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荒木博行さん、チャーリー(近藤哲朗)さん#図鑑対談まとめ

12月11日(火)に代官山蔦屋書店で行われた荒木博行さんとチャーリーこと近藤哲朗さんのトークイベントに行ってきました。

このイベントは荒木さんの『ビジネス書図鑑』という本の出版イベントで、同じく『ビジネスモデル2.0図鑑』という図鑑本を出したチャーリーさんと対談を行うというもの。

僕は5年くらい前にグロービスで荒木さんの授業(クリティカルシンキング)を受講したことがあり、当時、その授業内容に感銘を受けて、それ以来勝手に師匠として密かに動向を追いかけていました笑。

チャーリーさんは面識はありませんが、僕自身が仕事で企業のビジネスモデルを分析するような場面もあるので、ビジネスモデルの図解化には興味を持っていました。

今回の対談は写真撮影もシェアもOKということだったので、自分なりに内容をまとめてみようと思います。

*図解の方法などの話もありましたが、今回はマインドの話を中心にまとめるので、そちらが知りたい方はチャーリーさんのnoteを見てもらうのがいいかもしれません。

■ 要点をざっくりまとめると

質疑含めて1時間半の内容でしたが、重要と感じた要点をまとめると以下の3点かなと思います。

1.FlowではなくStock体質になる
2.アウトプットの回転数を上げる
3.”Want”を置き去りにしない

1.FlowではなくStock体質になる

診断士になってから本を読んだりセミナーなどに参加する機会はものすごく増えました。だけど、その割に自分に知識が溜まっているかと言われると物足りないものがあります。

結局、大半は読みっぱなし、聞きっぱなしで流れてしまってる訳です。これがFlow体質。これでは効率が悪いので、ちゃんと自分の中にStockを積み重ねていける体質になりましょうとのこと。

ではどうしたらStock体質になれるのか?
荒木さんは5つのポイントを提示していました。

1.捨てる ー 9割は捨てる
2.残す ー 1割を残す
3.止まる ー すぐ次に行かない
4.伝える ー 学んだことを誰かに伝える
5.重ねる ー 他のStockと重ねる

本を読むときには、多くのものを得ようと欲張りがちになってしまうことがあります。ただ、そうすると結局何も残らなかったり、途中で苦しくなって読むのを挫折してしまったりしがちです。

そうならないために、内容の「9割」は捨てて「1割」をきちんと定着させる意識くらいでいいと荒木さんは言います。

そして、何を捨てて何を残すかを決めるために、(3)読みっぱなしで次に行かず一度立ち止まって考えてみること、(4)残すべきことが決まれば、それを定着させるために誰かに話してみたり、(5)自分の中にある他の知識などと重ねてみたりすることが大切。

こうすることで、学んだことが右から左へ流れていってしまうFlow体質から、自分の中に蓄積されていくStock体質になることができるとのこと。

2.アウトプットの回転数を上げる

2つ目の要点は「アウトプットの回転数を上げる」こと。

限られた時間の中で、アウトプットを10回転させるより、100回転させた方が精度が高まってくる。最初からすごいものを作ろうとか考えず、小さいもの、自分が取り組みやすいサイズのものを何回も作っていくべきとのこと。

僕の悪い癖が最初から考えすぎてしまうこと。だから、アウトプットを出すまでに時間が掛かってしまい、結果的に回転数が少なくなってしまいがちです。

またインプット⇒アウトプットの順ではなく、アウトプットをすると決めてからインプットをする方が真剣味が増して定着しやすいという話も。

まずは手を上げる。考えるのはその後から。そうやって自分にプレッシャーを与えることで脳が活性化される。確かに仕事で必要に迫られてインプットしたものって、忘れないですよね。

「健全な冷や汗をかく」というのは言い得て妙です。

3.”Want”を置き去りにしない

これもよく言われることではあるのですが、、

「するべきこと(Should)」「できること(Can)」ばかりに意識が取られて「やりたいこと(Want)」が置き去りになっている人が多いとの荒木さんの言葉。

特に器用でなんでもこなしてしまうタイプの人ほど、Wantを封印してしまいがちとのこと。

少し話はズレますが、質疑応答で「アウトプット(発信)をすることに怖さがあるが、どうしたらいいか」という質問がありました。それに対してのチャーリーさんの回答がこちら。

「好きは最大の防御」
「好きだからやってると言えば、誰も言い返せない」
確かにその通り。

ただ、この言葉には同意しない人も多いのではないでしょうか。「同意しない」というより、「そんな綺麗ごとを言ってもねぇ」みたいな感じで捉えてしまうと言った方がいいでしょうか。

僕もそういう気持ちが無いかと言えば嘘になります。このnoteも正直公開するのは怖いです。

でも二人の話を聞いていると、怖くても自分の好きなことは発信した方がいいんじゃないかと。

二人に共通していたのが、今回の出版に至った経緯が「別に誰かからやれと言われたのではなく自分がやりたいことをしていたら、いつの間にか本を出すことになった」というところ。もし「こんなもの公開しても仕方ないな」と考えていたら今回の出版は無かったはずです。

それを考えると、自分の考えを自分の中にだけ押し留めていても仕方ないなと感じたわけです。

先ほどの「アウトプットの回転数を上げる」という話も、好きだからこそできることなのかもしれません。

「好きなことが見つからない」言う人も多いですが、考えすぎるのを止めて自分に素直になってみるだけで、自分の中に見つけられるかもしれません。「何も好きなことが無い」という人はいないでしょうから。

■ まとめてみると...

文章にしてみて気が付いたのですが、上記の3つのポイントって必ずしも目新しいことではないんですよね。「Stock体質にする」ことも「アウトプットを増やす」ことも「好きなことをやる」ことも、その大切さはこれまでも色んな場所で聞いてきているはずなんです。

でも、できていない。

結局それが自分がFlow体質であることの証左なんですよね。言ってることには納得していても「そうは言っても実際むずかしいよねー」という思いが自分の中にあり、結局それに負けてしまう。

「意識」という言葉に帰結させていいのかわかりませんが、やはり意識を持たないと「穴の開いたバケツ」に水を入れるように、すべて漏れ出してしまうのだなと。

■ じゃあどうする?

「意識する」という具体性のない言葉で終わってしまうと、また同じことになるので、「何をするか」は決めておきたいです。

荒木さんのセッションで最初に問いかけられたこと。

「今年読んだビジネス書のうち一番よかったものの要約を話してください」

この問いかけをいきなりされて、どれだけの人が答えられるでしょうか?

「なんとなく面白かったけど、具体的に何が面白かったかと言われると伝えられない」そんなことも多いのではないでしょうか。

なので、これから「面白い!」と思った本を読んだ後は、その要約を人に伝えることからやってみたいと思います(うるさいと言われそうですが...)。


その他にも面白い話はたくさんあったのですが、既に長文になっているのでこの辺にしておきます。

Twitterなどで他の方もまとめてくれているので、もっと知りたい方は『#図鑑対談』で検索してみて下さい。

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