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DMOに必要なデジタル人材とは

DMOとは何をする組織なのか。
調べてみると、JTB総合研究所では「DMOとは、観光物件、自然、食、芸術・芸能、風習、風俗など当該地域にある観光資源に精通し、地域と協同して観光地域作りを行う法人のこと。」と定義し、観光庁では「地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人」と定義しています。

抽象的な表現が並びますが、半年間所属した感覚からすると、地域を組織全体と捉えながら民間の経営感覚で運営することが求められる組織だと感じています。

そしてそこで働く人には、市場環境の中で、地域が成長曲線を描くことを念頭に、常に新規開発や事業開発のバイタリティをもって仕事に臨むことが必要なのではないでしょうか。

もちろん地域との調整や、出自が半官半民や外郭団体のような組織が多いので、書類作成能力のようなものも求められますが、そこは副次的なものであり、第一に必要なのは企画力と推進力に尽きる気がします。

その中でもデジタル領域は、すべてのインフラに関わってくるものであり、今どのDMOにおいても注力しないといけない最重要ポイントだと思っています。

それらを踏まえて、必要となる人材像について話を移しますが、ベンチャー企業やスタートアップで自らが推進エンジンとなっていた人は相性がいいと思います。ディレクターというよりはプロデューサーや事業責任者的な役割の方です。そして彼らの持つコミットメントの強さや守備範囲の広さは多いに武器になると感じています。

私の話に立ち戻ると、求められる役割の多くは前職の事業会社で経験したものであり、そのときの経験や人脈、ノウハウが活きていると言っても過言ではありません。

東京都はデジタル部隊強化に管理職10人を採用するというニュースも出ていましたが、これからこの領域はベンチャー企業などから人が流動するのではないかと期待してます。

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