フリーランスのエンジニアが個人開発したARサービスを大幅リニューアルした話
今年3月にUNIVERSE.ARというARサービスを個人で開発してローンチしました。当然リリースした本人としては「コレはイケる!」と思いリリースしたのですがそこまで反響は得られず。。
・Webサイト見ても、そもそもどうやって使うのか分からない。
・使い方は分かったけど、それで?
こういった反応が大半でした。
リリースしても使ってもらえない、、、これまでの仕事で「作る」ことがゴールだった私には初めての体験でした。
この記事では何をどう考えサービスをリニューアルしたのか?をまとめました。そしてこれらの事はローンチ前にもっと考えておけば良かった事でもあるので、これから自身のサービスを開発しようとする方、いま開発中の方、既にリリースして運用中の方など、誰かの参考になれば幸いです!
興味を持ってもらえたら是非Twitter(@masa_oka108)等で気軽に絡んできてください!私も試行錯誤中ですが色々お話しましょう!
サービスの簡単な紹介
こちらがリニューアルしたWEBサイトです。
https://universear.hiliberate.biz/
アプリはこちらからインストール可能です
ios
https://itunes.apple.com/us/app/universe-ar/id1287387215?mt=8
Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.HiLiberate.Universe
出来る事は主に2点
・アプリを使って企業やクリエイターなどのユーザーが作成したターゲット画像を「読み取り」AR空間でビデオが楽しめます!
・アナタもオリジナルな画像と動画でARコンテンツを「作成可能」です!
実は良い反応もありました
冒頭であまり反響が無かったとネガティブな事を書きましたが良い反応もありました。サービスをクローズしないで今回リニューアルを至ったのも、こういった反応に可能性を感じた為です。
・音楽のプロモーションで使いたいと言ってくれる人が現れた
・Appを使って実演すると大体「おおーすごい!」と驚いてもらえた
・すごく良いサービスなのでアンドロイド版も欲しいと言ってもらえた
ここで私が思ったのは「使ってもらえさえすれば、もっと楽しんでもらえるのではないか?」でした。
実際、目の前でユーザーに使ってもらって
「ユーザービリティ評価」という手法にあたりますが、実際にアプリを目の前で使ってもらってその様子を観察、適宜インタビューしました。
ユーザーには何も言わずに「こういうのリリースしたので良かったら今ココで使ってもらったり出来ませんか?」というのを4〜5人にお願いしました。ここで目の当たりにしたのは主に下記3点でした。
1.アプリの起動の遅さ
開発時は「少し起動遅い時もあるなー」程度に捉えていましたがユーザーからしてみるとカナリ長く感じるようでした。
時にはクラッシュして起動せず、、当然その人からの評価は悪く、その後うまく動作してもイマイチ盛り上がらず。これは致命的なバグだと認識しました。
2.WebサイトのUI/UXの悪さ
Webサイトを見てもどんなサービスか理解できない。
ユーザーとしては何をしたら良いのか分からず、せっかくWebサイトにアクセスしてくれてもココで脱落してしまう。
3.アプリのオンボーディングの悪さ
ユーザーがアプリをインストールした直後、そこから何をして良いか分からない。
ここで私が学んだ事は下記の通りです。
・ユーザーは自分が思っているよりも「数百倍は待ち時間(起動やロード時間)にシビア」
・また思った以上に「思い通りには操作してくれないものである」
次はコレをやって欲しい、その次はコチラへ、と開発側からしたら丁寧過ぎる位に説明する必要がある。もちろん冗長な文章ではダメでシンプルで分かりやすく伝えなくてはいけない。
余談ですが目の前でユーザーが使いづらそうにしているのを見ると本当に胃が痛くなり、なんとしても改善しなくては・・・!と危機感を駆り立てられました。
検証すべき仮説
ここでリーンスタートアップの手法を導入しました。
リーンスタートアップの手法とは超ざっくり言うと下記のサイクルをなるべく早く回して最速でプロダクトを開発しよう、という手法です。
1.仮説を立てる(例:みんなARを面白いモノだと考えていて自分で作れるプラットフォームがあればみんな使うだろう)
2.仮説を検証できるMVP(最低限の機能のプロダクト)をリリースしてユーザーに使ってもらう
3.仮説が正しかったか?間違っていたか?を学び、次の仮説を立てる。1に戻る
今回、私が立てた仮説は以下のものです。
仮説1
Webサイトとアプリでサービス内容が伝われば、もっとサービスを使ってもらえて下記コンバージョンの数値が上がるだろう。
「ユーザー登録数」「アプリインストール数」「Webアクセス数」など。
仮説2
アプリの起動が速くなりクラッシュしなくなれば「ターゲット画像の読取数」「リテンション率」が上昇するだろう。
実際に対応した事
次に仮説を検証する為に何をやったら良いか?を考えました。
こちらはUI/UXを含んでいて内容を細かく書くとそれだけでもカナリのボリューム、、、なので今回はプロットのみ記載に留めようと思います。
仮説1を検証する為にやった事
1.まず下記を考えました。
・メインユーザーは誰か?
・そのユーザーにとってのメリットは何か?
・一番やって欲しいユーザーアクションは何か?
・そのアクションの参入障壁を低くするにはどうしたらいいか?
・そのアクションへの導線は複数回、登場しているか?
・ユーザーが普段使っているUIに似せるか?
・オンボーディングを強化するにはどうすれば良いか?
2.自分がイケてると思うサービスを列挙してUI比較表を作成
3.ペルソナの作成と分析
4.1〜3をまとめてワイヤーフレームに落とし込む
5.実装
仮説2を検証する為にやった事
こちらは単純ですがクラッシュしないようプログラムを修正しました。
仮説とは別の観点からリニューアルした事
1.Android対応
上にも書いた通りですが「Androidはないの?」という声を複数頂きまして、もともとUNITYで開発していたので一部機能制限Verではありますが割とスムーズにリリース出来ました。
今後・まとめ
今回かなり大幅にリニューアルしたのですが、それでもまだまだ改善したい、しなくてはいけない点があるので先は長い状態です。
今回の仮説検証の結果はまた何かの形で紹介できればと思っています。
ちなみにリリース時に書いたqiitaがこちらになりますので良ろしければ。
https://qiita.com/okamok/items/92db79adef71e5363eca
最後になりましたが・・・
①是非こちらのARサービス「UNIVERSE.AR」を使って頂きたいです!
また何でも良いのでフィードバックを頂けますとすごく嬉しいです!
WEBサイト
https://universear.hiliberate.biz/
アプリはこちらからインストール可能です
ios
https://itunes.apple.com/us/app/universe-ar/id1287387215?mt=8
Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.HiLiberate.Universe
②ここまで読んで興味を持ってくれた方は是非Twitter(@masa_oka108)などで気軽に絡んでもらえたら嬉しいです!
個人開発、グロースハック、プログラミングなど。強い方〜初学者の方までどなたでもお待ちしております!
オカムラ
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