーニングについての歴史と、研究の全体像について述べている。また、アクティブラーニングの方法を3つのレベルに分類している。 レベル3:問題の設定と解決(例:問題基盤型学習・プロジェクト学習) レベル2:葛藤と知識創出(例:相互教授・協調学習) レベル1:知識の共有と反芻(例:ミニットペーパー、自由記述) さらに、研究を「授業」「評価」「環境」「支援」の4領域に分類し、それぞれの研究の特徴と課題についても述べている。 最後にアクティブ

        参考文献(英語):アクティブラーニング:フォーマル協同学習グループでの教員の役割

        • 参考文献(英語):アクティブラーニング:フォーマル協同学習グループの5つの基本要素

        • 参考文献:学習能力目標の設定と関連する、グループ学習の分類

        • 参考文献:教育工学とアクティブラーニング

        マガジン

        • 【研究】グループワークのグルーピング
          3本
        • 【技法】グループワーク(学習)
          5本
        • 【文献】教育工学・心理学
          3本
        • 【研究】デザイン教育
          2本
        • 【尺度】教育工学・心理学
          1本
        • 【素材】デザイン教育
          1本

        記事

          【研究】グループワークのグルーピング:研究領域

          今回は、私の研究領域です。 グループワーク研究と言っても様々な領域があります。まずどの立場から研究を始めるのか明確にしなければなりません。 ※最終的には様々なグループワークのグルーピングを研究したいと思っています。 大学院では、人間科学研究科で、教育コミュニケーション情報科学研究領域になります。ID(インストラクショナルデザイン)論の向後先生の研究指導を受けます。 また、専門学校でデザインの講師もしています。グループワークも行います。 これらの環境から主に「教育学」と

          【研究】グループワークのグルーピング:研究領域

          【デザイン教育】 視点を切り替える練習:ズームイン、ズームアウト(絵本:ZOOM)

          ※このノートはデザイン授業用です。 「細部にこだわること」「俯瞰して全体像を把握すること」これはら、デザインをする上で非常に重要な能力ですが、デザイン教育のみならず、全ての領域に通じる重要な能力だと感じています。 この「視点(視覚と思考)を切り替える能力」は、すぐに身につく能力ではありません。常に意識し、練習する必要があります。 授業では、「絵本:ZOOM」を用い、視覚的にズームイン、ズームアウトを経験していただきます。 また、デザインでは、集めた情報を整理し、目的に

          【デザイン教育】 視点を切り替える練習:ズームイン、ズームアウト(絵本:ZOOM)

          【技法|グループワーク:話し合い】ラウンド=ロビン(Round Robin)難易度☆☆普通

          グループ形態:4-6人 所要時間:5-15分 グループの存続期間:授業1コマ *1回の話し合い オンライン授業の可能性:低 ■説明「ラウンド=ロビン」は、ブレーンストーミングの技法です。 KJ法で使用されます。ブレーンストーミングですので、できるだけ多くのアイデアを出す必要があります。アイデアをその場で深めたり、批判したり、笑ったり、評価したりしてはいけません。 学生は「単語」「熟語」「短い言葉」で順番に答えていきます。 ■手順1. テーマ(問題)を提示する 2. 4−6

          【技法|グループワーク:話し合い】ラウンド=ロビン(Round Robin)難易度☆☆普通

          査読チュートリアル@日本教育工学会

          2018年9月28日(金)に開催された日本教育工学会の全国大会で「査読チュートリアル」に参加しました。 私はこれから大学院で学び研究をしながら査読を通す必要があります。 非常に興味のある内容でしたのでメモをしていました。共有します。 「落とすための査読ではなく、論文をよりよくするための査読です。」 とおっしゃられていたことが印象的でした。 よくあるチェックポイントとして下記を指摘されていらっしゃいました。 1. 筋がよく理解できない・背景、問題、目的、方法、結果、考察に

          査読チュートリアル@日本教育工学会

          参考文献:社会人基礎力の測定(学生向け)

          「社会人基礎力の測定」(経済産業省が2006年に提唱した概念)は、授業でグループワークを取り入れている教員にとり、興味がある内容です。グループワーク開始前と開始後で、学生の能力がどのように変化し成長したか、確認したくなります。しかしながら、教員自ら測定尺度を作ることは、大変骨の折れる仕事です。妥当性、信頼性の面から考えても、ある程度しっかり作られている尺度を利用する方が良いと考えています。 既に作成された尺度(西道 2011)がありましたので、ご紹介します。 出典:西道

          参考文献:社会人基礎力の測定(学生向け)

