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NMB48「だってだってだって」のMVが素晴らしい

まずはこちらのMVを見ていただきたい。普段アイドルのMVを見ないという人も1度見ていただきたい。


見ていただけただろうか。こちらはNMB48の23枚目シングルの表題曲「だってだってだって」のMVである。センターは梅山恋和(うめやまここな)と山本彩加(やまもとあやか)のダブルセンターである。2人とも難波の未来を背負うメンバーである。

こちらのMVは簡単に言えば、MVを撮っているMVである。MVの設定はダブルセンターの2人が男の子に恋をしているという感じである。歌詞を聞いていると、女の子は好きな男の子のことになると不器用になってしまい、そんな自分のことが嫌になっちゃうといった感じである。ここまでがMVで撮っているMVの内容である。

そして、僕たちが見ているMVではこの内容に加えて、実際にダブルセンターの2人が演技のはずだったのに、その男の子のことをほんとに好きになってしまうという内容が加えられている。
演技のはずだったのにほんとの気持ちを抱いてしまったというあれである。


このMVはほんとにいいMVだと思う。なにがいいってまずは単純にかわいさである。ダブルセンターの梅山本をはじめ、難波のメンバーはほんとにかわいいしパフォーマンスがいい。フラットな目で今のメジャーアイドルを見るとしたら難波が1番だという人は多いだろう。結成10周年のグループで、17歳18歳のこれだけ魅力的なメンバーがダブルセンターをしているグループなんてほかに見当たらないだろう。

そして、そのダブルセンターの演技がめちゃくちゃにいい。男の子を気にしている時の目線や表情なんかは最高すぎる。目線を下に落とすところが何回かあるのだが、そこは特に最高である。JKはすごい。ドラマでも2人の演技が見てみたいと思わせられる。しかもすごいのはMVで撮っているMVでの演技だけでなく、MVでの演技も自然体でめちゃくちゃいいのだ。

ここで演出の素晴らしさについても触れておこう。MVで撮っているMVと僕たちが見ているMVというものがあるのだが、今見ているのがどちらなのかが簡単に分かるようになっている。MVで撮っているMVの方は、画面のサイズが少し小さい。画面の上下に黒の余白があることに気がつくと思う。注意してMVを見ていると、映っている映像の縦幅が変化しているので分かると思う。小さい方がMVで撮っているMVの映像である。つまりMV中でなぎちゃん(渋谷凪咲)がカメラに収めている映像である。
このことは言われないと気づかない人もいると思う。けれどこのことに気づけば今映っているのが演技の演技なのか演技なのかが簡単に分かるようになる。この演出もめちゃくちゃにいい。このMVの監督である加藤マニさんの他の監督作品も見たくなってくる。

次に素晴らしいと思うのはMVに難波のメンバー関係が表れているところである。ダブルセンターのメイクや準備をお姉さんメンバーが手伝い、お姉さんメンバーがカメラマンをしたり監督をしたりマネージャー業務をしているシーンがたびたび映る。今回のダブルセンターは若手メンバーであり、難波には魅力的なお姉さんメンバーもたくさんいる。そんなお姉さんメンバーが今回のダブルセンターを支えているというのはMV内だけの話ではなくて実際もそうなのだろう。そんなメンバーの関係性が映っているのもとてもいい。

そして最後は再び演技の素晴らしさである。1分30秒頃からここなが泣く演技があり、OKが出るとすぐに笑顔を見せるというシーンがある。ここで流れている歌詞が「そう その後で さっきの私 悔しくて泣いてるよ」であり、歌詞の通りここなは泣く演技をする。だけどこれも演技なのですぐにおどけたような笑顔をメンバーに見せる。泣くという難しい演技も簡単にこなせるという演出で、好きな男の子に対するふるまいなんかも全部演技でやれますよというのを見せつけている。これがあるから、ほんとに好きになっちゃったというのが余計に際立つ。泣きの演技まで完璧にこなせるのに、演技じゃなくほんとに好きになっちゃうというのがとてもいい。まあどちらも演技なのだが。だがその演技の質がとても高いのだ。MVで撮ってるMVでも、MVでもなくほんとに好きになっちゃってるんじゃないかという風に感じさせられてしまう。演技力が高いのが分かっているのでどうか演技だと信じているのだが。

以上が「だってだってだって」のMVが素晴らしいと思う点である。もちろん、他のメンバーの良さやダンスの良さもあるし、当然歌詞の良さもある。
この記事を読み終えた方はぜひもう1度MVを見ていただきたいと思う。

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