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オンラインの特性を楽しむ:「記念会」と親族のジブンガタリ

4月にnoteを始めて少し時間がたちますが、見直してみると、そのほとんどを「調整文化」についての記述が占めています。これは、今の日本の窮状は「調整文化」にその根源がある、という現実を広く日本人に認識してもらわなければ、と強く私が願っているからにほかなりません。

そんなふうに見直してみましたが、今回は夏休みということでもあり、少しプライベートな話題を書いてみることにしました。

8月の2日は14年前に亡くなった私の母の命日です。母は敬虔なキリスト教信者でした。毎年この日は東京に住む姉弟3人と姪たちが集まり、母の「記念会」と称して食事会をしていました。

しかし、今年はコロナの影響もあるので、集まり自体をどうするかな、とみんなで話していましたが、結局オンラインでやってみようということになったのです。そうすれば、関西に住んでいるほかの2人の姉たち(私は5人姉弟です)や海外に住んでいる姪やその家族も参加できます。

というようなわけで、初めての経験ですが、オンラインによる「記念会」をすることになりました。母も写真で画面に参加して、総勢20名以上になったと思いますが、母の「記念会」は例年以上の盛り上がりを見せました。

例年は、特に何かやるというよりは、みんなで食事をしてワイワイやっているだけなのですが、今回は一人ひとり「ジブンガタリ」をしてもらうことにしたのです。

日頃から、家族LINEでほとんどのメンバーがつながってはいるのですが、あらためて日頃の生活の様子や考えていることなどを聞くと、空間的な距離を忘れられて、「いいものだな」と思いました。

オンラインとリアル、この二つはそれぞれ特徴があります。オンラインだと、海外も含め簡単にやりとりができるという決定的な利点がありますが、下手にやると堅苦しく事務的になってしまうこともあります。「雑談が少しやりにくい環境」と言ってもいいかもしれません。でも、オンラインの特性をわかったうえでやりとりすると、けっこう温かい雰囲気も生まれます。

最近、オンラインで講演やセミナーなどを実施する機会が増えていて、経験を積み重ねてきたのが、こんなところに役立ちました。やってみると親族どうしでも意外におもしろい、というのが実感です。

発想を少し変えるだけで、思いもよらなかったことが可能になる。そんな時代になっている、ということですね。
ものごとを柔軟に捉えて新しいことにチャレンジしてみる。オンラインのおかげで夏の楽しい思い出づくりができました。

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