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価値を決めるもの

【ラジオ体操60日目】

こんばんは。
いい歳になってから、コーラだと思い込んで冷蔵庫の中のめんつゆを一気飲みして、一気に全部吐き出した経験があるコマリストです。


今日は『価値とはなにか?』というテーマで書いていきたいと思います。


何かのものを買う時には、その対価としてお金を支払います。この時、何に対してお金を支払っているのか考えたことはありますか?


当たり前の答えではありますが、私たちは”モノ”そのものにお金を支払うことは少なくて、モノが持っている”価値”に対してお金を支払っています。


では、”価値”とは一言でいうと何なのか?


皆さんなりの答えを持った上で、この先を読んでもらえると、何かしらの気づきがあるかもしれません。

ペットボトルの中の液体

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いきなりですが、少し想像してみて下さい。


暑い夏の日に、のどがカラカラの状態で自宅に帰ってみると、冷蔵庫の中には飲み物がありません。


がっかりして、振り返ると机の上にペットボトルが置かれています。ペットボトルの中身は”透明の液体”で、ラベルも何もついていません。


さて、皆さんはそのペットボトルに入った液体を飲みますか?それとも飲みませんか?


少しニオイをかいでみるとか、指に少しつけて舐めてみるとか、一気飲みするとか、全く飲まないとか、色々と答えは分かれると思います。


では、このペットボトルに『殺虫剤』と書いたラベルが張られていたらどうでしょうか?


恐らく、ほとんどの人はニオイをかぐことも、舐めることも、もちろん一気飲みすることもなく、『飲まない』という選択をすると思います。


仮に、この中身が水だったとしても”ラベル”が張られていることで、口に入れてみるという選択肢が無くなる。


つまり、中身が何であるのかよりも、ラベルが何であるのかということがその先の行動を決めているということです。

価値とは

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ここでもう一度、考えてみて下さい。
価値とは、一言でいうと何なのか?


もしかしたら、余計に迷ってしまったかもしれません。


ということで、先に私がY氏から教えて頂き、すごく納得した答えを書いておきます。


価値とは”言葉”で表すことができるものである。


どういうこと?と思った方もいるかもしれません。ペットボトルの例が分かりやすいのですが、ペットボトルの中の液体に名前がついていない状態の時、その液体の価値は”よくわからない”状態でした。


その液体を口に入れたり、臭いをかいだりする行為を通して、何を確認するのかというと、『水』だったり『硫酸』だったりという名前を確認するわけです。


これらの行為を通じて、『名前』が分かった瞬間に液体の持つ価値というのが決定して、飲めるor飲めないの判断をする。


逆に、最初からラベルによって”名前”が分かっていれば、液体の価値は名前によって明確に決まります。


この時、実施の中身が何であるのかよりも、何のラベルがついているのか?ということが、液体の価値を決めていることになります。


で、この”名前”というものは『言葉』の一つなので、先ほどの答えにたどり着くというわけです。


あえて”価値とは名前である”といっていないのには理由があります。


携帯の価値は?と聞かれたら、『携帯』という名前は分かっていても、人によって答えが変わります。


・遠く離れた人と話すことができること
・キャッシュレス決済ができること
・メッセージを送れること

など、色んな答えがあると思いますが、全ての答えに共通するのは『価値を言葉』にしているということです。


この答えが、「ん~よくわからないけど、何となくすごいもの」みたいに曖昧で言葉で表せていない状態では、携帯の価値は伝わりませんよね。

言葉によって価値を高める

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価値=言葉で表せるもの
これが正しい場合、モノの価値が同じであっても言葉によってその価値を高めることも低くすることも可能であるということになります。


たとえ話として、言葉によって価値を高めている例を紹介します。


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営業マンにとって、身だしなみは非常に重要であり、高級なスーツを身にまとうことが成約率にも影響すると指導された営業マンのまーくん。


それは理解しているけれど、まーくんの給料では3万円のスーツしか買うことができません。


そんなまーくんに、10万円のスーツを購入してもらうのは、至難の業ですよね。


恐らく、10万円のスーツが店頭に並んでいても、まーくんは見向きもしないし、購入を検討することもありません。


そんなまーくんに、仲の良い先輩が話しかけます。


実は、40万円するアルマーニのスーツを、身内で口の堅い人限定で10万円で用意できるんだけど、まーくん買わないか?


こんな提案を受けたまーくんは、少し心が揺らぎます。


そして、この先輩はこう続けます。
分割手数料なしで、5回払いまで対応してくれるよ。


これを受けて、まーくんはついにアルマーニのスーツを購入してしまいます。

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さて、このたとえ話ですが、10万円のスーツそのものの価値は、話の中で全く変化していません。


けれど、まーくんは購入するという選択をしています。この違いを生んだのは何か?


それは、仲の良い先輩が言葉によって価値を高めたからです。


・通常なら40万円するスーツが、今なら10万円で購入できる。
・口の堅い人”限定”でしかこの価格では買えない。
・今なら手数料なしで、2万円×5回払いで購入できる。


先輩が使ったこれらの”言葉”がスーツそのものの価値が変わっていないにもかかわらず、10万円のスーツの価値を「良い買い物」という価値に高めた。


その結果、まーくんは購入するという選択をしたということです。


このたとえ話を読むと、ジャ〇〇ットた〇たを思い出した方もいるかもしれません。


まさしく、あの会社も”言葉”を駆使して商品そのものの価値を高めることで業績を伸ばしてきた会社ですね。


価値とは言葉で表すことができるもの。そして、その言葉によって価値を高めることができる。


これを知っておくと、世の中の商品の本当の価値についてあらためて考えてみたり、自分が商品を売る時にどんな言葉を使うのかを考えてみたりと、良い学びがあると思います。

まとめ

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今日は『価値とはなにか?』というテーマで、モノの価値は何によって決められているのかということについて、書いてきました。


私たちは、生まれてすぐに”名前”という言葉を両親からもらっています。


名前が付けられたことで、自分自身に価値が生まれて、その先の生き方によって、その価値が高まったり、低くなったりする。


そう考えると、一番最初に言葉を与えてくれた両親に感謝したいという気持ちになりませんか?


そして、何より自分自身の価値を高め続けることが、最初に名前という価値を与えてくれた両親に対する最高の恩返しになる。


そう思うと、『価値とは、言葉で表すことができるものである』という考え方はすごく素敵だと思いませんか?

じゃ、またね!

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