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【19/20プレミアリーグ第6節】ウェストハム・ユナイテッドVSマンチェスター・ユナイテッド マッチレビュー

こんにちはMasaユナイテッドです。一体いつになったらユナイテッド快勝のレビューが書けるのでしょうか(笑)。ハマーズもチチャリートは退団してしまいましたが、なかなか良いメンバーが揃ってますよね。個人的にはシャボン玉が舞うロンドン・スタジアムの雰囲気好きなんですよ!昔ハマーズのフーリガンをテーマにした「フーリガン」という映画がありましたが、なかなか面白かった記憶があります。どんな試合になったのか?ではいってみましょう!

👿フォーメーション

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ユナイテッドはレスター戦と同様のフォーメーション、同様のメンバーで臨む。ミッドウィークのアスタナ戦で好印象を残したロホとゴメスがベンチに控える。先発での起用も噂されたグリーンウッドが扁桃炎で帯同できず。故障、離脱者が多い中での一戦となる。一方のウェストハムは前節ビラ戦の4-3-3から4-1-4-1に戻してきた。そのビラ戦でレッドカードを受けたマザークに代わって左SBにクレスウェルが入る。ランシーニが謎のベンチ外で代わりにマラガ時代のペジェグリーニの教え子、フォルナルスが中盤に入った。

【Substitutes】
ハマーズ:ロベルト サバレタ バルブエナ  スノッドグラス  ウィルシャー  カルロス・サンチェス  アジェティ
ユナイテッド:ロメロ トゥアンゼベ ロホ フレッジ  ゴメス チョン  リンガード 

👿前半~リスクを掛けない戦い方~ 

塩試合を展開した前節レスター戦と同じメンバーで臨んだユナイテッド。スールシャールはドMなのだろうか?それとも上手くプレーできていない選手、システムを使い続けるドSなのかどっちだろう?奇しくも相手となるウェストハムもレスター同様の4-1-4-1を使ってきた。試合開始からお互いに非常に慎重に試合に入った印象が強いが、そこには若干のニュアンスの違いが感じられた。まずはユナイテッドの狙い、ゲームプランから見ていく。

開始からまず目に付いたのは、バックラインや深い位置から前線へのロングボールだろう。今季は基本的にパスを繋ぎ、ポジェッションし前進する事になっているが、今日は中盤をすっ飛ばし、前線、もしくわ裏のスぺースへジェームズやラッシュフォードのスピードで抜け出そうとしていた。後ほど詳しく書いていくがウェストハムの強固な中盤のブロックの為にそうなったとも取れるが、マグワイアやマティッチの目線からは意図して蹴っていたように見える。それに合わせてプレスも今日はかなり緩く、ラッシュフォードやペレイラが時折CBやGKに追い込みを掛けるが、後との連動性は皆無だった。今日のユナイテッドのゲームプランは一言で言えば「リスクを掛けない」だろう。アウェイということもあり、まずは失点しない事を目標にゲームをスタートさせた。

レスター戦同様のシステムのため、お互いフォーメーションが噛み合い、基本的にお互い人に付くディフェンスを行っていたが、フェリペ・アンデルソンは、レスターのマディソン同様、中間ポジションにいる事が多く、ワン=ビサカとマクトミネイに選択を迫るポジショニングをしていた。そのウェストハムの方は、ユナイテッドのビルドアップに対して、CBがボールを持った時はプレスを掛けず、FWのアレーは一列下がってマクトミネイをケアし、マティッチに対してはノーブルが出ていき対応する形を取ってきた。つまり、第一プレスラインをユナイテッドのボランチに置いた4-4-2の形でブロックを敷く。

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そこで止められずユナイテッドが前進して来れば、ノーブルがボランチの位置ぐらいまで下がって4-2-3-1の形になる。このように、キャプテンでもあり、ベテランのノーブルの豊富な運動量を活かした強固な中盤のブロックを敷く守備システムを用意してきたのがぺジェグリーニだった。そしてボールを奪えば中盤の「3」が前へ出て、持ち前の創造性を発揮し、比較的自由に攻撃に出る。両WGのアンデルソンとヤルモレンコは共に利き足とは逆のサイドにおり、中に絞ってプレーするのが前提の配置だと思われ、実際先制点はこの二人が中でプレーして生まれている。

4-1-4-1は中盤とディフェンスが分断されやすいシステムである。ワンボランチのライスの両脇にはスペースができやすいが、ウェストハムは先述したノーブルの戻りと、CBディオップの積極的な迎撃でそのスペースを消していた。ユナイテッドが1トップだったので、ディオップは迷わず前へ出てディフェンスができたのもあるだろう。このようにお互いに慎重に試合に入ったように見えて、ユナイテッドの方は悪く言えばチキンな姿勢、ウェストハムは準備してきた形というように若干ニュアンスが違っていた。

