中学生

ASD(自閉症スペクトラム障害)

【参考文献】
 発達障害:岩波明著 文集新書

発達障害、最近テレビや書籍でもよく聞くキーワードですが実際にはどの様な特性を持つ疾患なのかを整理して行きたいと思います。

基本僕の勉強用のnoteです。笑

今回は発達障害の一つであるASD(自閉症スペクトラム障害)を取り上げたいと思います。

【スペクトラムとは?】
スペクトラム=連続体という意味です。
ごく軽度の症状の方から、重症の方まで様々なレベルの状態の人が広汎に分布しているという意味です。

診断基準が2013年にDSM-5に改定されて以降、アスペルガー症候群などの自閉症状の細かな分類が使われなくなり、「自閉症スペクトラム」という名称に統合されました。

【ASDの診断基準:DSM-5】
以下のA,B,C,Dを満たしていること
A,社会てコミュニケーションおよび相互関係における持続的障害
(以下の3点で示される)
1.社会的・情緒的な相互関係の障害
2.他者との交流に用いられる非言語的コミュニケーションの障害
3.年齢相応の対人関係性の発達や維持の障害

B,限定された反復する様式の行動、興味、活動
(以下の2点以上の特徴で示される)
1.常同的で反復的な運動動作や物体の使用、あるいは話し方
2.同一性へのこだわり、日常動作への融通の効かない執着、言語・非言語の儀式的な行動パターン
3.集中度・焦点づけが異常に強くて限定的であり固定された興味がある
4.感覚入力に対する敏感性あるいは鈍感性、あるいは感覚に関する普通以上の関心

C,症状は発達早期の段階で必ず出現するが、後になって明らかになるものもある

D,症状は社会や職業その他の重要な機能に重大な障害を引き起こしている

【ASDは遺伝なのか】
・ASDの原因は明らかになっていないが、家族内の発症率は高く遺伝的な要因が大きいことは確か
・ASDは特定の遺伝子に関連した単一疾患ではなく、かなりの異種性を持っていることが明らかになっている。
・昔から言われている「親の教育の失敗」「親の愛情不足」説は明確に否定されている。
・ASDは遺伝以外にも、「妊娠中の子宮出血」「母親の糖尿病」「周産期の低酸素状態」などの状態がASDの危険因子
・その他、特定の遺伝性疾患をもつ人に、ASDの合併率が高いことが報告されている

【ASDの投薬研究】
・近年、ASDについて「オキシトシン」という脳ホルモンが注目されている
・「オキシトシン」を治療薬として用いて、ASDの社会性、対人関係の障害を治療する試みが開始されている。
・オキシトシンの連続投与により、社会性の障害の改善がみられるとする報告がこれまでいくつかあり、今後の研究に期待されている。

文献を元に、ASD:自閉症スペクトラムについて整理しました。今後も情報収集を行い次第ブラッシュアップして行きたいと思います。


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