見出し画像

[タイムトラベル旅ログ]【モロッコ🇲🇦~フェズ編~】2023年9月

今年9月のモロッコ旅、青い町シャウエンを堪能し、次に向かったのは「フェズ」。シャウエンからは車で4時間の移動でした。


シャウエンからフェズへ監視下の中の移動

また貸し切りのバンで、昨日と同じドライバーさんが迎えに来てくれたのですが、道中でちょっと面白い出来事が・・・

実は昨日の6時間の移動中、休憩が1度もなかったんですよね。まぁ、たぶんこちらがトイレ行きたい!とか声をかけたらきっと停まってくれたとは思いますが、特に大丈夫だったので(半分くらい寝てたし)、空港から最終地点のシャウエンまでず~っと走りっぱなしだったのです。

でも、フェズへの4時間の移動では、途中で1度トイレ休憩がありました。高速道路?の途中にあるガソリンスタンドどカフェ?的な場所でしばし休憩。(ちなみにここのトイレの環境は、まぁ世界色々回ってきた中でも結構イケてない度上位でした)(なんとかなるけどね)

10分ほど車から降りて過ごし、そろそろ出発かな~?と車に戻ろうとすると、ドライバーのおじさんが真剣な顔で「もうちょっと待ってくれ」的なことをこちらに訴えてきました。(一応、英語が話せるドライバーさんです、ということでしたが、実際はフランス語なまり?アフリカなまり?でほぼほぼ聞き取れず・・・会話成立ならず。ほぼ翻訳アプリでやりとりしました。)
まぁそんなに急いでいる訳ではないし、全然良いけど~。と思って、翻訳アプリを差し出し喋ってもらうと「(翻訳)私はデバイスに監視されている。あと10分停まっていなければならない」とのこと😂😂😂


いやこれ絶対、昨日休憩とらずに6時間ぶっ続けで走ったこと、会社から怒られたやんwwwせっかく飛ばしてくれたのにごめんやでwww時間通りに着いてくれたら全然良いんやでwwwwとこちらはにっこり。確かに車にはちゃんとドライブレコーダー的なものが付いてたし、運んでもらっている身としては安全が1番なので、あと10分ゆっくり過ごしました。
そのあとも、道中の景色が良い場所(人口湖とのこと)等で少し停まってくれたりしながら、無事にフェズまで移動しました。

砂漠の中に突然現れる人工湖

ドライバーの優しいおじさん、長時間の安全運転、本当にありがとうございました。

2つ目の都市:迷宮の古都「フェズ」

夕方17時ごろ、この旅2つ目の都市「フェズ」に到着しました。

宿泊はリヤド・サラ

フェズでもリヤドに宿泊です。これまた素敵空間でテンション上がるぅ~~~!

早速、美味しいミントティーとクッキーで迎えてくださいました。嬉しい。

茶器類がオシャレすぎるだろ…

モロッコ旅でたくさん飲んだミントティー。最初の一瞬だけ「ん、歯磨き粉の味?」って思うのですが、クッキーとの相性がめっちゃ良くて、いつのまにか体がミントティーを求めるほどにまでなりました。胃腸にも良いらしい。

お部屋も広くて、天井が高く、ベッドも天蓋付き!バスタブもありました。素敵!

荷物を置いて、まだ外が明るかったので、少しフェズの町を歩きにいくことにしました。

シャウエンとは全く雰囲気の違うフェズ。メディナ(旧市街)の道はどこも壁が高く、細い脇道がたくさんあって本当に迷路のよう。町全体の色味も、昨日の鮮やかなブルーとはうってかわって落ち着いた茶色。これまた良い。

壁、高〜〜〜!道、細〜〜〜!

暗くなってきたので晩ごはん。入ったレストランはお宿からも近めのこちら。中庭にグリーンたっぷりで雰囲気の良いお店。

オーダーしたのは、レモネード、レンズ豆のシチュー、そしてスモーク茄子とチーズというちょっと予想のつかないメニュー。

フレッシュなミントが入ったすっぱいレモネード!うまい!
奥の丸2つの右が茄子🍆

レンズ豆のシチューは卵が入っていて、優しいお味で美味。レモネードは、搾りたてな感じで、蜂蜜が別添え。自分で甘みを調節しながらいただく方式です。うまかった!
で、例のスモーク茄子とチーズ。茄子は裏ごしされていて、確かにスモーキーなお味。上にはリンゴがのっていて、お皿にはいちごジャムが添えられていたのですが、さすがにこれはクリームチーズ用かな?ということで、茄子は茄子だけでちびちび食べておりました。
ただ、これが同量で同じ皿にのって出てきたということは・・・もしかして・・・?と好奇心が勝ち、茄子とクリームチーズといちごジャムを一緒に食べてみることに・・・!そしたらめっちゃ美味かった~!最初っからそうやって食べれば良かった~!!まさかスモーク茄子にいちごジャムつけるとは~~~!ということで、新しい発見があった楽しい夕食でした。

帰り道はちょっと怖め。暗い中、細くて壁の高い小径を歩くのはちょっと勇気がいりました。友人と2人だったので何事もなく大丈夫でしたが、女性1人旅とかだったら明るいうちに帰るか、お宿で食べるとかが安心かもしれない。

夜道、こんな感じです…

無事にリヤドに帰り着き、フェズ1日目の夜もしっかり休みました。

翌日、フェズ2日目の朝。まずはリヤドで朝食です!