          【技法|グループワーク:教え合いの技法】ノート=テイキング=ペア(Note-Taking Pair)難易度☆☆普通

          グループ形態:ペア(2人) 所要時間:5-15分 グループの存続期間:授業1コマから数コマ オンライン授業の可能性:中 ■説明「ノート=テイキング=ペア」は、2人の学生が協力する事により、1人でとったノートよりもより優れたノートを作る技法です。 主に、学生に下記の行動を促します。 ・違う視点からのノートの再検討 ・聞き逃した情報の教え合う ・聞き間違えた情報を訂正し合う ■手順(教員準備:適切なノートの取り方の講義を用意します) 1. 適切なノートの取り方について講義を

          【技法|グループワーク:教え合いの技法】ノート=テイキング=ペア(Note-Taking Pair)難易度☆☆普通

          【教育:達成シート】一人ひとりの細かな成長に気づくために

          私は専門学校でデザインの授業を担当しています。 担当しているコースは特別なコースで、1年間に様々なことを教えなければなりません。普通の科目に分解したら約10科目分の内容になりました。(これでは丁寧なスモールステップにすることもできず、もう少し整理したいなと考えています) →【授業】デザイン(2019年度) 必須授業ですので、学生自身の目標や、得意不得意があり、スキルの成長スピードは様々です。後期になると、その開きは顕著になります。 授業の目標はあるけれども、学生一人ひとり

          【教育:達成シート】一人ひとりの細かな成長に気づくために

          【素材:教育】達成シート(2018年度)

          ■説明2018年度にデザインの授業で使用した「達成シート」です。 一人ひとりの細かな成長に気づくために試行錯誤しています。 (このままでは応用しづらく、特殊だと思いますが、公開します) →詳細:【教育:達成シート】一人ひとりの細かな成長に気づくために ■ダウンロード■手順1. 講師:授業の総合目標の提示する 2. 講師:X回の授業の目標の提示する 3. 学生:(手順1)(手順2)の目標を理解した上で、自分の目標を設定する 4. 学生:目標を達成するために「今日できるようにな

          【素材:教育】達成シート(2018年度)

          【授業】デザイン(2019年度)もくじ

          はじめに授業の全体像です。 1年間を俯瞰することで、学生の主体的な学習(予習・復習・発展)を促します。 各回の資料も徐々に追加します。 1年間の学習目標【自らデザインができる】 1. デザインとは何かを理解する 2. デザインの基本的なルールが使える 3. AiとPsの基本的な機能が使える 4. Webページが作れる 【デザインを発注できる】 1. デザイナーとアーティストの違いを理解する 2. デザイン上で必要な要素の整理ができる 3. デザインについて他者と主体的にア

          【授業】デザイン(2019年度)もくじ

          【技法|グループワーク:話し合い】スリー=ステップ=インタビュー(Three-Step Interview)難易度☆簡単

          グループ形態:2人か4人 所要時間:15-30分 グループの存続期間:授業1コマ *1回の話し合い オンライン授業の可能性:中 ■説明「スリー=ステップ=インタビュー」は、学生の交流の機会を作り、コミュニケーションスキルを高めます。インタビュー内容により、価値・態度・先行経験・授業内容の理解度を捉えることができます。 <授業評価> インタビュー内容を分析し、文章化したものは、評価の対象になる。 ■手順(教員準備:インタビューの質問リストを作成する) 1. インタビュー内容

          【技法|グループワーク:話し合い】スリー=ステップ=インタビュー(Three-Step Interview)難易度☆簡単

          【技法|グループワーク:話し合い】シンク=ペア=シェア(Think-Pair-Share)難易度☆簡単

          グループ形態:ペア(2人) 所要時間:5-10分 グループの存続期間:授業1コマ *1回の話し合い オンライン授業の可能性:低 ■説明「シンク=ペア=シェア」は、授業内または授業ごとに、何度も再編成できる簡単で短時間に行えるグループワークの技法です。 ■手順1. テーマ(問題)を提示する 2. 1人で考える 3. ペア(2人組)になる 4. 互いに意見を交換する 5.(必要であれば)ペアで1つの意見にまとめ、発表する ■感想:難易度☆簡単「シンク=ペア=シェア」は、どの

          【技法|グループワーク:話し合い】シンク=ペア=シェア(Think-Pair-Share)難易度☆簡単

          【技法】グループワーク(学習)もくじ

          はじめにグループワーク(学習)には様々な技法があります。このマガジンでは、他のページでグループワーク(学習)の説明をする時や、実際にデザイン教育で使用する時のモジュールにしたいと考えています。まずは「協同学習の技法」(バークレイほか, 2009)などを中心に技法をまとめます。技法説明の詳細は、徐々に、技法名にリンクをつけ、別ページで行います。 もくじ■ 話し合いの技法・ シンク=ペア=シェア(Think-Pair-Share)☆[→詳細] グループ形態(ペア)所要時間(5-

          【技法】グループワーク(学習)もくじ