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ヘップってなんなん?【先代からの遺言】 Vol.13

ヘップってなんなん?
ヘップの名称の語源として1954年、映画「ローマの休日」でオードリーヘップバーンが履いていたフロントオープンバックレスサンダルを親しみ込めてヘップサンダルと呼ばれた事だと業界では言い伝えられています。そのヘップサンダルを通称ヘップと業界で呼んでいます。
著作権の問題があるかもしれないので画像は載せることが出来ませんが、アン王女(オードリーヘップバーン)が街にくり出すシーンの中で、露店で履物を買って履き替えるシーンがありますよね。そのシーンの履物がヘップの語源と言われてます。興味のある人は休日に映画観てみて「ローマの休日」だけに笑

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先代は、61歳になる事なく他界した。
家業を継いで一緒に仕事したのは約12年。短い中でも色々と学んだ。

今まで投稿した中でだぶる事ばかりかもしれませんが、自分が再認識する為に残したい。

「ヘップ売らんでも良いから、自分売ってこい」
これを初めて聞いた時はなんのことがわからなかった。新米の時、出張してはお客様と食事し、たわいもない話で盛り上がり、その繰り返し。

けどある時、「この商品決めてきたよ。」と言われた。「なんで」頭の中は?ばかり。

自分を買ってもらうことの大切さを表現したにしては変わってる。けど、私にはこの方がわかりやすかった。

「出来ないばかり言ってないで、出来る方法を考えろ」
内職さんや外注さんの事がわかってくると、無理なもんは無理やと思うようになる。

しかし、出来る方法を考えると、方法は出てくるもので、諦めずに出来る方法を考えたら上手く行くもんやと。

「アホになっても良いけど、バカにされたらやめてもええ」
これは、商談の時その事を心にとめておくだけで心強かった。
(これは関西人にしかわからんかも。もしかしたら私しかからんかも。)
父からの暗示。

「作ったってんねん。買ったってんねん。と気持ちが相手から感じ取れたらそれは終わりの時や」
作ったってんねんの場合は
中国生産してる時に相手先からそう印象受けた場合は、その工場とは、徐々に離れていく。

これは、通訳の力量も原因があるかもと今なら理解できる。中国語わからんかった自分が1番ダメなんやけど。

買ったってんねんの時は
お得意先様との商談の時、感じられる時がしばしば、そう思われたら、そのお客様との取引を見直すのは言うまでも無かった。
しかし取引をやめる事はなかった。

「毎日眺めても飽きん商品が良い商品や」
サンプル出来た時、良く父がやってた事で、自分の目の届くところにしばらく置いておく。

人には体調があるので、毎日感覚も変わるもの。それを平均化することも出来る良いアイデアだったと思う。

実は私もサンプル優劣をつけるのにこの方法をつかっている。

そして最後の言葉が、
「ありがとう」
病床で家族が集まる中、感謝の言葉残して他界出来る。

やり残した事はありやろけど。やってきた事には悔いが無かったんやろなぁと思った。

私も悔いのない生き方をしたい。そう思いながら今日もまた、日常に戻る。

もっと色んな言葉残してくれてだけど、それは後々投稿していこうと思う。

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ヘップ親父渾身の•••(買ってください笑)
https://marusanfootwear.stores.jp/
https://marusanfw.thebase.in/

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