国際政治の思想分類

 分類とその帰結(とりあえず)が視聴していて面白い。

https://www.youtube.com/watch?v=AiVeHkMftDo
2021年11月27日 44分36秒
「新日本文化チャンネル桜」チャンネル
「【伊藤貫の真剣な雑談】第2回後半「再生産される悪夢・国際政治リベラル3学派の蹉跌」[桜R3/11/27]」

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6分類
<リベラル派>
Interdependence 相互依存派
Institutional School 制度学派
Democratic peace theory 民主的平和の理論
<保守派>
Offensive realism 攻撃なパラダイム (攻勢の現実)
Defensive realism 防御的なパラダイム (守勢の現実)
Hegemonic stability theory 覇権安定理論
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 表現がオーバーというか「言い過ぎ」って感じがあるけれど、大筋では「間違ってもいない」と思う。「国際政治」という「建前世界」「方便の世界」だけからみてると貪欲な?投資家(社会保険運用や年金運用も含む)がチャイナ市場をこじ開けるために政治を操った、というような部分は、たぶんあえてみないようになさっているのだろうな、という気はする。だから「間違ってもいない」けど……と思う。

 この動画では<リベラル派>の三つを歴史上の順番で希望と挫折の繰り返しとして語り下ろされています(そういうわたしの理解です)。

 Interdependence 相互依存
 国際貿易の相互依存が高まると容易に戦争は起きない、とする理屈。日本の江戸時代から明治くらいまでは割と「うまくいっていた」ようにみえた。けど……。「金塊質量本位制(ふつうこれを「金本位制」と呼称する。通貨のカネと元素のAgとが紛らわしい呼称である 笑)」は貿易上便利な「国際通貨」であったけれど、相互依存を高めることが国際金融の不安定かと国家間の諍いの種のひとつになって頓挫した。

 Institutional School 制度至上
 ハーグ陸戦条約など世界大戦のころから志向された考え方。
 日本敗戦後、世界大戦(セカンド)後の国際世界秩序構築につながった。国際連合(連合国)憲章はその成果。だけれども……。
 話に出てくる通り「そんなの、関係ねー!」って国が出てくればなんの拘束力もない。そもそも常任理事国が勝手をやり出したらそれを止める力は国際連合それ自体にはない(国連軍・国際連合軍隊は国際連合加盟国が出す軍隊に依存している)。

 Democratic peace theory 民主的平和の理論
 USAの、外国の内政干渉をするためのお題目。以上!(おいおいおい 苦笑)
 USAが「なぜ、そうするのか」の動機の説明はない。「国際政治」の舞台上にあるものだけ、事実だけを語っているのでそこは別途、資料を集めて考えるしかない。
 で、まあ、「国益のため」であるとするならば、それはどんな「国益」であるのかは、ちょっとは説明してくれてもいいのに、とは思う(ないものねだり)。

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 第2回の前半とか、したに足すかもしれません。安直に第1回とか、続きの第3回も、ここに付け足し続けるかもしれません。かもしれない運転。運転じゃねーよ。
 いったん、おしまい。

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『新訳蜂の寓話 --私悪は公益なり The Gable of the Bees: or, Private Vices, Publick Benefits,』バーナード.マンデヴィル Bernard Mandeville 著 鈴木信雄 訳,日本経済評論社,2019年 令和元年,377ページ
 これも合わせて読むと、なかなか味わい深い動画になるかと思います。

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https://www.youtube.com/watch?v=_xOeqNJZ5VY
2021年10月22日 41分24秒
「SakuraSoTV」チャンネル
「【新番組】伊藤貫の真剣な雑談-第1回前半「アメリカの政治を語る」[桜R3/10/22]」

・保守(コンサバティヴ)の考え方
・USA大統領選挙の不正の話題

(12021.11.29.月 追加)
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https://www.youtube.com/watch?v=rfHAdcVtMpM
2021年10月23日 21分56秒
「SakuraSoTV」チャンネル
「【新番組】伊藤貫の真剣な雑談-第1回後半「韓国 核武装の準備か」[桜R3/10/23]」

ジェニファーリンド、ダリルプレス
>※伊藤氏が触れているダートマス大学教授
>・ジェニファー・リンド(Jennifer Lind)
>・ダリル・プレス(Daryl Press)
サウスコリア マイト ビー ベター オフ ウィズ イッツ オウン ニュークリア ウエポンズ

 ……これかなあ……題名が違う気がするけど

https://www.washingtonpost.com/outlook/should-south-korea-go-nuclear/2021/10/07/a40bb400-2628-11ec-8d53-67cfb452aa60_story.html

 なぜか「組み込み」にならない。けどまあ、いいか。

 で、たぶんこれに反駁してるらしいのも見つけた。

https://warontherocks.com/2021/10/why-south-korea-shouldnt-build-its-own-nuclear-bombs/

 核爆弾武装すべしって主張はわかる。けど、それを実現するには「説得」が必要だと思う。月刊誌を非難しているけれど、伊藤貫さんも50歩100歩で目糞鼻糞だと思う(日本国内の保守派への悪口に終始してるやんけ! って思った 笑)。

