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【RX 福田】2022.11.13 ツール・ド・おきなわ市民140km マスターズ 28位

ツール・ド・おきなわは自分にとっては大事なレースで、これがあるから自転車を続けてきたと言っても過言では無いと思う。

これ以外に、出来る限りの準備をして望むレースは無いし、この3年間は沖縄が無いから、前向きな気持ちで練習に望めなかったことは事実。

ひょっとして今年が20年目かと思って過去の結果を振り返ってみると19年目だった。
過去のリザルトはこんな感じ。

  • 2004 16th 市民レース80km 109位 完走174人

    • 2:52:32.219 +TOP 29:42.991

  • 2005 17th 市民レース80km 34位 完走69人

    • 2:39:04.497 +TOP 12:48.785

  • 2006 18th 市民レース130km 130位 完走205人

    • VLAAMS Racing Team 4:09:50.658 +TOP 0:27:43.03 Ave 31.21km/h

  • 2007 19th 市民レース130km 112位 完走182人

    • VLAAMS Racing Team 4:10:32.395 +TOP 26:56.74 Ave 31.13km/h

  • 2008 20th 市民レース130km DNF(高江関門で足切り) 完走105人

    • VLAAMS Racing Team

  • 2009 21th 市民レース130km DNF(ダム2回目入口で落車) 完走 213人

    • -

  • 2010 22th 市民レース140km 50位 完走186人

    • :)NICO CYCLING TEST TEAM

  • 2011 23th 市民レース140km 73位 完走198人

    • なるしまフレンド:) 4:33:57 +TOP 25:49 Ave 30.55km/h

  • 2012 24th 市民レース140km 14位 完走214人

    • - 4:02:41.777 +TOP 02:17.06 Ave 34.61km/h

  • 2013 25th 市民レース140km 30位 完走191人

    • Hamster Spin 4:30:48.981 +TOP 13:50.56 Ave 31.01km/h

  • 2014 26th 市民レース140km 8位 完走173人

    • Hamster Spin 4:12:54.932 +TOP 04:45.56 33.21km/h

  • 2015 27th 市民レース140km 11位 完走209人

    • ハムスピ 4:09:05.228 +TOP 01:21.61 4 33.72km/h

  • 2016 28th 市民レース140km 23位 完走279人

    • Hamster Spin 4:05:06.462 +TOP 03:25.09 34.27km/h

  • 2017 29th 市民レース140km 42位 完走221人

    • Roppongi Express 4:08:26.820 +TOP 14:22.83 33.81km/h

  • 2018 30th 市民レース140km 41位 完走243人

    • Roppongi Express 3:58:22.019 +TOP 05:15.008 35.23km/h

  • 2019 31th 市民レース140kmマスターズ 11位 完走119人km/h

    • Roppongi Express 4:01:48.722 +TOP 02:06.358 34.73km/h

  • 2020 32th 中止

  • 2021 33th 中止

最初のころは完走出来るだけでうれしかったし、脚をつりながら瀕死になってゴールすることもあれば、途中で動けなくなってDNFしたこともある。
はじめてシングルリザルトを残した年は本当にうれしかったし、それほど頑張って練習したわけでもないのに11位でゴール出来た前回大会では、自分自身の成長を感じることも出来た。

2022年

さて今年…
コロナ禍で体重は68→75kgに増え、FTPは大幅に低下。どう考えても普久川ダムを登れる気がしない。いやその前に完走すら出来ないかもしれない。
前から感じていたけど、年齢を重ねると共に、明確に体重が落ちづらくなっている。近年では健康診断のたびに血圧も悪化していて、日常的に血圧を測るようになった。あと視力も落ちるし、ピントを合わせるのも遅くなったなあ。50を目の前にして、ジワジワと進行する老化を感じています。

とはいえ、何とかしてレースを走りたい。
練習方法は色々とあるけど、沖縄140kmに出るために一番大事なことは、最低限4時間をノンストップで走りきれること。
しかしロングの練習など全くやっていなかったので、9月に入った時点では2時間がギリという感じだった。
もちろん、いきなり4時間を走る練習からはじめてもよいのだけど、とりあえずは2時間、それから3時間、最終的に4時間を走れるようにとトレーニングプランを決めた。

