点から線へ。線から面へ。面から層へ!?

コワケーション。coworkation。
Co+work+Vacationの造語。

コワーカーが、コワケーションの開催される地に集合して、自分の仕事もしつつ、遊びや体験もしつつ、参加者や地域の人とも交流しつつ、その関係性から何かを生み出す、海外発のライフスタイル。

コワケーションとは、ということを語ると非常に長くなるため、こちらの記事を参照していただければ幸いだ。こちらは日本で一番最初にコワーキングを作った伊藤富雄氏の記事。コワケーションという概念を日本に持ち込んだ方で、後述する福井高浜コワケーションのコーディネーターだ。
Co+Work+Vacation=Coworkation、やろう。


さて、そろそろ本編へ。
先日の福井高浜のコワケーションに続き、僕の地元である長野県佐久市で「信州佐久でサクッとコワケーション」をノリ重視で開催してみた。

高浜は約1週間の工程だったが、今回佐久では、土日を挟んで3日の工程にしてみた。短期間の日程は、コワケーションの本来の目的とは少しずれているかもしれないが、より手軽に「こんな働き方や生き方もある」ということを発信してみても面白いだろうと思っての実施だ。

実施してみた結論から言うと、初開催の割には、結構良かったんじゃ無いかと思う。遠方からも参加してくれたし、職種もバラバラ、コワーカーの人もいれば、サラリーマンの人もいる。そして地元のいろんな人も参加してくれて、さらには、地元のゲストハウスやレストラン、農園の方達とも具体的にコラボできて、しっかりと佐久の良さを伝えることもできたと思うし、いろんな人がごちゃまぜに繋がることができて、それぞれ新しい気づきのある、そしてきっと今後も続いていくつながりになったと思う。

ただ、やはりコワケーションの本来の目的とは少し違うかもしれない、と実際に実施してみても思うから、コワケーションと言う言葉は封印するか、プチコワケーションとするか、名称は要検討だが、今回のような週末を挟む2泊3日程度の企画もやっていこうと思う。
というのは、今回のように短い日程だとvacation色が強くなってしまい、coworkingの要素が低下する。交流会やアクティビティを通じてもcoworkingは行えていると思うから「低下する」は言い過ぎかもしれないが、コワーキングスペースなどを使って同じ場所で、自分の仕事をしつつ、たまに会話をする中から生まれる良さもあるから、あえて「低下する」と表現している。だから、本来のコワケーションの目的を達成するならば、1週間くらいの工程のほうがより深くつながれるし、何か一緒にビジネスにつながるものを生み出せる可能性も上がるかもしれないから、ゆったり滞在したほうが良いと思うわけだが、そうなってくると場所を選ばず自分の仕事ができるコワーカーじゃ無いとなかなか参加ができないわけだ。これは、期間が長いほうが良いとか悪いとかの問題ではなく、要は「コワケーション」と一言で言いつつも参加者によってニーズが変わってくると言うことだ。ということを踏まえても、少なくとも1週間程度は滞在する「コワケーション」と明確に区別して、もう少し幅広い層を対象に新しい働き方やライフスタイルを体験してもらうというコンセプトにして、ターゲットも絞り込んで、そのターゲットに応じたいくつかのパターンでやってみようと思う。もちろんその中の一つとして、本来のコワケーションはコワケーションとして、こちらは全国の仲間と連携しながら開催していくつもりだ。

さて信州佐久でサクっとコワケーション。ちょっと振り返ってみようと思う。何となく、コワケーションってこんなものだ、ということを感じ取っていただけると嬉しい。

◆6月1日コワケーション初日。

神戸の移住体験プログラムで知り合った鶴田さんが、なんと大阪からバイクでやってきてくれた。早速、僕の運営するコワーキングiitoco!!でコワーキングタイム。コワーキングの良いところは、仕事しながら、まったく違った業種の人と話ができることだ。そして、コワーキングを使う人はオープンな人が多く「え、そんなところまではなしてくれるの!?」ということまで話してくれる。多分これは「コワーキング」だからという目に見えない安心感がどこかにあるんだろうと感じる。
その会話の中で鶴田さん。大阪でちょっと面白いシェアハウスを開業する予定らしく、これは、移動しながら働く、略して「移働」を推進する僕にとって朗報。何かコラボできる予感しかしない。それと、「移働」を通じて知り合った人は、大概何か活動しているので、会う度に進化しているから本当に学びや気づきにつながるし、自分もがんばろ!って元気もらうから、本当にうれしい。