 新聞紙に載った論評以前に、「武力のバランス、拮抗」という点でUSA、ロシア、チャイナに囲まれたこの地(コリアも含む)で「核爆弾で対抗する」ではなく「核爆弾を運用しなければいけない」ってことは自明だ。ただ、核爆弾を2度破裂された本邦では、核爆弾に対する根深い憎悪と懐疑とは世代が変わりつつある現在においてもなお素直に政策にはしにくい、という現状認識は伊藤さんももつべきだ。USAのワシントン・コロンビア特別区から偉そうにリモートで指令をくだす、みたいな態度はむしろ日本国内の論者を意固地に追い込むだけの「愚策」だろう。まあ、どうでもいいけど。お好きなように(笑)。

(12021.12.01.水 追加)

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https://www.youtube.com/watch?v=Gh6hCku0dDM
2021年11月26日 27分31秒
「新日本文化チャンネル桜」
「【伊藤貫の真剣な雑談】第2回前半「国家の存立を左右する国際政治学6つのパラダイム」[桜R3/11/26]」

・核爆弾兵器防衛
・国際政治のパラダイム(視線、観点、みたて)
・国家戦略(日本国の「国家観」と「国家戦略」

・フィロソフィカル(哲学的議論)- パラダイムレベル(学派、視点、視座、観点) - ポリシーレベル(実行、政治としての政策実施)

(国際政治学教授 護憲左翼、親米保守)

外交政策、経済政策の仕事

USAの国際政治学が日本の国際政治学と違う

(日本の国際政治学は「USA従属を正当化するための理屈づけ」に過ぎなかった)

「USAにしがみ付いていないと生きていけない」というマインドセット 76年間

(分類は上に書いたので割愛)

Defensive realism ディフェンシブ・リアリスト・パラダイム

Hegemonic コンベティション

・Offensibe realism theory
ハンス・モーゲンソー Hans Joachim Morgenthau
ヘンリー・キッシンジャー Henry Kissinger
ズビグネフ・ブレジンスキー Zbigniew Brezinski

・国際政治の構造(簡単に)
1. 世界政府は存在できなかった(過去3000年 国際政治は「無政府」状態。同盟も条約も「守らせる」ことは誰にもできない)
2. 共通の価値、判断、政治イデオロギーなど、一切存在できなかった(「正しい」ということは判断出来ない)
3. 国際組織が国際政治の主体であったことは一度もない(国やネイションステート、フェデレーション、民族体が国際政治の主体。頼れるのは「自分だけ」)
4. バランス・オブ・パワー外交政策(剛力のせめぎ合い、押し合いへしあいすることによる「調和」)

(自分の道徳観、自分の政治イデオロギーを押し付ける形で論じがち)

(12021.12.01.水 追加)
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https://www.youtube.com/watch?v=pUEomQU169o
2021年12月3日 22分58秒
「 新日本文化チャンネル桜」チャンネル
「【伊藤貫の真剣な雑談】第3回前半「価値判断が乱れた時代~リアクション保守の蔓延と国際政治の基本4構造」[桜R3/12/3]」

 (前々回(第2回前半)の復習から)
> ・フィロソフィカル(哲学的議論)-
>   パラダイムレベル(学派、視点、視座、観点)-
>   ポリシーレベル(実行、政治としての政策実施)

(価値判断の混乱)
ミーニング・オブ・ライフ    意味
ミッション・オブ・ユア・ライフ 甲斐

19世紀からこちら
「哲学」レベルをふっとばして
「経済」や「政治」の議論をしたため、議論が深まらず安定もしない

「自由」と「平等」

リアクション・コンサーバティブ 反動・保守

コンサーブ 大切に保存する

カルチュアラル・コンサーバティブ
クラシカル・コンサーバティブ
オーソドックス・コンサーバティブ

『Will』『HANADA』『正論』の見出し批判
(記事は「悪口」だけではもたないので、「悪口」への理論付け、ポジション・ライティングではあるかもしれない。「悪口」が気持ちいいーって読者が多いらしいってことが問題なんだろうけどね)
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 (前々回(第2回前半)の復習)
> ・国際政治の構造(簡単に)
1. 世界政府は存在できなかった
2. 共通の価値、判断、政治主義など、一切存在できなかった
3. 国際組織が国際政治の主体であったことは一度もない
4. バランス・オブ・パワー外交政策

常任理事国の拒否権 USA(イスラエル)
国連安保理 国際連合 安全保障理事会

国際政治は「無政府状態」
自国の存続のためになら、条約は破る
(日本国憲法が「一方的に他国を信任」したところで、多国が日本国を守る義務は「一切ない」。それどころか他国それぞれの自国存続や自国利益のためになら日本国を滅ぼすための片棒すらも担ぎうる、ということ)

(12021.12.04.土 追加)
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https://www.youtube.com/watch?v=HKKoyq6uMbY
2021年12月4日 52分5秒
「新日本文化チャンネル桜」チャンネル
「【伊藤貫の真剣な雑談】第3回後半「人間観察の保守3学派~古典派が行きつく防御的リアリズムと民衆参加で出口を失った攻撃的リアリズム、反省なきエゴイストの覇権安定論」[桜R3/12/4]」

