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株式会社スタディカルテ を設立しました。

7月16日に法人登記を終え、株式会社スタディカルテを設立しました。この機会に簡単な事業概要をnoteにまとめてみました。どんなサービスを提供するのか、ご興味のある方はご覧いただけると嬉しいです。

① サービス内容

株式会社スタディカルテは、“自学自習の最大効率化” をコンセプトに、プロ講師の個別指導をオンラインで受けられる教育サービス “スタディカルテLab” を8月から開始します。

なぜ自学自習に注目しているのか。

それは、従来の予備校や塾での集団授業では、生徒の学力や関心に関係なく一方的に授業が進んだり、授業を受けた後の勉強の仕方が原因で、授業内容が定着しないまま学習したつもりになってしまっている生徒が潜在的にかなり多くいるからです。

そこで、スタディカルテLab では生徒の学習進度に沿って1700個の授業動画などのデジタル教材を活用することで必要な知識の習得を事前に終わらせ、オンライン授業では学んだ知識の確認や議論形式でのやりとりを中心におこないます。そして、このやりとりを通して潜在的な課題を発見し、その生徒に最適な宿題を提供します。

このような独自の学習サイクルを繰り返すことで、生徒の自学自習における学習の質を高めていくサービスを提供します。

その中でも “学習コンシェルジュ”はスタディカルテLab の大きな特徴の1つです。教育現場での生徒からのニーズヒアリングと試行錯誤によって、このサービスは生まれました。

学習で悩んでいるとき、頑張って考えれば1人でも結論を出したり、行動出来たりするんですが、継続的に考えるのって大変で難しいんですよね。そこにプロのサポートがあった方が、確実に捗るんです。

独自に開発したフォーマットに沿って、これまでの学習状況を徹底的に洗い出し、目標やルール、優先順位を固め、そのヒアリングに基づいて最適な授業設計をしていきます。そして、定期的なオンライン指導を通して生徒が自力では気付けないような課題を深掘りして、ピンポイントで最適な解説と指導を繰り返していきます。

さらに、それらのカリキュラムや指導内容が “カルテ” となって郵送で定期的に届きます。学習記録、進捗状況、疑問点が解決するまでの思考過程が詰まったオーダーメイドの参考書です。

コーチング、認知心理学、脳科学などの専門的な知見に基づきながら、現時点の状況から目標を設定して、実現可能なプロセスを具体化すること。いかに緻密にヒアリングと授業の設計が出来るか。それが、効率良く自学自習をする上で重要なことだったりします。

参加表明をしていただいているプロ講師は10人以上。生徒から支持を集め、数多くの実績を出してきたプロ講師の方々にご協力いただいています。

以下は、4月〜6月にモニターとして協力して頂いていた浪人生の声。ちなみに2018年のセンター試験は52点でした。数ヶ月で30点弱上がりました。勉強を頑張っているのに、伸び悩んでいるような生徒に特にオススメです。

2週間の無料トライアルを体験することもできるので、ご興味のある方は是非お試しください。ホームページはこちらから。

② これから開発していくシステム

一方で、この「プロ講師 × 個別指導」における事業領域は、殆ど全てアナログの状態で、テクノロジーで置き換えることが難しい事業領域だったりします。そして、経験と実績の豊富なプロ講師になると、相応の指導料をお支払いしないといけないために、どうしてもサービス提供は都市部に集中し、授業料も高額になってしまいます。

そこで、スタディカルテはこの事業領域にテクノロジーを融合させた新しい教育手法をデザインしていきます。今はまだ高価格ですが、ブラックボックスになっている有意性のあるデータをオンライン上で集め、それを活用することで、数年後に授業コストを 1/10以下で提供出来るような教育インフラの構築を目指していきます。

この記事では詳細を伏せますが、プロ講師の方々は場所に縛られずに、指導スキルに見合った高収入を得られる環境を提供しつつ、ユーザーの方々は良質な個別指導を低コストで、部分的に無償で提供が可能です。必要なデータの蓄積に関するプロトタイプも開発できています。地方や学習塾への実証実験をおこない、段階的にシステム開発を進めることで、こういった教育サービスを数年後に実現できることを目指しています。

③ 目指している未来

最後に、何故このようなサービスを開発しようとしているのかについて。これまで記事を読んでくださっている方は、教育格差を放置することによる日本の経済的損失はどれくらいの規模か、ご存知でしょうか?

文科省の統計資料によると、教育格差を放置することによる日本の経済的な損失は3兆円弱、日本の財政負担は1兆円強にもなるとも言われています。地方の人口流出といった少子高齢化による様々な影響もあり、このままでは日本は確実に衰退していきます。(出典

教育は、全ての自己実現の基盤になり得るものです。それにも関わらず、地理的・金銭的格差は依然として解消できずにいます。環境に恵まれずに諦めざるを得なかったり。そもそも選択肢が与えられてなかったり。この閉塞感のようなものは、恐らくこれからの日本にさらに拡がっていくように思っています。

このままでいいんだろうか?

自分の答えはNoでした。

でも、その理由は使命感といった綺麗な感情ではありません。それは、自分自身が当事者だったから。そして、環境に恵まれずに諦めていく人達を沢山見てきたから。

この記事を読んでくださっている皆さんにも、いつか、子どもを授かる時がきたり、あるいは既にいらっしゃるかもしれません。その子ども達に、自分が見てきたような子ども達と同じような思いをさせたくないな、と思うんです。

「全ての子どもたちが、自分の夢を信じられる社会へ」

その実現のために、スタディカルテはテクノロジーを融合させた新しい教育をデザインしていきます。

※ これまでの取り組み、創業に対する想いはこちら

④ これから発信していくこと

長くなりましたが、ここまで記事を読んで頂いてありがとうございます。このnoteでは、以下のようなことを発信していければ、と思います。

・どうして、教育を変えていこうとしているのか。
・どのように、教育を変えていこうとしているのか。
・スタディカルテというサービスが他のサービスと何が異なるのか。
・EdTech(教育 × テクノロジー)での教育現場で見えてきたこと。
・スタートアップをする上でのリアルな話。

スタディカルテに興味を持たれた方、何かご意見やお問合せなどは以下の連絡先に宜しくお願いいたします。

Twitter:masas0731
mail:higuchi@studykarte.com

#スタートアップ #教育 #EdTech #大学受験 #教育格差

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