母親を、もっとおもしろく。をキャッチフレーズに活動する私達、母親アップデートコミュニティは1/18〜1/28の11日間にわたり5周年祭を開催いたします。テーマは、「100人100通りフェス 〜いろとりどり、いとおかし〜」メンバーそれぞれが個性的な企画を持ち寄り、多種多様なセッションが出揃いました。

本日はこの中から私が企画した、母親×お寺「心が整う場のチカラ」について開催への想いを書こうと思います。

善了寺とは？

まずは、どんなお寺なのかビジュアルでご紹介しましょう。モダンなデザインの外観は、琵琶湖の葦（よし）でできています。400年の歴史のあるお寺ですが、現在の本堂は2015年にスローデザイン研究会の設計で新築されたものです。耐震性をもたせた木材の軸組にストローベイルという藁のブロックを積み上げ土を塗りこむ工法が採用され、その作業は職人さん以外に地域の方や学生なども参加しワークショップ形式で行われました。
土に還る自然素材で出来た、この「命の循環」を体現する本堂に入ると、あたたかで荘厳な空間が広がり、私はいつも心に安らぎを感じます。

また、境内のお堂にはカフェもあり、様々なイベントも開催されています。こちらは11月に開催されたキャンドルナイトの様子。ちょうど金曜で、夜もカフェがオープンし賑わっていました。地域で活躍されている方のお話を聞くイベントも開催され、参加されていたご住職と乾杯も。

母親にこそ、お寺時間が必要。

実は、私ごとですが今年2023年は迷いの年でした。大きな事件が起こったわけではありませんが、どうにもこうにも心からワクワクした気持ちが湧き起こらず、私らしくない日々がただただ過ぎていきました。本来がポジティブなので、ふと陥ったこのような状況に時が解決するのを待つしか術がありませんでした。淡々とやるべきことをやりながら少しづつ回復してきたころ、このキャンドルナイトや朝のおつとめで何度かお参りをさせていただき、その度に善了寺の深さにふれ心に大きな安らぎを感じたのです。

ここは、全力でありのままのあなたの存在を肯定してくれます。心がエンパワメントされ、まるで命のエコロジーセンターのようだと思いました。こうあらねばならないと固定概念に縛られ無意識に自分を責めてしまう人や、何かに行き詰まって不安を抱える人、特に子育てに奮闘している母親にこそこのお寺時間は必要なのではないかと考えました。

お寺という存在をアップデート。

かつてお寺には、寺子屋、悩み相談、もめ事の仲裁、公民館の代わりなど様々な役割がありました。しかし、高度分業化時代からその役割は限られたものになり、現在では一般的にお寺に足を運ぶ動機としては、お墓参り、法事、観光や初詣などがあげられるでしょうか。その場合は、形式的な行事としてお寺に行き手を合わせることがほとんどで、お寺との関係性は受動的なものです。でも、もしかしたらこれはとても勿体無いことをしているのではないでしょうか。私たちがお寺に何を求めるかによって、お寺との付き合い方は変わるのです。
最近では、マインドフルネスの高まりによりヨガや坐禅が取り入れられたり、コンサートやマルシェを開催している開かれたお寺も多くなってきたようですが、「私も、私の中のお寺という存在をアップデートしたい。お寺を、もっと楽しみたい。」そんな想いで今回のイベントを企画しました。ぜひ、ご縁をつないでいただけたら幸いです。

他にも、魅力的なセッションが目白押しです。ぜひ、新たな違いとの出会いを楽しみにHUCの扉を開いてみてください。お待ちしています♪