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【営業代行】の闇、拡大確定

10年程前から【営業代行】というサービスが流行ってきて、今では一般的なサービスとして普及している。
営業を代行し、アポまではとって来てくれる。
その先の提案は自社で行う。
今回は、この営業代行サービスについて書き綴っていく。


営業代行は上手くいくのか?

私は、営業代行が登場した初期から利用していた。
昔は上手くいっていた。
見込客を選定するところから会議をはじめ、リストをつくる。
そこへテレアポを代行してくれる。
興味を持った見込客とのアポを設定してくれて、すぐに商談を開始することができる。

アポの質が悪ければ、改善を要求する。
質が良いアポをとるために試行錯誤する。
これを繰り返すことで受注率も上がっていった。

しかし、いつしか変わっていった。
質が良いアポをとることはできなくなった。

営業代行業の競争が過熱した

営業代行は上手くやれば儲かる。
設備投資も少なく、仕入れも少なく、収益率は高い。
実力があれば、十分な利益を上げられる。

そうなると当然とそこに目をつける人が増える。
ここ10年の間に、営業代行会社は随分増えた。
今となっては、営業代行会社からの営業メールが来ない日はない。
むしろ、他の業種より、営業代行会社からの営業メールの方が数が多い。

競争が激化するとアポの品質は悪くなる。
量産型アポになるからだ。
営業代行会社は、トークの手順をテンプレート化し、素人同然のアルバイトを使ってテレアポをはじめた。
とにかく強引にアポを設定して、収益を上げようとする。
質の悪いアポを改善する気なんかない。

ちなみに私が取引していた営業代行会社について少し紹介しておこう。
その会社は社長を含め2名で起業した。
起業して間もない頃に私の会社へ営業に来た。
優秀な社長だったので、すぐに取引を開始した。
その後、2年も経たないうちに業績は随分良くなったようだった。
次第に全ての業務を社員へ任せ、自分はシンガポールへ移住した。
当初は私の会社に利益をもたらす存在だったのだが、シンガポール以降は見事にウナギ下がり。
私は契約を中止した。
その後、いくつかの営業代行会社と取引をはじめたが、どの会社とも成果は出せなかった。

そして、ついに闇深いサービスが登場

2023年11月、ついに闇深いサービスの営業メールが届いた。
何と「営業提案を受けたら金がもらえる」というもの。
この衝撃が分かるだろうか?

まず「営業提案をしたい人」から金をもらう。
次に「営業提案を受ける人」へ報酬を払い、マッチングが成立。
以下、これを繰り返す。
こんな図式が浮かんでこないだろうか?

私が営業代行サービスの利用をやめたのには理由がある。
実は営業提案を受ける側にサクラが入っていることを薄々感じていたのだ。
だから、いつかこんな闇サービスが登場するのではないかと思っていた。

私が営業代行サービスを5年程利用して、その結果の慣れの果ては以下の通り。

1.相見積が欲しいだけのアポ
2.助成金用の見積が欲しいだけのアポ
3.全く手応えがなく、興味もなさそうなアポ(サクラと推定)

これが営業代行の闇。
成るべくして成った結果だ。


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