入山杏奈卒業公演を終えて

2022年3月16日 AKB48の入山杏奈さんが卒業公演を終えました。
私は、オタクになったときから、入山さんが一推しで、今まで推し変もせずに過ごしてきたことから、初めての推しの卒業公演ということになったわけです。
そういうわけで、少し感じたことなんかをこちらに残しておこうと思います。

卒業公演に当選し、劇場ロビーで待つこと数分、ビンゴ抽選が始まりまして。
AKB48のオタク界隈では、そのビンゴ順抽選で最後まで呼ばれずに劇場に入れないことを「優勝」などと揶揄するのですが、2週間前の入山杏奈さんの生誕祭で、その「優勝」を経験済みでして。
さすがに、卒業公演は早い順番で呼ばれるだろうと思っていたら、瞬く間に周りの人たちが劇場に吸い込まれていきまして…。で、結局生誕祭に引き続き今回も「優勝」ということになりました。

生誕祭のときはそれでもセンターブロックの正面の立ち位置を選ぶことができたんですが、今回はそれもかなわず。結局、劇場の柱にさえぎられてステージの中心部があまり見ることができない位置に立つことになってしまいました。

そんな感じで、出鼻をくじかれ、しっかり見ることができない状態でどうなるかと不安なまま始まった卒業公演。
最初に「前座ガールズ」として入山さんはじめ4人のメンバーが登場。最初にそういった遊び心を入れてくる入山さんのらしさに思わず苦笑。前座の披露を終え、待たされること数分、ようやく「overture」が流れ出し公演本編スタート。あの、待たされている数分間が一番何をしているかわからない時間でした。

前半4曲。入山さんにとって初めてのシングル選抜曲である「真夏のSounds good !」から始まり、初めてのカップリング選抜曲である「次のSeason」。おじゃる丸シスターズ名義のシングル曲「初恋は実らない」。初のオリジナル公演でセンターポジションで披露することの多かった「ラベンダーフィールド」。
個人的には「次のSeason」と「ラベンダーフィールド」に思い入れが強く、その二曲に関してはイントロの瞬間に涙が出てきてしまいました。当然、入山さんの姿がずっと見ていられるというわけではなかったのですが、それでも、ところどころで見ることのできる姿を目にするたび、映像で繰り返し見た姿と現在の姿が重なり合って、この感覚が卒業公演なんだな…と感じ入ってしまいました。

そこから、ユニット曲のパートに入っていくのですが、そこでは「M.T.に捧ぐ」公演のユニット曲「She's gone」。高橋チームA時代の「恋愛禁止条例」公演のユニット曲「真夏のクリスマスローズ」。横山チームA時代の「ただいま恋愛中」公演をベースとしたウェイティング公演をやっていた頃のユニット曲「抱きしめられたら」。それから、一番好きな曲だという「背中から抱きしめて」を挟んで、最初のチーム4時代の「僕の太陽」公演でのユニット曲「向日葵」と自身の経験したユニット曲を逆順でたどっていく構成に、当時の記憶と現在の成長した姿でのパフォーマンスが重なり合う構成に一曲ごとに溜め息。

どの曲にも相応の思い入れがあり、各時代ごとの思い出が頭の中になだれ込んできて、パンクしそうになりながら、その後の加藤玲奈さんとの「友達」、「誕生日TANGO」、「ごめんね、好きになっちゃって」と続いていく流れ。

加藤さんと「友達」を歌う姿には、いつもの二人の様子に涙よりも笑顔にしてもらい、「誕生日TANGO」の全員の美しさに魅了され、やると思っていなかった「ごめんね、好きになっちゃって」の本当に楽しそうな姿に頭が混乱しながらもテンションが上がる。

そして、ことあるごとに好きな曲にあげていた「夕陽を見ているか?」で本編の締め。改めていい曲だなと思いながら、笑顔のあんにんにまた涙。

そこから、アンコール明け、卒業ドレスで川栄の卒業ソングである「君の第二章」から、「アリガトウ」。そして、スピーチを挟んで、初のセンター曲である「永遠より続くように」。

どこをとっても、入山杏奈らしさに溢れたセットリストだったように思います。

入山さんは、ユニット曲で劇場公演の歴史を振り返っている流れのときに、本当にみんなが思っている以上に劇場を大事にしている人なんだよなって思いましたし、「誕生日TANGO」がユニットとしてではなく全体曲としてやったのも「サムネイル」公演リスペクトなのが感じられてそこもよかった。

本当に入山杏奈という人は、私たちオタクが思っている以上にAKB48と劇場公演とオタクのことが好きな人なんだなということが実感できて、本当に素晴らしかったです。

それから、最後のスピーチ。
生誕祭のスピーチも合わせて聞くとより深く感じ入りました。
一緒に時間を重ねてきたことが感じられるセットリストの後に、それを言葉にしてくれる入山さん。
握手会が失われてしまったという話をされていましたが、私は、だからこそ一つ一つの入山さんを見ることのできる機会を大切にしなければいけないと考えて今までオタ活をやってきたし、それはこれからも変わらないでしょう。

入山さんは生誕祭のときに、卒業してもAKB48の活動がなくなるだけで基本的には今までと何も変わらないとおっしゃっていました。実際それは、その通りで。AKB48の素晴らしい衣装を身にまとって笑顔でAKB48の曲を披露する姿が見られなくなることに寂しさは当然ありますが、それでも私にとって入山杏奈さんが最高の推しであることは変わらないし、どんな時も応援していこうという気持ちを改めて実感させてもらいました。

BOMBのインタビューで、入山さんは、「卒業してもアイドルはずっとアイドルの面を持っている」という話をされていて。
そうだとするなら、私は一生「アイドル入山杏奈」のオタクでありたいと思います。
今後、どんなことがあっても一生ドルオタでい続ける呪いを入山さんの言葉によってかけられてしまったことを嬉しく思いながら、今後の活躍を願いたいと思います。

声援を送れる機会があったら声援を送り、直接言葉を交わす機会があるなら必ず言葉を届ける。
そういう日常を続けていきたいものです。

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