初日夜は、今年の1月にオープンしたシェアハウス・ゲストハウス柏屋旅館にて、交流会を実施。繁華街!?のど真ん中にある柏屋旅館の立地を活かし、近くの飲食店から出前をとってみた。さすが元旅館だけあって、船盛があると雰囲気が出る。

交流会中は、プロジェクターを常設して、せっかくいろんな人が、かつ、活動家ばかり集まってくれているから、いつでもプレゼンOKにしてみた。結構これ良くて、自己紹介する時など、自分のフェイスブックページ映しながら話すとイメージがより沸いてくるし、プレゼンするにしても、すぐにスライド映したりウェブページ映せるから、これお勧めだ。

◆6月2日コワケーション2日目。
2日目は、学びのプログラムや地元のイベントなんかを組み込んでみた。もちろん、参加は自由で、コワーキングスペースで自分の仕事をしてもらってもいいし、イベントやプログラムに参加してもらうこともOK。自分の意思で自由参加がコワケーションの特徴の一つだ。

こちらは、2日目から合流した、千葉から参加してくれた芦田さんだ。芦田さんは普段は会社にお勤めだから、週末の休みの時間を利用してやってきてくれた。コワーキングiitoco!!は「夢を実現する場」がコンセプト。最近始めた自分の目標を宣言する「チャレンジカード」を書いてくれた。

コワケーションは会社員だとなかなか参加しにくいけど、こうやって週末をはさむと参加がしやすくなることは良いと思っている。いろんな人が交わるからこそ、気づきが増えると思うからだ。それにしても、こうやって会社員の方が首都圏からコワケーションに参加してくれるのは、ありがたい。というのはフリーランスが参加の大半だから、逆に刺激になる。
今回、芦田さんが参加してくれたことにより、芦田さんのような参加者が今後も増えてほしいという思い、その思いが冒頭の週末をはさんだ短い期間で今後も開催していく、という記述につながっている。

午前中iitoco!!会場では、「既にある”強み”や”望み”から生み出す!イノベーション実践講座」ゆる~いダイアログから始まり、最後は締めるところは締め、自分の大切にしている価値観に迫る。会場にはすでに何か活動をしている人もいれば、これから何かをスタートさせたい人もいて、それぞれの視点からダイアログ。(前提としては行動がある)視点や立場が違うもの同士が意見を交換することは、次の具体的な行動につながる。これがコワーキングの良いところだ。

iitoco!!会場午後。
ビジネスモデルキャンバスをつかったビジネスモデル設計
ビジネスモデルキャンバスは自分のビジネスを「可視化」できるし、複数人でディスカッションする場合も「視点」を共有できるから、シェアしやすい。それぞれビジネスモデルキャンバスに自分のビジネスを表現しプレゼン。その後は参加者全員で個別にコンサルティングして、ブラッシュアップした。これも、いろんな業種の人たちが集まっているからこそ視点が違い、そこから気づきが生まれる良さがある。

午後別会場で、行われていた地元のイベント。
コミサイ vol.27『談 -Dan-』〜アーツ×古民家で関係をつくる〜 佐久市勝間 旧川村邸 古民家芸術祭 トークイベント
iitoco!!の大越さんや石田さんなどが主催する「信州古民家再生プロジェクト」が声をかけられて実現したイベントだったため、コワケーション参加者も応援に駆け付ける。こうやって地元のイベントに県外の人が外の目線で参加することも、新たな視点で物事が見られるので新鮮で有意義だ。

そして2日目も柏屋旅館で交流会。
地元で地産地消にこだわったmaru cafeの柳澤零さんに全面協力をお願いして実現した「佐久の食材をふんだんに使った食で人と人のつながりを加速する交流会」ただ単においしい料理、ではなく、その背景にある「人のストーリー」を知ってもらい、参加者同士も繋がれるように、工夫した。
コワケーションは基本参加者の自由に行動できるが、この日の交流会だけは必須参加としてみた。それは、佐久の良さを参加者全員がいる場所で体感してほしかったこともあるし、その体感した良さを通じて参加者同士つながってほしかったし、あわよくば外の視点から何か新しいものが生まれればいいと思っていたからだ。