沖縄で練習

タイミングよく仕事を辞めた直後でもあり、どこにでも行けるので沖縄へ行くことにした。まずは10日間。
最初は暑さに身体を慣らそうと那覇に滞在した。泊まった場所は最高だったが、那覇近辺は東京と変わらずで、思うようなトレーニングが出来なかった。
後半は名護の北側、大宜味へ移動。ここは素晴らしい環境で、宿を出発するとノンストップでいくらでも走ることが出来た…のだが、まだ早すぎた。
源河から58号線を北上して普久川ダム、まずこの上りが致命的に遅い…
Alpinistに装着したパナレーサーのAgilestは最高で、下りは安心して走れる。一人で走っても集団で下る以上に速かった。

しかし学校の坂から高江をこえたあたりで電池切れ。残りは瀕死で走っていたら地元の方に追いつかれた。色々とお話をしながら何とか連れて帰ってもらったが、現状がかなり厳しいことを認識しただけだった。

千葉

続いて千葉。
まこっちの別荘を借りて、一人で合宿することにしたのだがタイミングが悪いことに雨続きで思うように走れない。
途中でTomiが来てくれた。かなり寒い日だったけど、悩んでいるTomiを連れて120kmをしっかりと走れた。この時にいつもの上りで280Wが出せて、それなりにパフォーマンスが戻ってきたことを実感できた。
しかしVo2Maxは57のまま。

再び沖縄へ

そうこうしていると全国旅行支援が開始された。
渡りに船、再び沖縄へ10日間。みんなから「沖縄に住んでいるのか?」と聞かれたけど笑
今回は本部の方に。東京に比べたらパラダイスだけど、大宜味に比べるとちょっとイマイチ。
車で走りやすい場所まで移動して練習をしていた。ここではF-Shidoの中尾が練習に付き合ってくれて助かった。
一人だとワンパターンになっていたけど、新しいコースを教えてもらったりして、飽きずに練習を続けられたのはありがたい。

中尾サンクス

ここまで摂取カロリーベースでは相当に抑えてきたのだけど、相変わらず体重は70kgを超えたまま。そしてVo2Maxも57のまま…
この時は、沖縄の有志が集まる やんばる練にも参加させてもらった。相変わらず上りはボチボチなんだけど、たまたまウエットで下ることになったが、地元の人たちと遜色なく下れているようだった。Aethosの戦闘力がハンパない。あとAlpinistだと軽すぎて6.8kgを下回るので、Zipp 303にホイールを変更した。はじめてのフックレスホイールだったけど、これもよかった。


千葉で練習

一旦、帰京。
房総の練習会に参加したが、まあ自分が想定した程度しか走れなかった。普久川ダムで遅れるのは間違いないだろう。

そしてしろさとTT。よい刺激になった。

沖縄へ

沖縄には火曜日入りした。
9月は暑くて、Garminの暑熱順化のスコアも上がっていたけど、すでに20%台まで下がっていた。あんまり早くから合宿をする必要も無いだろう。10月の後半ぐらいから入れるとよいかもしれない。
それでもレース前は一日でも早く沖縄入りしたい。
水曜に中尾と二人で練習。9月にタレまくった沖縄後半コースに挑戦。やはり上りが…
期待タイムより3分は遅い。とはいえ、後半に向かってもタレなくなったので、まあ完走は間違いないだろう。
ここまでドロッパーシートポストをつけていたが、無くても十分に下れるので少しでも軽量化したくて外した。

レース当日

この週の後半は天候が悪く、金曜の早朝に名護からグルっと回って羽地の上りだけ試走。まあ思ったよりタイムがよかったので、前向きな気持ちでレースへ望むとしよう。

レース前日は、なんだかんだで時間がなく。
めずらしく(多分数年ぶりに)飲酒無しで床についた。それがよかった…と思う…間違いなく…
Garminの睡眠中のHRVスコアも高く、起きた時点ではトレーニングレディネスは92、「今日は何でもできる」と言ってきた。ここに来てのよいアドバイスはありがたい。


いつも通りに与那の入り口までいって、帰りに軽いギアで高ケイデンスでアップ。
身体は動いている。

レーススタート

コロナ対策でペットボトル給水となるため専用ケージを使用

スタートは最前列の真ん中。

しかし、クリートキャッチに失敗して5列目ぐらいまで下がってしまった。
今日はゴールまで行くことが目標だし、無理して上がることもなかったのだけど、気がつくとジワジワと前にきてしまった。
与那の前のトンネルで先頭付近に、この入口のコーナーのリズムが好きなので、タイミングよく2回曲がったら、単独で飛び出す。
淡々と走っていたら、あっという間に追いつかれる。みんな…速い…
そして、行けるところまではと走っていたけど、半分ぐらいで力つきた。