こちらも色んな種類の大量のパンと、パンのお供がこれまた最高!ジャム2種類に、蜂蜜、チーズ、オリーブというラインナップ。もちろんオレンジジュースとコーヒーも。しっかりいただいて、街歩きに出発~!

メディナ観光

まずは目印となる、ブー・ジュルード門からスタート。

そこから大きく2本、メインっぽい道が続いているのですが、まずはそのうちの1本をズズズ~っと歩いて、アッタリーンマドラサまで行くことにしました。

いや~~~この異国情緒漂う雰囲気。最高じゃないですか?細い石畳の道の両側に犇めきあうお店。絨毯屋さん、革製品屋さん、日用品屋さん、お肉屋さんや八百屋さんまで。色んなお店がず~~~っと続いています。

そして、最初の目的地、アッタリーンマドラサに到着。入場料を支払って中へ入ると、そこには繊細な模様が一面に広がる素敵空間が待っておりました。

この細かい装飾とタイルにステンドグラス~~~~良すぎる~~~~!!うっとりしてしまいますねぇ。見られて良かった。

フェズと言えばのタンネリ

そこから少し歩いて、「フェズと言えば」の場所へ行くことに。そう、タンネリ(なめし革の染色職人エリア)です。
フェズは全体が高い壁と建物で囲まれているので、道からお目当ての景色は見られず、それを見るにはどこかの建物に入って見下ろすかたちになります。

おそらくいくつか鑑賞スポットがあるっぽいのですが、最初に見つけたこちらの看板に沿って進んでいくと、革製品屋さんに辿り着きました。
(ちなみに、道のあちこちで日本人の私たちを見つけては「ジャパン?ナメシガワ?タンネリ??」と声をかけられます。勝手に道案内された後にお金を請求されるケースがあるらしいので、基本は無視して、ナメシガワに一切興味がないふりをしながらズンズン歩きました)

まじ迷路

あれ?ここで合ってるのかな?と迷っていると、店主のおじさんが出てきて「タンネリここやで~(たぶんベルベル語?)」と教えてくれました。そのお店の屋上から、あの景色が見られるとのこと。
このお店で何か買わんと見せてもらえへんとかないよな、、、と少し疑いながらも、おじさんに着いてお店の中の階段を5階くらいまで上がると、ガイドブックでよく見るこちらの景色が広がっておりました。

ドドーン!

うお~~~これこれ~~~と写真を撮ろうとしたところに、風に乗って漂ってくるキョウレツなニオイ。革を柔らかくするために、鳩の糞などが使用されているらしく、獣臭とアンモニア臭のダブルパンチ!!!シンプルにめっちゃくさいですwww

なので到底長時間は見ておれず、ササっと写真だけ撮らせてもらって室内へ避難。いや~、これは写真だけでは伝わりませんね。で、特別せかされたり請求される感じではなかったですが、お礼としてお店のおじさんにチップをお支払いし、タンネリを去りました。

続いて、ブー・イナニヤ・マドラサを見学。

こちらも何とも言えない色合いのタイルが美しい~!


そして、ランチに入ったのはこちらのお店。

注文したのは、牛肉がたっぷりのったサフランライス(ピラフみたいな感じ)と、ハラペーニョ春巻き。注文時にとってもスパイシーだけど大丈夫?って聞いてくれました。確かにめちゃスパイシーだったけど、中にチーズも入っていてめっちゃ美味しかった!(私はかなり辛い物好き)あと、ミントがたっぷり入ったレモネードが爽やかで最高でした。


幻?になるかもしれない食器を求めて

そこからまたゆっくり町を歩いてブー・ジュルード門まで戻り、この旅で初のタクシーに乗車!旧市街からは少し外れたところにある食器屋さんが目的地です。(※このマップの位置、若干正しくなかった気がする。でもこのへん歩いてたら見つかりました)

王宮の裏あたりにある、こちらのお店。床に所狭しと皿が積まれていて、いかにも問屋さん的な雰囲気。

実は日本で有名なモロッコ雑貨店の人もここに仕入れに来るらしい。お店の店主が私たちが日本人だとわかると、この店知ってるか?とインスタを見せてくれ、この日本人もここに買い付けに来るんだよ。そして、とんでもなく高い値段でこれを売るんだ。「She is Crazy!」とおっしゃっておりましたwww確かに、現地価格のだいだい10倍くらいの値付けがされていたwwwまぁ、みんなが気軽に買いに来れる国じゃないからねwwwでも問屋サイドもそう思って見てるんや~と知り面白かったです😂

膨大な皿の量。大迫力。

日本人バイヤーがここで買い付けするのは、そして私たちもわざわざここまで来たのは、もう閉窯してしまった「COCEMA(コセマ)社」の食器を買うため。当時の刻印(馬柄)の食器は、もちろんもう新しく作られることはないため、在庫を持っているお店でしか販売されていないとのこと。

これですね!コセマ!