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しかし徐々にペースを掴んだのはユナイテッドの方だった。次第にプレスを強めていき、高い位置で奪ってウェストハムを押し込むようになっていく。20分のペレイラ、「こんな軟弱な戦い方はユナイテッドじゃねぇ!」と言わんばかりののプレスバックは素晴らしかった。こういう気持ちが見えるのはペレイラの良いところだが、結果がでない…。また前へ出ていったマクトミネイが右サイドで数的優位を作り攻勢に出る。しかし、引いてブロックを敷いたウェストハムのディフェンスも固くシュートまでいけない。逆にウェストハムは30分ごろから中盤のプレスを強めていき、ボールを回収してポゼッションでユナイテッドを上回っていく

ウェストハムの中盤の4人は自由に攻撃に絡みながらも、お互いのサポート意識が強く、例えばアンデルソンがサイドでボールを持つと、必ず1レーン隣のフォルナルスが近くに寄っていきパスの選択肢を増やそうとする。さらにはノーブルまでサポートに来るので、ユナイテッドは対応が後手になり、左(ユナイテッドの右)サイドからかなり攻め込まれる展開に。そして前半終了間際の44分に、アンデルソンの動きを誰もケアできずに見事なアシストを許し、ヤルモレンコにゴールを割られ先制される。前半のシュート数はユナイテッド2本、ハマーズ4本。お互いに攻め手を欠いたように見えて、自分達のやりたいことが出来ていたのはハマーズの方という印象で前半終了。

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【前半スタッツ 左ハマーズ/右ユナイテッド】(SofaScore参考)

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👿後半~勝敗を分けたポイント~

ハーフタイムで監督からお灸を据えられたユナイテッド。後半1点を返すべく積極的に前に出る。ボール保持時にはマクトミネイが1列上がり、前線は5人で攻撃するようになる。エリア内に4枚侵入するようにもなり、開幕時に見られていたWの形になって押し込んでいくシーンが見られた。マクトミネイが上がったスペースはワンビサカがボランチの位置に入りカウンターをケア。そのワンビサカもサイドにスペースがあれば、積極的にオーバーラップを見せていた。50分にはペレイラのクロスからマタに決定機が訪れるが決められず。この試合を決定付けるポイントとなるミスになる。

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一方のハマーズはユナイテッドの圧に押されラインを下げる。元々ネガトラの早いチームなので慌てた感じはなく、アンデルソンやフォルナルスなど攻撃を得意とする選手達もしっかり守備に回っていたのは好印象だった。しっかりボールを繋ぐポゼッション主体のチームだが、今シーズンはポストプレーを得意とするアレーを獲得した事もあり、押し込まれて前進出来ない状況になるとシンプルにロングボールをアレーに放り込む戦術も使ってくる。後半のハマーズは明らかにロングボールが増えた

ゲームを支配していたユナイテッドだったが、その時間は突然終わりを迎える。58分にラッシュフォードが負傷。マルシャルが負傷離脱中で、さらにはグリーンウッドも扁桃腺の病気で離脱。FWはラッシュフォードのみだったので、リンガードを最前線に入れた。ラッシュフォードの負傷で動揺してしまうのが今のユナイテッド。確かにもう半年以上得点のないリンガードにFWとしての役割を求めるのはコクだが、こういう状況でチームを鼓舞する選手がいないユナイテッドは明らかにここから攻撃のペースがダウンした。ラッシュフォードの負傷も勝敗を分けたポイントその2となる。

その隙を見逃さないハマーズ。61分にはアンデルソンとヤルモレンコがゴールに迫る。しかしユナイテッドも決定機を迎える。CKからゴール前のマクトミネイが競り勝ちマグワイアに落とし、フリーでマグワイアがシュート。ファビアンスキに阻まれたこのシーンも試合の勝敗を分けたポイントとなる。

何とか状況を変えたいユナイテッドは70分にマティッチに変えてフレッジを投入する。中盤の推進力とパスワークを期待されたの投入だ。何度か鋭い縦パスを入れて攻撃に変化をもたらそうとしたフレッジ。77分にはライン間にポジショニングしたリンガードにズバッと縦パスを入れ、ジェームズに繋ぐシーンもあった。ただ時間帯としてはハマーズの時間帯で、流れを変えるには至らず。83分にはヤングが ノーブル を倒してFKを与え、これをクレスウェルに決められ2点目を献上。デ・ヘアは指先で触ったが止めきれなかった。75分にもクレスウェルはFKを蹴っているが、2回目をしっかり修正してきた。

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失点前にジェームズをトップに、マタに代えてゴメスを投入して反撃に出たいユナイテッドだったが、フレッジのパスからジェームズのロングカウンターがあったぐらいでなかなか攻め切れず、2対0で試合終了。手痛い敗戦となった。

