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G1 CLIMAX 33

約半年ぶりの、プロレス観戦に足を運んで来ました!

プロレスを見始めたきっかけは、弟の影響で、特に武藤敬司(グレートムタ)さんの華麗なファイトスタイルに魅了されていました。

毎週地上波で深夜に放送される「ワールドプロレスリング」は録画し、何度も見返していたっけ。

現在は「新日本プロレスワールド」という動画見放題の会員になり、スマホでどこでも視聴できる文明の利器に感謝ですな。

しかし、現地観戦が1番!

…という事で、年間通して最も過酷で盛り上がるリーグ戦、「G1 CLIMAX」に"参戦"を決めました。

準決勝には、かつて僕がプロレスにハマるきっかけになった武藤さんを崇拝していたという、内藤哲也選手が勝ち進んでいた。

内藤選手は武藤さんに引けを取らない華麗なファイトスタイルが魅力で、さらに会社批判、マイクパフォーマンスやバックステージコメントなどでファンの心を鷲掴みにし、ある意味、武藤さんにはない魅力でカリスマ性を発揮している。

しかも、内藤選手は武藤さんの引退試合の相手を務め、まさに「武藤イズムの継承者」といっていいだろう。

元来、新日本プロレスは"ストロングスタイル"という打撃技や関節技などシンプルな技でゴツゴツしたファイトスタイルを標榜し、昔の映像などを見ると、まさに「闘い」という趣が色濃かった印象を抱く。

しかし、昨今では飛び技や投げ技など、華麗かつ危険な攻防が増え、多様性が求められている。そんな目の肥えたファンや、ビギナー層をも唸らせる内藤選手は「時代の寵児」である。

さて、前置きが長くなってしまったが、
大相撲の聖地であり、G1 CLIMAXの聖地でもある両国国技館にて
"時代のカリスマ"内藤選手と、世界のプロレスラーで身体能力NO.1といっていいWill Ospreay(ウィル・オスプレイ)選手の準決勝を目の当たりにした。

両者は以前にも2度、一騎討ちが実現しているが、その時はコロナ禍で歓声なし。
果たして、声援解禁で迎えた3度目の一騎討ちは会場が大爆発した。

スピードや飛び技ではオスプレイ選手が上回るも、内藤選手も食らい付いていく展開が繰り広げられる。
終盤、オスプレイ選手のキックが、避けようとしゃがんだ内藤選手にヒットする。
足に来て、なかなか立てない内藤選手。
生で見ているからこそ、明らかにアクシデント発生!である。

「試合続行不可能か?」「どうなる?」と群衆が固唾を飲む中、徐々に体勢を取り戻す内藤選手。

最後は、デスティーノ(スペイン語で"運命"という意)というアクロバティックな必殺技で勝利した。

会場は「ナイトー!ナイトー!」の大合唱で勝利者を称える。

率直に「命を張っている」気持ちを感じた。

脳は鍛えられない。しかし、「たとえ、意識が飛ぼうとも最後まで闘い抜く」という強靭な精神力によって、内藤選手は、最後の場面で意識を取り戻したのだろう。

プロフェッショナルだからこそ、試合は無事に成立する。

その当たり前の結末が尊く思えるほど、ハラハラドキドキの展開で、安堵したファンも多かったのではないだろうか。

新日本プロレスは、昨年、旗揚げ50周年を迎え、新たな選手が日本だけにとどまらず、外国人も含めてたくさん誕生しています。

ワールドワイドに発展している新日本プロレスから、これからも元気を貰う事でしょう。

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