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色々な経験をした2023年。

早いもので2023年も終わりを迎える。さて、今年の漢字でも発表するかね。ズバリ今年の漢字は…

"挫"。

これは挫折の挫。そう、2023年は挫折だらけの一年であった。これまで生きてきたオレの人生がいかに甘ちゃんだったかがよくわかる。



挫折だらけの1月~3月

1月~3月の頃なんてギターの録音もMIXも歌も未熟だったので、今から聴くのもこっぱずかしいくらいの出来でもあった。これは多分早く動画や音源を公開しなきゃっていう焦りがあったからなんだろう。

他にも身近な友人ですごすぎる演奏を目の当たりにして、現実を見せつけられプライドが崩れたりもしていた。

んで大学時代含め今までのオレは何かにつけて驕っていた面もあったと実感させられた。たとえば企画ライブとかであの人が自分より目立ってチヤホヤされているから悔しい〜みたいな。本気を出せばオレだって…っていう思考も正直あった。

過去の自分と比較

これらの挫折を機に、本当の意味で自分はまだまだであるということを改めて実感したんだ。

変なプライドを持たず他人と比較して嫉妬するのではなく、過去の自分と比較して成長具合を確かめるようなイメージで生きる。それが2023年で得たものの一つだと思った。

こんなふうに考えると、前よりも他人を応援する心が身についたように思える。そう、ドラえもんに出てくるのび太くんのように、"人の幸せを願い人の不幸を悲しむことができる人" にほんの少しだが近づいた。この心を幾つになっても忘れたくない。

うつ病にかかってしまった…

今年はオレにとっても本当に言葉では言い表せないほど色々あったけど、中でも一番大きかったことは、うつ病にかかったことだろう。

ということでここからは、そんなうつ病とどう向き合ってきたのか?について、まとめていきたいと思う。

突然朝起きれない

あれは今年の5月ごろ。今の仕事のしんどさも相まって突然朝起きて体が動かなかったのである。

それまでのオレって朝早い目に起きてDTMする習慣があった。宅録までは出来ずともミックス・マスタリングを進めれるところまで進めるということをよくやっていた。

しかしその日を境にDTMはおろか、ギターすら触ることすらできなかった。なんなら仕事に出かけるギリギリの時間まで布団に篭ることが増えてしまった。今思うとよくあの日会社行って何気なく業務こなしてたな…って不思議に思う。

当たり前のことを当たり前にこなせない...

これの何が辛いって、今まで当たり前のようにDTMやギターできていた自分が突然それらを触れないという事実に許せなかったことである。

当たり前のことを当たり前にこなせない苛立ちにずっと苛まれていた。なんで自分はこれくらいのことできないんだ?って感じで。

8月の休職(大人版ぼくのなつやすみ)

なので、Twitterやnoteの方でも結構語ってきたが8月に休職を取ることにした。

この期間にいろいろなライブ行った。Weezerとかくるり、Dizzy Sunfist主催のフェスなど。ありとあらゆるアーティストのライブに行きまくった。こういう生演奏を生で聴いてインスピレーションも色々湧いてきたし、今回のアルバムにも落とし込めた。

またいろんな所に旅したな。四国とか北海道の函館、愛知とかさまざまな場所に行って、いろんな美味しい食べ物や廃線間際のローカル線にも乗った。

そして友達にもいろんな人と会った。近畿に住んでるDTM仲間達や5年以上ぶりに軽音の同期に会って部活に対して思うことを語り合ったり。本当に自分のやりたいことに忠実に従った1ヶ月となったと思う。あの夏に起きた出来事はいつまでも決して忘れることのできないだろう。(大人版ぼくのなつやすみ)

生演奏にこだわってた日々

そして肝心の音楽についてだけど、これも考え方を大幅に変えた。

今までBaやGtなど自分が弾ける楽器はなるべく生で録るように心掛けていたんだけど、このやり方がオレの精神的に不衛生なんだと思った。

当然だが納得できるフレーズが完成するまで何十テイクもやり直さなきゃいけない。(まぁオレが下手くそってのもあるが笑)