 長いタイトルだなあ……縦に細長くしてブラウザは使っているのでお尻が見切れてしまうよ(苦笑)。まあ「タイトルなんて飾りです」とは思ってるけどさ。中身と説明欄とURLが大事(笑)。
(12021.12.05.日 追加)

(前前々回(第2回前半)の復習)
6つの分類の保守の方3個
> <保守派>
> Offensive realism 攻撃なパラダイム (攻勢の現実)
> Defensive realism 防御的なパラダイム (守勢の現実)
> Hegemonic stability theory 覇権安定理論

realismの話題 (「人間観」)
偽善、独善、自己欺瞞
(心理学 認識における不感知)
「オリジナル・シン (邦訳は「原罪」ですな)」

国際政治は「アナーキー」

・守勢リアリスト保守(Defensive realism)
 現状維持、関係の安定のための軍備、外交
 (ジョージ・ケナン ソビエト連邦封じ込め戦略)
 (クラシカル・コンサーバティブ、オーソドックス・コンサーバーティブ)
 (サミュエル・ハンティントン)
 (T.S.エリオット)
 (保守少数派)
 (ウォールター・リップマン)
 (以下後ろに飛びます)

・攻勢リアリスト保守(Offensive realism)
 4つ5つ グレートパワーが有利、有意な立場を持つようにする
 パワーストラングル、 パワーコンペディション
 絶え間なき競争
 自国を有利にするよう画策する
 (現状だと、USA、チャイナ、ロシア)
 USA、67か国の軍事同盟を結んでいる
 世界覇権、グローバル・ヘゲモニー

・オフシュアーバランサー
 ユーラシア大陸の覇権国を海軍力により「封じ込る」
 USAと日本とUKは似た立場にある
 「陸上戦に巻き込まれるべきではない」
 (大日本帝国の中華大陸進出は「攻勢リアリズム保守」としての行動だった)

 ハンス・モーゲンソー(攻勢リアリズム保守)
 ヘンリー・キッシンジャー、ジョン・ミヤシャイマー
 アミヌス(アニムス)・ドミナンティ(ドミネィディ)
 ANIMUS DOMINANDI
 永久の闘争

 ケネス・ウォルツ(守勢リアリスト保守)

18世期までは(王政であったこともあって)
「攻勢リアリスト保守」でも有功であった。

1848年 弘化5年/嘉永元年 (ヨーロッパ地域の)革命騒ぎ
民主主義議会政治(投票)とナショナリズム

19世紀の戦争 国民皆兵

『歴史に残る外交三賢人』中公新書
ビスマルク、タレーラン、ドゴール

血塗れの泥沼の闘争を避ける、と言う意味で「勝てる戦争はするな」

(日本のコリア半島統治や満州経営については、パラダイムからの視点ではうなずくところがあるけれど、細部においてはだいぶ認識が間違っていると思います。コリアからのゲリラ活動は記録がない点など)

 USAの「内政干渉」→ たぶん敗戦後日本以外はすべて失敗

・Hegemonic stability theory 覇権安定理論
 Offensive realism でもOffensive realismでもない
 勢力(強大な力)の誇示(威圧)によって従わせる考え方
 ハイエラーキー 序列による安定
 USAとチャイナ エゴセントリック
 ジョセフ・ナイ
 ジョーン・アイケンベリー
 (思いやり予算の誤解。施設維持費を出しているけれど、日本国内の駐屯基地の工事や日本人職員への賃金、日本産食材の購入に使われている、という点については注意を喚起したい。日本はUSAの属国ではない。手下でも下僕でもない。たとえ軍事的に不公平不均一であったとしても、「同盟国」である)

 共和党ネオコン(イスラエル・USA政治ロビー活動集団のうちのUSA右翼)

 リチャード・ハウス 外交関係評議会 CFR
 「USAのために、世界を『組み込む』。他の国をリメイク(作り直す)」
 スティーブ・ウォルト(皮肉っぽく言っている)
 ケナン(批判している)
 (日本は自主防衛力がない、という見解にも強く反発したい。朝鮮戦争との関連で日本は「再軍備をさせられている」。現状ではUSAマリーンなどに関しては共同作戦が行えるように連携している。USAアーミーは陸上自衛隊との共同軍事訓練を重ねている。ワシントン・コロンビア特別区からの「偏見」だけて語られることには異議を唱えたい)

 バリー・ポーゼント レストレイント 自己抑制
 (紹介されている本の内容は、痛いところを突いている。これは本当だと思う。だからこそ沖縄において米兵による犯罪があれほど野放図にされ続けたのだと思われる。)
 (核兵器装備については、すくなくともチャイナに一矢報いる程度には装備すべきだろう。「バランス」において。
 国防とは「攻めるのが面倒」と敵対国家に思わせることが「初手」だと思っています。) 

 リアリスト(リアリスム)外交 均衡 エクビリアム

(12021.12.05.日 追加)

 これにていったんこの記事は閉じます。

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