DTMカヴァー(B`z)
先日DTMコミニュティ(ゼロカラシティ)の方である、しゃちょーさんとコラボを行った。
彼はよくDTMで小室ファミリーのカヴァーをやっているので、よかったらフォローして欲しい。
B`z(HOLY NIGHTにくちづけを)のカヴァー
今回のコラボではB'zの"HOLY NIGHTに口づけを" と言う曲をDTMでカヴァーした。
この曲は1990年にリリースされた4枚目のアルバム、RISKEYの6曲目に収録されている。
実はこの曲もクリスマスソングである。B'zといえばいつかのメリークリスマスが有名であろうが、この曲はどちらかと言うと超ハッピーソングでパーティに最適なくらい明るい曲だ。
コラボの経緯と選曲の裏側
コラボに至った経緯は本当に何気ない。確かオレが半年前くらいに出した曲の動画にしゃちょーさんがコメントしてくれて、そこから会話が盛り上がって今に至るのだ。
それこそglobeやaccessといった小室音楽がすきなしゃちょーさんとロックバンド好きなオレで共通するのがB'zということで、まぁ順当なテーマにはなったと思う。
ただひとつ興味深かったのが、オレの好きな曲としゃちょーさんの好きな曲でキレイに世代が分かれていたのだ。
例えばオレはBrotherhoodや熱き鼓動の果てなど、ベタベタなバンドサウンドに移行した時期を好んで聞いている。
それに対してしゃちょーさんはそれこそHOLY NIGHTにくちづけをやGUITAR KIDS RHAPSODYなどそれこそ本当に初期の、シンセとバンドサウンドが共存している感じの曲が好きだった。
B'z一言で言っても、本当にさまざまな音楽性があるんだなと思った。それもこれもやはり松本孝弘さんが時代を上手く読んで音楽性を合わせていてそこも売れる秘訣なんだろうな。
ギターソロを打ち込みで再現
さて担当わけについて。ギター以外のおおまかなオケはしゃちょーさんが作ってくれて、オレがギターを弾いてミックスを行う形なった。ちなみに歌は合成音声ソフト(SynthesizerVのRyo)を使っている。
イントロのフレーズもリズムギターもそこまで変な事をしてないので、まだ大丈夫。問題はギターソロ。やはり松本孝弘のギターソロは甘くない。
普通に早すぎる。おそらくオレが本気で練習しても数ヶ月はかかるだろう。なので早めに見切りをつけて打ち込みに逃げた。笑
とはいえオレの持ってるアンシミュのプラグインを使えば上手い事いくことが多い。ギターソロではSuhrのSE100というモデルを使った。
Suhrというと、超一流のスタジオミュージシャンや技巧派のギタリストがこぞって使っているギターのメーカーなので信頼もかなり大きい。ギターのイメージもあるが、実はアンプも作っている。
これとCubase付属のディレイを組み合わせれば、何となく音が上品になるような感じがした。
このようにCubaseに入ってるギター音源でもそれっぽくは近づける。
ピッチベンドでチョーキング再現
またギターソロを打ち込む上で問題になってくるのが、チョーキングなどの細かいニュアンス。
当初オレも無理だろう...って思ってみたが、DTM系YouTuberであるジョンピーチさんの動画を見て、"ピッチベンド" という存在を知った。以下の動画が大変参考になった。改めてありがとうございます。
そして実際にオレが行った画面がこちら。
これでオートメーションのようにタイミングを調整さえすれば、あたかもギターのチョーキングをしているかのように再現できるのだ。この発見はかなりでかい。
ギターの単音フレーズなんて打ち込みじゃ絶対ムリと思い込んでた中、このピッチベンド機能はかなりデカい。速弾きで自分じゃ弾けない時に使うのもありだと思った。
あとはミックスについて。最初パラデータで来た時、仕様上の問題で日本語と英語の歌データが別のトラックで来た。
なので、これらの音量差を無くしつつ被りを上手いこと無くすように編集する事を心がけた。フェーダーやオートメーションなど細かい調整をしてなんとか違和感のないように工夫したんだよね。
完成!!
紆余曲折を経て…完成しました!!
完成版をしゃちょーさんに聞かせて…、めちゃくちゃ感動してくださった…!
昔オレがRe:frogのバンド練で自分の考えてきたギターソロを披露して後輩たちが涙を流していたほど心が揺れ動いていたようだった。なんかね、そういうの聞いてると本当に頑張ってよかったなって心の底から思える。
しゃちょーさんありがとうございました!
ヒビロック