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教育家が教える結果を出せない人の共通する1つの特徴

今回は「結果を出せない人の共通点」について、です。

私は18歳から家庭教師を始めて、塾講師などもしながら、ずっと教育に携わってきました。医療法人で人材育成にも関わっていました。指導教育歴は20年以上になります。

その経験の中で、結果を出せる人に共通する1つの特徴を見つけたんです。

それは「ゴールを変えずに、方法を変える」ことです。つまり、目的は変えずに方法を変えるということです。

【1】結果を出せない人は、方法を変えない。

結果を出せない人には、明確な1つの共通する特徴があります。

それは、結果を出せる人の特徴をひっくり返したものになります。

つまり「目的を変えて、方法を変えないこと」です。たとえば、家庭教師や塾講師で言えば、志望校を変えて、今までどおりの勉強方法を続ける生徒です。

目的と現状によって、方法の有効性は決まります。方法は目的を実現するための手段ですから、方法にこだわる必要性はありません。むしろ、目的と現状を見据えて、むしろ方法はどんどん変えていったほうがよいんです。

ですが、結果を出せない人は、方法にこだわります。

学業成績の低い生徒には顕著に表れる特徴で、そういう生徒は「学校の先生の指導した通り」に動きます。学校で言われたとおりに宿題をし、学校で習ったとおりに問題を解きます。それでは結果が出ていないから塾や家庭教師が指導することになっているのですが、それでも学校の指導通りにやろうとします。勉強方法について指導しても、勉強方法を変えることがありません。

仕事でも同じで、仕事ができない人は、自分なりの方法しかしません。指示したとおりにしないので、時間がかかります。

結果を出せない人の特徴は、「方法を維持すること」と言ってもよいでしょう。

【2】結果を出せる人は、方法にこだわりがない。

結果を出せる人は、ゴールにこだわり、方法にはこだわりません。

良くも悪くも、要領がよいのです。

学業成績が高い生徒は、指導した内容をすぐに取り入れます。因数分解の考える順序などを教えると、それに従って問題を解きます。教師が指導したとおりに問題を解くのは当たり前だと思うかもしれませんが、学業成績が伸びない生徒は、本当に「これまで自分がしてきた方法」しかしません。

人材育成の場面でも「メモ帳を普段から持ち歩いて、指示を受けたらすぐにメモするとよいですよ」と伝えたとき、結果を出せるようになる人はすぐにそれを取り入れます。もちろん、その後にしなくなることもあるのですが、それはそれでよいんです。

指導されたとおりにすることが大切なのではなく、「方法を変えることに、ためらいがないこと」が重要です。指導された方法では結果が出ないこともあります。だから、過去の方法に戻すのはいいんです。でも、指導された方法では結果が出ないと”思って”、一度も実行せずに、今まで通りの方法どおりにしていて結果が出たら奇跡です。

結果を出せる人の特徴は「方法を変えることに躊躇しないこと」と言ってもよいです。

【3】結果がほしいなら、方法にこだわってはいけない

目的にこだわって、そのために方法を変えることができる人は、結果を出せます。

方法の有効性は、目的と状況によって定まります。方法を変えないなら、その方法から得られる効果も変わらないということです。

結果を出したいなら、目的と状況の2点を意識して、方法を変えればよいのです。

【4】状況が変われば方法は変わる

方法の有効性は、目的と状況によって定まります。ですから、状況が変われば、方法の有効性は変わります。たとえば、20年前と現在では同じ教育指導方法をしても、結果は変わります。20年前なら怒鳴ることも指導の1つとして有効だったかもしれませんが、現在でそれをすれば逆効果でしかありません。家庭教師や塾でそれをすれば解雇になるだけでなく、刑事事件になる可能性さえあります。

サッカーの初心者と、プロでは練習方法が異なるでしょう。初心者とプロが全く同じゴールを掲げていたとしても、その2人が全く同じ練習をすればよいというわけでもありません。

状況によって方法の有効性は異なってくるので、定期的に方法の有効性について検討が必要なのです。

【5】方法の幅を広げることが結果につながる

熟達するというのは、方法の幅が広がるということです。目的と状況に合わせて適切な方法を選択できるようになるということです。

『RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる』という本があります。

私が伝えたいのも、上記の本と同じようなことです。

方法の幅こそが、結果を出すために必要なものです。目的と状況に合わせて、方法を選べることで結果を出せるのです。

私は5教科で100点未満の生徒も何人も見てきていますが、本当に方法の幅が狭い。ありとあらゆる計算を筆算でしかできないなら、授業を理解しながら聞く余裕があるわけがないですね。暗算すればよいということではなく、暗算ができるからこそ、できるようになることがあるということです。

結果を出すために、必ずしも体験の幅を広げる必要はありません。しかし、方法の幅は広げる必要があります。方法の幅が、有効性の幅となるからです。

方法の幅を広げましょう。今までしなかった方法を選んでみましょう。そうすることで、あなたの方法の幅が広がり、それが結果につながります。

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