チームメイトのヤギは、まだ先頭集団で粘っている。ヤギがんばれーと声をかけた直後にヤギも前で千切れていた…
なんとかしてヤギまで追いついて一緒に行きたいのだが、絶妙に距離が縮まらない。
すでに50番手ぐらいかな?練習はしてきたので一人でも名護まで帰れるかな?
そんなことを思って走っていたのだが、なんとかピークの手前でヤギグループに追いつくことが出来た。このグループには10人以上いた気がする。
路面はウエットだし、すでに50番手ぐらいのグループ。完全にグルペットなのでみんな揃って名護まで帰ることが目的だよね。
「安全にいきましょう!」
そう言って、上ハン持って2回コーナーを曲がったら後ろに誰もいなかったのでスイッチを切り替え。下ハンに握りかえて、前にいた数人もパスした。
上りの途中にある補給所ではアクエリアスをゲット。今回のレースでは補給がペットボトルになるということで、ボトルケージをペットボトル用、また飲み口を交換して装着した。

上りきって左に曲がると、数人が前にいるのが見えた。ここからも下りなので、ちょっと踏んでそのグループへ合流。しばらくすると内房の方と下りでパスしたMIVROの方たちが追いついてきたような気がする。
このグループでは明確にMIVROの人だけ脚がある。しかしここはグルペット。上りで上げてもみんなが脚を消耗するだけなんだよね。上りで飛び出して差が着くけど、自分が下りを先頭でひいて全員を連れて再び合流する。これを数回繰り返した。
奥からの下りでは先行されてしまったけど、後ろのグループにローテーションを教えながら回していくと、また追いついてしまった。
ここまでで100kmの人とか、140kmでも先行していた人たちもまあまあ吸収していた。

2回目の普久川ダム。自分は1回目でも遅れて追いついている側なので、このグループでは一番脚がないのは自覚している。幸いにして、みんなもそんなに上げようとは思わなかったらしく、概ねグループのままで上りきることが出来た。
下りでは少し先行したが、今回は少し待って合流する。
学校の坂あたりから何人か飛び出していったが、もちろん捕まえる脚なんて無いので放置。
自分の目標は、このグルペットグループの人たちを、一人でも多くゴールまで連れていくことに決めた。
上りではペースを上げすぎないようにお願いしてまわり、下りは全引き、平地も1/4程度は引いたんじゃないだろうか?

そんなこんなで、高江をすぎてからは多くの人達を吸収し、多いときは50人以上いたように感じる。後ろに下がってないので分からないけど。


後半でウォークライドの人が飛び出したけど、羽地の手前で吸収。

羽地の上り口では色々な人に感謝された。みんなのアシストというつもりだったのでそれでよかった。

とりあえず最後の下りぐらいは気持ちよく下ろうか。
上りで真後ろに一人着いていたのは知っていたが、下りに入った瞬間に千切れるのも知っていたので気にしてなかった。

ちょうど下り切る手前ぐらいで内房の人に追いつく、あと100m手前だったら振り切れたんだけど、タイミングが悪かったなあ。

合流してローテーションを促されたけど、もうそんな脚は全く無かったので「絶対にスプリントしないから連れて行って〜」とお願いしてゴールまで。

結果的に見ると50番手ぐらいで1回目の普久川ダムを上り、羽地の入り口で21番手グループまで順位を上げる走りが出来ていた。

今年は体重とトレーニング不足で、上りに大きな課題があったけど、内容としては来年につながる、良いレースが出来たと思う。

正直なところ、3年間、酒を飲むだけの毎日で、もう自転車レースに出ることは難しいのではないかと感じていただけに嬉しかった。

来年は50歳。色々な意味で節目の年になると思うけど、マスターズカテゴリでは、ライバルたちも一緒に年を取っていくわけで、うまく練習出来れば優勝も不可能ではないと感じた。

チームメイトも刺激を受けたようだし、140kmで優勝したことのあるニッシーや、まこっちと共に参加出来たら、かなり面白いレースが出来るんじゃないだろうか?

今から来年が楽しみになってきた。

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