消えたくなるとき

ふうーっと息を吹いたらほこりが飛んで行った、

というぐらいに誰にも意識されず、
罪悪感もわだかまりも残さずにできるならば


「あ、いま消えたいかも」と思う時がある


積極的にとか、泣きわめいてとか、誰かに罪を背負わせて、とかそんな大それたことではなく、

というか、そんな風になるのは断固として嫌で、

ただ「ポンッ」と消えられたらいいな、ぐらいに思う時はある

昨日の夜、
「あ、消えたい」と言いながら布団に入った

眠るのが怖い気持ちと裏腹に、体はずるっと眠りに引き込まれた

朝起きたらやっぱり消えてなかった
なんだか今日も生きてるらしい

ちょっとトイレで吐いたけど、まあ、
体を起こして、着替えて、電車に乗った

これは月曜の憂鬱なのか、なにかの危険信号かは分からない

とりあえず今日も生きてるらしい



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