オブシディアン・ショート

ポケット ラムネの中に黒曜石        俺等 人生を愛しさに委せて かっぱらいあう

かっこつけ 恥かいたり 紅潮して      舌の上でとける綿菓子 赤子の肌       消えては 光る  そいつにふれたい

巧くは言えない               なんでもない あんたでしかないあんた                     なんでもない おれでしかないおれ      歩くように 走るように 風に絡まって 踊る    "無意味" に心をぶち撒けて絵をかく      それでいい                 そんなんでいい


雲の先 満月の裏側 マグマを瓶に詰めにいこうぜ                     地球に串を刺して齧ろうぜ          

何者になろうとしても俺等のままだ      猿が寝息をたててる 夢の中でうたってみせてるそれは現実の中の夢 夢の中の現実 ただの現実夢の中の夢                 なんて ひとまず置いといて 手を取りません?


巧くは言えない               なんでもない あんたでしかないあんた    なんでもない おれでしかないおれ      教科書や愛とかに火をつけて 風に煽らせる  意味を問う 意味はないよと言う       俺らの感情が世界に描かれる         それでいいし それがいい

ポケット ラムネの中のオブシディアン    俺等 互い 人生をかっぱらってる      光っては消える そいつに見惚れ       らーだったった

心の核がバチバチいってる おかしくなりそう  "無意味" にくりかえし花火があがる      もうどうだったっていい           いまはこれでいい


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