取締役所信表明

今年の2月からマネーフォワードの取締役を拝命しました。
私はもともと、記帳代行自動化サービスの「STREAMED」を運営している、株式会社クラビスの取締役でした。2017年11月、そのクラビスのグループ会社化によってマネーフォワードの一員となり、3ヶ月後の2018年2月より、マネーフォワード本体の事業本部を任される立場となりました。

創業からわずか5年で東証マザーズに上場を果たしたマネーフォワードは、一言で言うと、「優秀な人がたくさんいる会社」でした。私が任された事業本部は当時すでに70名くらいの人数だったかと思います。そこにポッと出の自分が責任者という立場で入ることになったわけですから、「これは久しぶりにヤバそうだな」と、呼吸が浅くなる思いがしました。

ただ、同時にとてもラッキーだとも思っていました。
それは、みんなが志や生き方の選択に一家言ある、優秀で魅力的な人たちだったからです。話していておもしろいし、刺激も受けるし、何よりポジティブで、前に進んで行くエネルギーと、変化や進化してゆく柔軟性やスピードがある。それでいてスゴくいい奴

そんな人たちの集まりだとすぐにわかったので、私が心がけたのは、「とにかくまず人や会社のありのままを、ありのままに理解し、そしてみんなが120%の力を発揮できるような環境をつくる」ということでした。そうして、今よりもっと一丸となって目標に向かってゆける組織をつくることができたら間違いなくいけると。
私はこれまでの人生で、宝くじどころか、お年玉付き年賀状に当たったこともないですが、人との出会いだけは本当にいつもついていると思います。マネーフォワードのメンバーとのご縁をいただけたことは本当に嬉しいことだと感じました。

ただ、もちろん、全部が全部うまく行って、いい感じだったわけではありません。
日々の仕事の中で「これは違うんじゃないか」「なんのためにやるのだろう」と思うことは諸々ありました。そして、同時にそういうことを感じた時、私はどこかで「新参者だし、サービスや業界の経験・知識もない。何よりここまで大きくしてきた皆さんにモノを言うのは違うだろう。」そんな風に思っていました。

ところが、こういうスタンスで仕事をしていくと、どんどん負のスパイラルに陥ります。「こんなこともオレがやるのか。」「オレに言われても困るな。」
もっとストレートにいうと、「知らねーよ」「じゃあ勝手にやれよ」という思いですね。
そんなネガティブ思考のマインドシェアが拡大すると、ストレスばかりが大きくなっていきます。そんな心理状態の時に「こんな風に思っているなんて、責任者なのに無責任だな。」なんて自分を責めたりすると、自分自身の中に抱えた矛盾でさらに苦しくなり、何がしたいのかよくわからなくなっていきます。「みんなが120%の力を発揮できる環境」なんて、自分で言っておきながら、自分が一番白けてしまったりします。悩みに悩んで、身を引いたほうがいいんじゃないかと思ったこともありました。

結局、そういう状況を乗り越えるには、自分自身が置かれた状況を肯定するしかないです。器用ではない私の場合は、割り切ったり、考えないことにしたり、ものごとに目を瞑るというやり方はうまくできません。やるなら自分がこれだと思える方向に徹底的に考えて、全力投球しないとパフォーマンスが出ないタイプです。

「なんでだよ」「勝手にしろよ」ではなく、もう起きていることなのだから肯定する。
そして、「ここから未来をどうするか」「これからできること」を考える。
それから、今の状況がどうであれ、感謝する。「ありがとう」と3回言ってみると大抵どんなこともありがたいことに変わります。

そうしてなんとかうまくネガティブスパイラルから抜けてみると、結局は自分で自分を苦しくしていたことに気付きます。謙虚さと責任回避を混同していたことにも。

そのように切り替えて、1日1日ベストを尽くす。思いっきり生きる。そうシンプルに思えるようになると、毎日が楽しく、みんなのことが好きだと思いながら過ごせます。

私の所信表明は「本気でやります」という一言に尽きます。
人間のウェットなところもひっくるめて、めっちゃ強い、真に最強の組織・チームとして、たくさんの感動シーンを社内外に生み出していきたいと思っています。


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竹田正信 Masanobu Takeda

株式会社マネーフォワード 取締役/株式会社クラビス 取締役。一貫してITベンチャー畑(スタートアップ〜一部上場)を約20年。過去から今に至るまでの主な担当領域はセールス・マーケ、事業戦略、人事企画、M&AにおけるPMI等。長野県出身、早稲田大学第二文学部卒。愛犬の名前はむーたん。

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年齢も職種もさまざまなメンバーが、どんなことを考え、仕事やサービスとどう向き合っているのかをお伝えします。
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