見出し画像

英国大学院・LSEマスターコース準備録⑤ー留学資金のあれこれ(奨学金等)

こんにちは、maruoです。

今回は留学資金等、海外大学院進学にかかる費用と奨学金について書いていこうと思います。
ちなみに、結論を先に書きますと、私は案の定給付型奨学金には全て落ち、また貸与型奨学金には借りられる条件を満たしていないため、引き続き両親に肩代わりしてもらうことになりました。。。

周りは働いてお金を稼いでいるのに、まだまだお金のかかる子どもで申し訳なさを感じつつ、この歳にして700万円の借金を抱えた現状に絶句しつつ、一生懸命働くことを心に決めた所存です。

LSE進学にかかる費用の総まとめ

まず、LSEへの大学院進学にはいくらかかるのか、一覧でご紹介します。

・寮費(光熱費、Wi-Fi、家財保険込み) 約1年 £11,135.59 / ¥1,857,789
 → 大体1ヶ月¥150,000
・学費 1年 £25,920 / ¥4,324,324
・学生ビザ申請料 £363 / ¥60,560
・英国ビザ申請センター利用料 £55 / ¥9175 (注1)
・NHS保険1年 £470 / ¥78,411
・生活費 £359.64(¥60,000) × 12ヶ月 = 約¥720,000 (注2)
・海外保険 約¥200,000 (注3)
合計 ¥7,260,000
(2023年4月後半現在、£1 = 約¥166の計算)

*注1) 大阪から申請する場合には、この利用料がかかるらしいです。
*注2) 生活費は、大体食費等で¥60,000くらいかかるとの色んなサイトの情報からこれくらいで良いかなという計算です。
*注3) 海外保険は詳しくは未定です。

以上が大まかにはなりますが、かかる費用の内訳です。
なお、細かい話をすると、学費と寮費は分割・一括払いの選択ができます。
私は分割で計3回払いを選択しました。それぞれ、大体¥550,000~¥600,000程度が3ヶ月に分けて引き落とされる予定です。

やはりこの中で一番高いのは、学費です。
1年間しか行かないのにこの値段ですから、国内の国公立大学がいかにコストを抑えられるか、身に沁みます。

奨学金について

この700万円を超える費用をどうにか自分の力で少しでもまかなおうと、頼りにしたのが奨学金制度です。
用途を問わないものから、学費や生活費を全て支給してくれるものまで、いろんな種類のものがありますが、私が応募したのは以下です。

・伊藤国際奨学金
・CWAJ (College Women's Association of Japan)
・日本学生支援機構

この3つに応募した理由は、①専攻分野を問わない、②家庭の財政状況を問わない、でした。
全てかくと膨大な量になるので、詳しくは各自で調べてもらうことになりますが、他の奨学金は、やはり格差是正や困窮学生へのサポートが優先、という面から家の経済状況などが条件として含まれるものも多いです。

上記3点について詳しくはそれぞれHPを参照していただければと思いますが、伊藤国際奨学金は、世界平和についての記述があり、CWAJは女子のみの応募です。CWAJは合格者は計3名、伊藤国際は合格者不明です。
なお伊藤国際は申請資料が手書きで、去年のGWは家で1人、家族は旅行に行く中で、この書く作業に費やしていました。。。CWAJは全て英語で書かなければならず、書いてはチェックをお願いするの繰り返しで大変でした。
日本学生支援機構は、おそらく海外大学院進学者のほとんどが応募するものと思いますが、申請資料が多く、大学の担当部署との連絡もあったのを覚えています。

この3つに応募したのが3年次の夏から秋頃で、その後卒業後の春締切のものもあったので応募しようかと一時は思いました。しかし、準備するだけの時間と労力を費やす価値があるか、を考えると受かる可能性は低いので応募はやめました。
その分、他の準備(IELTSやビザなど)に時間を割く方が重要と考えたためです。

*ちなみに、海外大学院経験者の方は、大学院に受かるより奨学金に受かる方が難しいとまで書いていらっしゃる方もいました。今では確かにそう思います。

奨学金制度への不満

奨学金に対しては、多くの方が不信感や疑問を抱いているものと思いますが、この応募を通じて感じたこと、知っておけば良かったと思う個人的意見を書いておきます。
*あくまでも個人的意見です。そんな意見もあるのか程度に流してもらえればと思います。

①経済状況が条件として含まれていることについて
これは、個人的には仕方のないことだと分かりながらもどうも腑におちませんでした。
いくら頑張っても、両親が進学費用を払えるとみなされれば、子どもが少しでも経済的自立を望んでいたとしても叶わないのは、果たして平等な機会が与えられていると言えるのか、と悔しくも感じました。

②専攻分野に関して
私の研究分野は社会科学で、文系に含まれます。まだまだ理系分野の重要性の方が大きいと認知される中で、文系分野で奨学金を狙うのも厳しいようでした。
これも自分の研究の重要性をわかってもらえない、というのは非常に辛く、落とされた理由は明らかではありませんが、奨学金制度全般が理系分野に有利になっているというのは、文系分野にいる者としてはまたまた悔しく感じます。

③あるかわからない学歴フィルターについて
奨学金への採用を出身大学で決められる、というのは、真実かどうかはさておき、これまでの頑張りとして評価されるなら、出身大学で採用の可否が決められるのは一理あると思います。採用者一覧には、(合格者数や結果がわからないものもありましたが)一般に高学歴と言われる私立・公立・国公立大学が名を連ねているものもありました。
大学名だけで弾かれることが本当にあるのかは分かりませんが、高いレベルの大学に在籍しているということは多かれ少なかれ、その人たちが高校まで一生懸命勉強してきたという証になりますし、判断基準としては一理あるなと個人的には思います。

私が他の奨学金について詳しく知らない、ただの実力不足という面もあるかと思いますが、奨学金への応募を通じて、改めて現実を見せられたような気持ちになりました。少し暗くなりましたが、奨学金への応募は時間も労力もかかる中で、落ちると相当のダメージを受けました。

Graduate Financial Support 

最後に、望む薄めで取り組んだのが、LSEのGraduate Financial Supportです。

Offer holderはこの提出をマストでしないといけないのですが、これもまた大変でした。
総留学費用を誰が支払うのか、その内訳、また経済的支援を必要とする理由を1000字程度で説明と、かなりしんどいです。またpersonal statementを書かされたような気分でした。

5月中旬現在、graduate application portalを見てみましたが、結果通知はありませんでした。

今回はここまでで。
費用については、おそらく大学院進学を考える上で、一番ストレスを感じ、現実と戦う必要のあることだとは思います。その一方で、これだけの投資をする価値のある経験・学びをしようと、より研究に励む理由にもなるので、辛くはありますが、進学の夢を諦めず、頼れるものは全て頼り、落ちる可能性があったとしてもとにかく応募してみてほしいと思います。

ちなみに中には、ロータリーなんかは紹介で応募資格を得る、というのもあるようなので、周りの留学生や友だちに話してみると思わぬチャンスがあるかもしれません。

奨学金に落ちると、自分の研究に価値がないのか、とまで落ち込むこともありましたが、その人らを見返すほどの成果を残そうと今は振り切っているので、今から準備する方は後悔のないように準備しつつ、あまりそこにかけすぎず、の心持ちでいると良いかなと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

何か質問等あれば、私でよければお聞きしますので、コメント欄にお願いします:)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?