中でも少しでも難しいフレーズが出て来れば、そこでいつまでも詰まっててまったく曲が進まないことだってあった。

また1曲でも多くオリジナル曲を作ってやろうとしていた。なのでメロディーや歌詞を無理やり搾り出そうともうまくいかないこともよくあった。

打ち込みに頼ってカヴァー中心へ。

このままではよろしくない。そこでオレは自分に対する基準を緩くした。

具体的には、全パート打ち込みでいいから好きな曲をカヴァーしていく。このスタンスを取った。

大好きなフレーズを自分の力で再現していく。これは、オレが音楽を始めたとっかかりとなった考え方だ。

高校1年の頃初めて親にギターを買ってもらって、GLAYのバンドスコアを買い、Winter againのイントロのアルペジオを弾いた時の感動でオレは音楽の道を歩み始めた。

なので、それと似た行い、すなわちカヴァーをやっていくことで、自分にとって楽しいと思えることに囲まれて生きていくという考えのもとで取り組んでみた。

失った音楽を取り戻した!

結果から言うと、これが功を奏した。

一番最初にスピッツのスターゲイザーに取り掛かったのだが、ペースは遅かれ少しずつ形になってきて、すぐに動画投稿することができた。

これはオレにとって大きな成長となったと思う。それから優しいあの子もカヴァーし、だんだんギターを弾くこともでき、スタジオで録音することもできた。

そしてこの勢いで昔作った曲や昔組んだバンドの曲のリアレンジにも取り掛かり、30までに出すアルバムに向けてもう一度歩き出した。

9月に仕事復帰し、きつい思いをしながらも着々と仕上げていった。ミックスも、オレの好きなDTM系Youtuber、ゼロカラカンパニーの動画を参考に色々もがいていった。

特にここらへんの動画には大変お世話になった。コンプの種類や声のEQの特色や周波数帯域のポイントなどが事細かに解説されているのでわかりやすかったのである。

気づいたらアルバム完成!!

とまぁこんな感じで一度は不可能と思っていたアルバムも、気がつけばもう8~9割ほど完成しており、オレは音楽に対する気持ちを取り戻したのである。そして…ついに…

DTMを初めて数年夢見ていたアルバムが完成したのである!!!!!!

本来であれば来年の誕生日(1/18)に一斉配信する予定であったが、手続きの逆不手際によって、予定日より早く解禁してしまうという珍しい事例に陥ってしまったのだ。(爆)

とはいえ、発売延期や中止よりかはマシだろうと、今じゃ開き直っているのだが笑

追いかける側から追われる側へ。

本当に嬉しいコメントもたくさんきて、自分の曲をカヴァーしてくださる方々や、なんなら自分を目標にアルバム作る夢を掲げてる人までも出てきて、本当に嬉しい限りである。

追いかける側であったはずの自分がいつの間にか追いかけられる側になったのだなと思えば本当に感慨深い。ほんと関わってくれた一人一人にお礼を言いたい。本当に、ありがとうございました!!!

2023年、いろんな人に出会って、いろんな経験をして、そしていろんな吸収をしていった一年を表したアルバムに仕上がったと思う。本当にお疲れ様、オレ。

やや燃え尽き症候群

こんな感じで2023年は、本当に激動だった。病気によって一度失った音楽を手探りで再び取り戻した、そんな1年になったと思う。

正直今、アルバムを作り切ったということで燃え尽き症候群となってしまいまたパソコンに向かえない日々が続いてきている。

でも今のオレならそれも許せる。一度うつ病になってその苦しみはもう知ってるし、何より達成感がある。なので今はアルバムの苦労を労い色々ゆっくりしていきたいと思う。

おわりに

そんなわけでいよいよ30代突入の2024年になってくるわけだが、いつになってもゆっくり一つずつ自分のやれることをやっていきたいと思う。

少し早いけれど、良いお年をお迎えください。2023年ありがとうございました!

ヒビロック