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読む情熱大陸

「娘の夢は、小説家になること。
あゆみさん、これ娘にプレゼントします!
娘は、間違いなく夢を叶えて
ベストセラー作家になりますから」

60人のパーティーに著者20人が駆けつける
人気パーソナリティー下間都代子さんが
主催する「耳ビジパーティー」に
わたしが用意したベストセラー作家セットと
銘打ったプレゼントを
受け取ったのは、まさみっちゃん。

彼の娘さんは、難病をもって生まれました。
ですが、神さまは必ずギフトをくれるもの。
娘さんには、才能がありました。

小学生の時、TikTokに書いた文章が
バズりました。
まさみっちゃんは娘さんに
小説家になることを勧め
今14歳の娘さんは
パソコンで物語を書いています。

娘の夢を、応援したい。
親なら誰しも思うこと。

まさみっちゃんは
とりわけその思いが強いかもしれません。
というのも・・・

娘の役に立てなかった・・・
その思いが、心の真ん中にあるから。

娘さんは、腎臓の移植を必要としていました。

多くの場合、親がドナーになりますが
まさみっちゃんはドナーになれなかったのです。

なぜなら彼が、太っていたから。

彼は当時、体重100キロでした。

太ったままでは、娘を助けられないんだ。
次こそは、娘の力になれる人間になりたい。
彼は一念発起し、半年で36キロ痩せたのです。

元高校球児で、スポーツ万能。
動けるデブで、人気者だったし
特に問題を感じていませんでした。

人生初めてのダイエット。
ブックオフでダイエット雑誌を50円で買い漁り
やることを2つ決めました。
食事量を極端に減らし
好きなものを一切止めました。
勤務先まで6キロを一時間半から
二時間かけて歩きました。
雨の日も傘をさして歩き
走行距離は1ヶ月で360キロとなったのです。

ゲーム感覚で取り組んでみたら
1か月で10キロ痩せ、楽しくなりました。
2か月目は走る
3か月目はプール
4か月目は自転車と
やることがエスカレートしていきました。

36キロも痩せれば別人です。

営業マンの彼は
お客さんからどうやって
痩せたのと聞かれるようになりますが
やり方を伝えたら
ストイックすぎてそんなのできないと
言われました。

そこで、わかりやすく3つのポイントに
まとめたメソッドを開発
会社員をやりながらダイエットを
伝授し始めたのです。

そんな時、地元の先輩から
助けて欲しいと声をかけられます。 

ダイエットメソッドに絡めて
自分が販売しているドリンクを
売りたいといわれたので
パワポを作って
先輩のコミュニティでプレゼンしました。

やりたい人!
と声をかけたら
5人の手が上がりました。

その5人をLINEグループで
3か月毎日サポートしました。

ダイエットのモニターになる代わり
ドリンクを買ってもらいました。
ダイエットに成功する人が増え
口コミが広がり
講師として呼ばれるようになりました。

メソッドを無料で提供したところ
100人に広がりました。

ある時、ドリンクを絡めず
セミナーをひらいたところ
メソッドだけでも、成果が出ました。

まさみっちゃん自身の
変身ぶりが広告塔となり
興味を持った人を
どんどんリアル集客していきました。

そんな中、彼は起業を決意します。

手取り18万円で
貯金もない
それでも退路を断ちました。

ダイエットで
100人もの成果も出ているし
金融公庫事業計画書を提出すれば
500万から1000万の資金が借りられると聞き
起業を決めたのです。。

意気揚々と。
3ヶ月9万円のダイエットメソッドを
販売しました。

ですが、全く売れません。
金融公庫からお金を
借りることもできませんでした。

目の前の生活もままならず
生活費を借り入れました。

銀行で借りられたことが仇となり
売上がなくても借りればいいという
思考を持ってしまいます。

それでも、人に貢献したい。

持ち出しが増え
借金が膨れあがったところに
コロナが直撃。

手元に残ったのは30円、預金残高はゼロ。 

退路を断つと言えば聞こえはいいけど
無謀なだけでした。

そして、ついに離婚。
身近な人間をしあわせにできずに
何が貢献なのか。

一から、人生をやり直そう。
会社員に戻って
保険マンとして働くことになりました。

ダイエットビジネスからも手を引き
メソッドを受け継ぎたいと言った人たちに
自由に使ってくださいと無料で託します。

営業は天職。
人に好かれる
結果を出させることは得意だし
いつも人に貢献している。

何がダメだったのかと考え込む彼に
鋭い指摘をした人がいました。

「財布からお金が出て行く時、損する感覚がない?その思考がお金を入らせないんだよ」

自分は気前がいいと思っていました。
むしろ、お金がないのに貢献してる。
そもそも無理があったんだね。
隠れたお金のブロックでした。

決めました。
これからは無理のない範囲でお金を使って
支払う時ありがとうございますと言おう。
お金を使えることに感謝しよう。

そうはいっても使うお金がない
仕事はない
家庭もない。

あるのはスマホだけでした。

セミナーに行くお金もないから見ていたYouTubeで北原照久さんを知りました。

なんでも鑑定団にでている人
というイメージしかなかったけど
素晴らしい人でした。

そんな折、クラブハウスが始まり
北原さんと話ができました。

北原さんに貢献したい。
お金がない今の自分にできることって。

北原さんがよく口にする言葉、運がいい。
そうだ、運がいいアイコンを作ろう。

得意のSNSと、人とつながる力を活かし
黄色い背景に赤文字で 
北原照久氏公認運が良いと
書かれたアイコンを作り
2ヶ月で1000人に提供しました。

そして、北原さんが開く
クラブハウスのルーム「北原バー」で
1日限定運がいいアイコン
1000人を集めるルームが開かれました。

ルームには、700人が集まり
400人が運がいいアイコンになり
北原さんが一番喜んでくれました。

彼のスマホアルバムには
1000人分の黄色いアイコンが並んでいます。

どんな状況でも
僕は運がいいと言いまくって
脳を勘違いさせること。

そんな彼を見ていてくれた女性がいました。

彼にとって彼女は雲の上の人
自分もその域に達したいと
稼ぐモチベーションが上がりました。

新幹線に乗るのはまだきついけど
千葉から大阪へ彼女に会いに行きました。

彼女といるときは無理していいお店
一人の時はコンビニ弁当を買いました。

やがて北原さんのSNSを担当することになり
下間都代子さんはじめ
クラブハウスの人気者と縁ができました。

どんな人にも臆せず
できることをしていたら感謝され
勘違いではなく
本当に運がいいサイクルに乗り始めたのです。

そして、保険の営業マンをやめて
新たな仕事をスタート。

50代女性の導線コンサルティングには
リリースした途端
数万円、数10万円の
お申し込みが入りました。

お客さんは、下間都代子さんから
つながった著者の人だらけになりました。

これまで無料でしてきたことが
貯金が満期になるように結実したのです。

まず、人に見返りなく与える
苦労した時やってきたことが今に活きている。

人の応援も、今なら余裕を持ってできる。
本当の貢献って、これだったんだ。

キャリア30年の著者
望月俊孝さんの
100万部記念パーティーに行ったら
まさみっちゃんからの
スタンド花が届いていました。

一際目を引く
「まさみっちゃん」と書かれた木札と
白一色で統一された花は
彼の思いを表しているように見えました。

さぁ、これからだ。
今度こそ、娘の力になれる人間になる。

がんばれ、パパみっちゃん!

作家/藤沢あゆみ作

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