【Substitution】
61分 ユナイテッド ラッシュフォード⇔リンガード
70分 ハマーズ アンデルソン⇔ウィルシャー 
71分 ユナイテッド マティッチ⇔フレッジ
80分 ハマーズ フレデリクス⇔サバレタ
81分 ユナイテッド マタ⇔ゴメス
89分 ハマーズ ヤルモレンコ⇔スノッドグラス

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【後半スタッツ 左ハマーズ/右ユナイテッド】(SofaScore参考)

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👿まとめ~クオリティ不足~

アウェイで最後に勝ったのが、CLパリ戦というから驚きだ。3試合振りの黒星と言えば聞こえは良いが、実際は開幕戦以降の波に乗り切れない闘い振りからすれば必然の敗戦だ。そもそもプレシーズンでしっかりプレースタイルを落とし込み、開幕で出来ていた事がほとんど出来なくなっている。特に前半の戦い振りは弱小チームの様に消極的で、試合後クラブOBやコメンテーターから批判が相次いだのも当然だろう。これでユナイテッドは勝ち点6の8位に後退した。

ゴール期待値、ユナイテッド1.28でハマーズ0.51からも分かるように、ゴール前でのクオリティの差が勝敗を分けたと言える。レスターにはマディソンが、ハマーズにはアンデルソンがいる様に、リーグのいわゆる第2集団と見られるチームですら、こういったクオリティの高い選手を有している。ユナイテッドにはポグバがいるが、やはり2列目に個でも打開できる10番タイプが必要だろう。ユナイテッドにはクオリティの高い選手が足りないという批判は的を得ている。ただそういうクオリティの高い選手もユナイテッドに来ると活躍できないというのもまた事実なのはどうしたものか…。

ポグバ、マルシャル、ショーといった主力を欠いているというのは言い訳になり得るかもしれないが、それを埋めるクオリティが他の選手にないなら戦術や組織力でなんとかするべきだろう。今節の敗戦で間違いなくスールシャール解任論が噴出するはずだ。上手く行っていないメンバーでのスタメン固定や4-3-2-1を意地でも貫くことは今は得策ではないと思う。毎試合メンバー修正の必要性があるし、対戦相手のシステムによっては4-3-3などを試すべきだ。

ラッシュフォードが筋肉系の負傷で離脱した。これだけ負傷者が出るということはフィジカル・トレーニングに少なからず問題があるように思う。モウリーニョの事を笑っていられない状況だ。ただ、選手層の問題はあるがラッシュフォード本人にとったら、これだけ結果が出ない状況での離脱はメンタル的にリフレッシュできる機会ともなり得るだろう。キレのあるラッシュフォードで戻ってくることを期待して待ちたい。

【ゴール期待値「xG」】(understat.com参照)

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【ポジショナル・レポート 左ハマーズ/右ユナイテッド】

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【トータルスタッツ】(プレミア公式参照)

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👿選手評価

敢えてユナイテッドのMOMを選ぶとすればマクトミネイだろうか?前半はマクトミネイも消極的だったが、後半の立ち上がりからは積極的に前へ出て攻撃に厚みをもたらした地上でのデュエル10回はチームトップ。パス数もCB陣を除けば最多の数字を記録。4-2-3-1システムにおいてマクトミネイが攻撃に絡めるかどうかはかなり重要だと思う。アタッキングサードでのパスはチーム最多の18本

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フレッジはまた途中出場だったが、パスセンスは非凡なものが感じられる。アーセナル戦はポグバが戻ってくるのでスタメンは無いかもしれないが、もう少し長くプレーさせたい選手だ。途中出場でチャンスクリエイトのパスが最多の2本は立派

マタは決定機のミスが悔やまれるが、それ以外でもチャンスに絡めず。10番のポジションの選手がこれだけ仕事ができないと当然攻めあぐねる事になる。ペレイラ、ジャームズも効果的な働きはできなかった。ジェームズはクロスの精度を磨かなければならないだろう。ワン=ビサカも守備面の貢献は立派だがクロスが酷かった(5本上げて成功0本)

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次回はカラバオ・カップ ロッチデール戦を挟んでプレミアリーグ第7節 10月1日(火)オールド・トラッフォードでのアーセナル戦 4:00キックオフ。カモン!ユナイテッド!!




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Masaユナイテッド

2000-2001シーズンからマンチェスターユナイテッドを応援しています。マンチェスターユナイテッドのコラムやマッチレポート、移籍情報などを中心に書いていこうと思っています。幾分素人ですので、私的偏見に満ちた内容になる時もあるかもしれませんが、読んでいただけるとうれしいです!

19-20マンチェスター・ユナイテッド マッチレビュー

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