思った通り、いや期待以上においしく、そして、生産者さんの想いや、今回腕を振るってくれた零さんの想いを語ることで、きっと佐久のファンになってくれたはずだ。交流会は相当に盛り上がり、2次会は深夜2時まで続いた。

◆6月3日コワケーション3日目

つながり自然農園で田植え体験。今回サクっとコワケーションの日程を6月1日~3日にしたのは、実は、この田植え体験が6月3日だったからだ。というのは、コワケーションには遊びや体験が必須だし、佐久を感じてもらうために、この田植え体験はうってつけだったからだ。主催する磯村さんはこだわりを持った生産者ではあるものの、気さくで親しみやすい。しかも、体験をちょうどよい塩梅で切り上げるから、疲れすぎず、印象もよいうちに体験が終わる。思いっきりやってしまうと、多分、きつくて「もういやだ」となってしまうと思う。
この日は本当に天気も良くて、本当に癒された。県外の参加者から言われて気づいたが、佐久は意外と街らしく、その街から車を5分走らせればこのような自然豊かな環境にこれるというのは、本当にうらやましいそうだ。外からの視点で見てもらうと、街の再発見につながる。

しかし、何とも、癒される景色だ。こんな景色で、土をいじりながら、参加者と会話なんかしたら、すぐにココロを開いてしまう。これは、チームビルディングなんかにも絶対良いね、と参加者同士話が盛り上がった。新たな展開の視点が生まれた瞬間だ。

当然、コワケーションだから、仕事もするわけだ(ネタである)
でも、実際のところ、作業には向かないが、執筆などの書き物や企画を考えるのには、向いていると思う。画面に向かって集中し、ふと目線をPCから外すとそこには癒しの風景。そして、セミ鳴き声や鳥のさえずりに、心地よい風。五感をフル活用して、表現ができるからだ。

田植えに参加しないチームは、佐久を周遊。きっと地元にいる僕だからこそ、知らない良さもまだ隠れていると思うから、地域外の人と一緒にこうやって周遊することは、街の再発見につながる。また、佐久は広いから、とても1日では回り切れない。だから、今後もこう言った機会を増やしていきたい。
こちらの写真は、佐久市の地域おこし協力隊である石田さんの写真なのだが、なんだか何かのポスターに使えそうなほどな良い写真だ。ということで思わず拝借して掲載してしまったわけだ。

そして、最後は、iitoco!!に戻れる人は戻り、すでに帰路についている参加者はその道中で、今回のコワケーションで感じたことをブログにアップした。
コワケーションに参加する人は、貢献欲が高いと思っている。だからこそ、コワケーション開催の地に「何か残す」という行為は、きっと残す本人としてもうれしいし、残してもらった地域としてもうれしい。まさにwin-winだ。今回は、日程も短かったので、比較的個々でやりやすい「ブログをかく」ということをテーマにしたが、「何か具体的に作る」というテーマでもよいし、コワケーションを通じて、その地域に何か残すことができれば、社会的にみても価値のある活動になるはずだ。こういった拠点が全国に増えると、よりアクティブな人材が流動化し、人口減少社会の課題を解決する一つのきっかけになるのではないかとも思っている。最近クローズアップされている言葉に置き換えると「関係人口」というやつだ。

また、こういったコワケーションを実施するコミュニティが全国に増えて、そのコミュニティ同士が交わることにより、よく言われる「点から線、線から面」の世界から、さらに、面から「層」というか、立体的なつながりとなり、何か面白いことがきっと起こるはずだ。それを考えると気持ちが高揚してくる。

だらだら書き綴ってしまって来てしまったが、ここまで目を通してくれた皆さんは、何となくコワケーションのことを知っていただけただろうか。という私自身も、コワケーションと銘打って開催されたのは、今回で日本国内2回目(だとおもう)なわけで、まだまだ可能性は未知数と感じている。
これからもっと進化していくコワケーション。直観的に「コワケーション」っていいな、と思った方は、どこかでコワケーションを見つけたら、ぜひ参加してみてほしい。今は、いったい何になるの?メリットデメリットは何?というような理論ではなく、直観が何より大事だと思う。そして、そういった仲間とより面白い、そして具体的に何かが生み出せるコワケーションを作って行きたい所存だ。

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