個の時代 量より質の追求へ


パーキンソン病患者のためのダンス「DANCE for PD」

ワークショップに参加してきましたので、いくつか報告です(^^)

先日、「Lithe Life Studio」代表の溝口葉子さんからこのようなメールをいただきました。一部をご紹介させていただきます。

まず。。。40人も参加していてビックリしました!
そのうち、医療関係者や、大学の教授など、パーキンソン病の方とふだんから接している方がやはり多く、
また、医療関係者といっても、皆さんダンスの指導者でもあるというところにも驚きました。

海外では有名なバレエ団がこのプログラムを取り入れているのですが、
日本ではスターダンサーズバレエ団が窓口となっているようで、

ダンスプログラムのワークショップ自体は本当に参考になって、
今日ブログにも書きましたが、これから私がどのようにダンスプログラムを作っていきたいかが、明確になってきました。
本当に素晴らしい経験をさせていただきました!
これについてはまたお話させていただきますね(^^)

アメリカやオーストラリアからプログラムの講師が来ていて、
その他、アメリカから若いダンサーが二人参加していたのですが、
やっぱりポジティブさというか考え方のしなやかさがあって、一緒に話をしていると元気になりましたし、
本もみんなで見て、感想をもらったり、西洋人からの視点からも良いアドバイスをいただいて、楽しくなりました☆

彼女からのメールには医療関係者であってもダンス指導者であったり、考え方、取り組み方が日本ではない発想であることに感銘を受けたようです。小生もyoutubeの映像を拝見させて頂きましたが、認知症患者さんのリハビリというよりともかく楽しくやっていただくと言ったイメージが強く、この点は特に日本のとの違いを痛感した次第です。

日本での取り組みは?

2014年フィンランドのカロリンスカ研究所が発表したフィンガー研究で認知症予備軍、軽度認知症であれば歩行を中心とした運動と生活改善で回復また進行を食い止めることがわかり世界を驚かせました。この発表は『認知症になったら終わり』と言った概念を覆し患者さんたちに希望を与えたと言えます。

その後日本でも積極的に歩行運動が取り入れられ 様々な発表がされていますが、概ね効果があると言った発表が多くを占めています。

本当にこれで良いのか?

実は小生このような改善プログラムに参加した方からお話を聞いたことがあります。『1日に何歩以上歩いてください、このような運動してください』と言われるんだけど、『歩くと膝が痛くなって我慢するとそんなに歩けなくなる』と言ったことです。

歩く量をプログラムを決めて継続的に行うことは大切なことなのですが、もっと大切なことは『本人が本当に楽しく色々なことを想像して出来る限りか』ここがポイントになってきます。運動の質がここで決まると言っても過言ではありません。youtubeの映像もご覧いただければわかるように ともかく楽しく動くことを心掛けて、想像力を最大に引き出しながら動いています。

つまり ただ決められた運動を決まった回数、量を行うと言ったことではありません ここに日本で欠けている大きな問題が潜んでいると思います。

大学病院では無理

今回参加者の中に有名大学病院の医師もいたそうですが、やはり組織の中ではこのような取り組みは難しいことを話されていたそうです。個の時代 それぞれのカラダにあった発想こそ重要になってくるのですが、ビジネスの世界では今この点が注目され 発想、イノベーション、やりがい、働きがい、と言ったことに活用する動きが少しずつ動き出しています。

しかし、高齢者医療や介護ではこの点日本ではまだまだ難しいことなのですね。

溝口さんも小生と同様なことを感じておられるようで ブログにそのことを述べられています。個の時代はただやるのではなく  それぞれの状態を把握しながら調整から入っていく 

測定や数値ではない部分が大切なのですが、なかなか日本だと難しいようです。また、その楽しさを素直に受け取れるココロとカラダも大切かなと思いました。とその後のメールでも述べられていました。

『studiopivot』も「Lithe Life Studio」もベクトル方向は同じ これからも動きの質を追求していきたいと思っています。


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