フェズブルーと呼ばれる青色や、モザイク柄が特徴的なコセマの食器。あと、日本の古伊万里をイメージしたという、一見和食器のようなお皿もありました。膨大な在庫の中から、掘り出し物を探し出すこの感じ、楽し~~~~!!!世界を飛び回りながら、可愛い食器と雑貨を買い付けるバイヤーさん、憧れます。

これと
これ買いました

いつまでも居れそうでしたが、なんとか2枚に絞って購入。小さめの豆皿サイズ。柄が素敵でめっちゃお気に入りです。カレーのときにらっきょうを入れたいなと思ってこれに決めました。(使用イメージがピンポイントすぎる)

おもろ楽しハマム体験

再びタクシーでメディナへ戻り、向かったのはこちらのリヤド。目的は宿泊ではなく、ハマムです!!!

モロッコに来たからには、1度は体験しておきたいハマム。
私は10年ほど前にトルコで1度ハマムの体験をしたのですが、その経験がとても面白かったので、ぜひモロッコでも行きたい~と思っておりました。
事前にフェズのハマムを調べると、このリヤドのハマムが良さそうだったので行ってみることに。

電話で予約する自信がなかったので、実はこの日の午前中に1度立ち寄り、直接予約をしておりました。「宿泊なしでハマムだけを体験できますか?」と翻訳アプリで打って見せると、OKとのこと。では午後4時にまた戻ってきますね~と約束し、時間通りに再訪問しました。

こちらのリヤドもこれまた素敵。中庭にはプール。そしてそのほとりのソファにてウェルカムミントティーを楽しみました。

そして念願のハマム!!小さく可愛い個室で、お姉さんにゴシゴシ洗われてきましたwww

施術者のお姉さんは1人だったので、友人と交代交代、順番に全身を洗われていく体験。めっちゃ面白かったです。そもそもハマムとは、浴槽のない低温のサウナ的な室内で、垢すりやマッサージをうけられる施設。
あったかい台の上に1人ずつ寝かされ(全裸)、全身を垢すりミトンでごしごし、バケツでバシャーンとお湯をかけられます。オリーブが原料のサボンノワールというトロトロの石鹸で全身を洗われ、またバケツでお湯をバシャーン。保湿のオイルも隅々まで塗ってもらえます。そのあとは椅子に座って、頭も洗ってもらいました。頭の上からもバケツで豪快にお湯をかけられ、シャンプーを流して終了。お姉さんは私たちのことをアジア人の子どもだとでも思ったのか(身体にボリュームがないもので・・・)、タオルで体を拭いてガウンを着せてくれるところまで至れり尽くせりでしたwwwww

大人になってから、人に全身をゴシゴシ洗われる経験ってなかなかないじゃないですかwwあと、友達が洗われているのを見る経験もwwwwなのでその体験自体が面白いですし、なんといっても人に洗ってもらうのってめっちゃ気持ちい良いんですよね。そして、お姉さんに磨き上げられたお肌はスベスベ。みなさんもぜひ体験してみてください~!

食後に再度ミントティーをいただき(こちらは有料)、朝から下見をしていたお店で、順番にお土産を購入するため再びメディナの中心部まで戻りました。

お土産購入は慎重に…!

こちらでもまたお皿を買ってしまいました・・・。もう全部可愛いくて頭抱えた。

ただ、後から気づいたんですが、私たぶんこの食器屋さんでぼったくられてましたwww素敵すぎる食器にテンション上がってしまって、値段をちゃんと確認しないままクレジットカードをきってしまったのですが、おそらく1つあたり数百円~千円くらいが相場で、3つ買っても約2000円くらいのお皿に、合計9000円くらい払ってしまっていました;;やってしまった~~~。

市場みたいな感じではなく、ちゃんとガイドブックにも載っていたお店で、店員さんもきちんとしていて親切だったので、つい油断して値段交渉するのを忘れ、言われたままの値段で支払ってしまっていました。みなさま、くれぐれも値段の確認はしっかりね。お気をつけくださいませ。口コミにもここは値段交渉不要、お得な価格で買えますって書いてたけど、そんなことはなかったです😇(まあ数千円で済んで良かったよね。勉強代と思い、今後に活かします)

フェズでのラストディナー

さて、気を取り直して夕食です!フェズ最後のご飯は、こちらのレストランで。

メニューはケバブとツナのタルタルをオーダー。

お店の雰囲気も良く、創作モロッコ料理的なお料理の盛り付けも素敵でした。ルーフトップのお席に案内いただけ、最高の夕食となりました。

早めの夕食だったので、お店を出てもまだほんのり明るい時間。フェズ最後の夜で名残惜しかったので、もう1件カフェに入ってデザートを食べることに。

お店の外のお席で、行き来する観光客の方々と微笑みあいながら、コーヒーとチョコムースをいただきました。

いや~空には綺麗な月が出ていて、この日もとっても良い夜でした。

さて、これにてフェズ編も終了。翌日は早朝出発で列車に乗って、また別の都市へ移動しました。その様子は、また次のnoteで!

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?