物語医学とは?

医学も共感の構築へ

どこが痛みますか?と尋ねるのではなく『あなたの人生について話してください』と語りかけ病気に至ったプロセスストーリーを聞き取る。そんな方法がコロンビア大学医学部で行われている患者へのアプローチ法です。

この方法で医師と患者の共感を構築し、患者の人生物語を背景に症状を判断することができるようです。また医師からも病気になったプロセスを物語にしてわかりやすく患者に話す事で患者自身の理解力も高まり、病気の改善にも好影響を与えています。

参考文献 P-186

どん底から生還した佐藤さん

彼も初対面の私に脳出血が起きた時の仕事やプライベートでの気持ちを語ってくれました。その時は色々な苦しみから逃れるのに暴飲暴食を繰り返し体重が100kgあったことやプライベートでも片ずけなければならないことなど、本当にたくさんのことが頭の中を錯綜していたことを物語ってくれました。

クーデターが起きたのですね

カラダは本来その人のために一生懸命働きます。何があっても一生懸命働きます。社員に例えれば、決して給料上げろ、有給よこせと言ったことも言いません 決して見返りは求めません 素晴らしいパートナーです。しかしそんなパートナーも限界が近ずくと痛みや不調と言ったメッセージを送ってくるのですが、それを無視して暴走すると素晴らしいパートナーはクーデターを起こします。

わかってくれないのならもういいです

佐藤さんの場合脳出血といった命に関わるほどのクーデターだったわけですが、見方を変えればそれほど負担をかけていたことがわからず、突き進んでいたと言うことです。佐藤さんは私の描いた物語にも素直に耳を傾けてくれます。

共感の構築

佐藤さんとの話し合いの後 なんといったらいいのか?不思議な共有感がありました。間違いなく 清々しい感覚です。この人になんとか完治してほしいな〜 、この人治るな、といった。そんな感じの不思議な感覚です。

佐藤さんは『いたこ式キャリア面談』で相談者のキャリアアップ物語を構築して 相談者との間に共感を構築しているのだと思います。これが佐藤さんの『回復力の源泉であることを感じました。』

個の時代だからこそ共感

物々しい共感でなく自然にすんなりとした共感、これが本当に良い方向に進む原動力になることを最近実感しています。ただ注意しなければならないのは進み始めに今までの歪みが出ること もう一度考え直すために ストップがかけられることがあります。しかし確実に進めばそれだけでいいのです。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?